山行記録

山行記録一覧に戻る

2008年09月02日(火)・提出

期間 2008年08月13日(水)~2008年08月15日(金)
目的の山域山名 奥秩父 笛吹川東沢 釜の沢東俣
登山方法1 小屋泊 登山方法2 1泊2日
目的1 個人 目的2 沢登り
記録
天候:晴れ

2泊3日の計画を直前に天気予報が悪くなったので初日に頑張る事にして1泊2日で笛吹川を遡行した。みとみ道の駅で2時間仮眠をして、西沢渓谷の駐車場に移動、5:45出発する。広い道を歩き6:25二股のつり橋より東沢に入るが暫くは山道を歩く。3回渡渉するが、まだ沢シューズに履き替えるのは早いので靴を濡らさず渡るのに、神経を使う。7:20ホラノ貝の入り口と2回沢に降りるが3度目の8:00山の神より沢シューズに履き替えいよいよ遡行する。乙女の滝は水量が少なかったのか、行き過ぎてからわかった。すごい逆層の岩壁がでてきて、東のナメ沢、西のナメ沢と、綺麗な景色がではじめた。河原歩きが続き、10:00釜の沢出合で右にとると、すぐに素晴らしい眺めの魚止めの滝に出た。ここで大休止10:05~10:30。滝の左に焼けた木が置いてあり、そこを足がかりに上る。千畳のナメ滝が100mほど続き、最後の滝のトラバースでザイルを使う。ここからが核心部となる。11:30西俣と、東俣の出合、両門の滝が現れる。写真タイムの後、右の巻き道をとる。ヤゲンの滝12:10は下を直登し、上部は巻き道をトラバース。当初西俣を考えたが、2時間ほど短い東俣にして正解、ここからの河原歩きは暑く長く、倒木も多くなる。疲れが出始めた身体にはつらいものがある。記録では1時間半ほど歩いて嫌になった頃40mのナメ滝が現れるとあるが、もうとうに嫌になっていた。結局ゴーロ帯を抜け、14:0040mの滝に出たが1時間50分も歩いた事になるが、一枚も写真を撮っていない。この40mの滝は左よりを直登した。14:20ミズシ沢出合となり、気持ちよい広い岩畳だ。ここから標高もあがり、源流部に近づいてきた。最後の詰めも記録を読むと、ジャブジャブとナメをあがると書いていた。そして、その通り全て直登できるナメを歩きながら、高度を上げていく。傾斜は結構あるが水の中が一番歩きやすい。今まではあまりなかったお花も咲いていた。高度をかせぐだけに少し登ってはひと息いれ、なかなか足が進まなくなってきたと思うと、上のほうの林の中に、どうやらポンプ小屋らしきものが見えてきた。やれやれと思うと、足が止まってしまった。16:00水も伏流となってきたので、沢シューズの綺麗なうちに履き替えようと、最後の休憩となる。もう10分というような距離だが、やはり靴を履き替え、休憩すると楽になる。ポンプ小屋の水場では、犬のように水を飲み、最後小屋まで登る。16:30甲武信小屋に到着した。11時間45分もかかった。 帰ってからの情報ではこの釜の沢、今までの中で一番荒れていたらしい。4月の大雪で大きな倒木が多く、沢も歩くのが大変だったと書いていた。成る程だ。 小屋に到着すると、小屋の方が心配して待っておられた。でも今回は150人も泊まれる小屋、盆にあって7人の宿泊でとてもラッキーだった。日帰りで遡行する方も多いとお聞きしたが、信じられない体力だ。でも自分達の体力に合わせこまめに休憩を取り楽しめたので良かった。沢の中1泊の記録が多いようだし、秋の日が短い時は時間切れになる。翌日は5時のご来光を見て、朝食後甲武信岳にピストンする。15分ほどの登り、よいお天気の中、富士山に感激し1時間も頂上で過ごす。やはりムシがすごい。ここは笛吹川(富士川で太平洋)千曲川(信濃川で日本海)東京都の水がめ荒川の源流となる中央分水嶺の山だ。小屋に挨拶し、8:00出発。戸渡尾根から徳ちゃん新道を下るが、ここはしゃくなげの群生がすごいが咲いていたら綺麗だろう。12:30田部重冶記念碑から、西沢渓谷入口トイレに到着する。ここで小屋の北爪さんに声をかけられ東沢のホラノ貝の山梨放送のビデオ(夜小屋でみた)の撮影秘話をお聞きする。トップはこの方だった。遊んで帰り夜12時帰宅。

概念図

同行したTさんは田部重冶の紀行文に憧れ笛吹川を遡行して甲武信岳に登るのが夢とお聞きし、私も笛吹川に興味があり、このチャンスにと計画した。百名山88座目になるらしい。彼の事前研究はすごい、が、人任せでなくこれでありたい。資料は忠実で役にたった。

交通費、食糧、その他費用など
交通費15000円。小屋7000円(保険割引) 

山行記録一覧に戻る