期間 | 2024年8月16日~2024年8月17日 | ||
---|---|---|---|
目的の山域山名 | 南木曽・柿其川流域 | 天気 | 晴 |
登山方法1 | ビバーク | 登山方法2 | 1泊2日 |
目的1 | 個人 | 目的2 | 沢登り |
メンバー(氏名) | tanoたの、きっちょむ(会員外) |
記録詳細
【樽ヶ沢遡行・岩倉川本流下降】
9:00駐車スペース – 9:20樽が沢入渓点-13:30林道交差 – 14:00岩倉川本流下降点(カーブミラー)- 15:00 岩倉川本流到達 – 15:20 一旦林道に上がる – 15:40 林道と岩倉川本流合流点 – 16:00 ビバークポイント – 翌6:00起床、7:00駐車スペース(柿其川本谷入渓点に移動)
【柿其川本谷】(敗退)
8:00 駐車スペース(柿其渓谷駐車場)- 8:25展望台上の巻き道 – 8:35 牛ヶ滝上から入渓 – 9:00 最初の大淵(泳ぎ)+4m滝 – 9:30 3連続の大淵(泳ぎ)- 10:00 1m岩間の滝(事故発生)- 10:20 大淵上で大休止・治療・作戦会議 – 11:10 脱出想定尾根に到達 – 11:30 林道に脱出(肩はまる)- 11:50 駐車スペース
概念図
感想
木曽の名渓、柿其渓谷。柿其川の本谷下部は観光地化されていますが、牛ヶ滝から先は高度な沢登りの世界(3級)。また支流の岩倉川も本流クラスの規模があり、そのまた支流の樽が沢は滝が連続する美渓(それぞれ1級上と2級上)。遠征してでも登る価値あり。
今回は欲張りセットで、1日目に岩倉川樽が沢を遡行、その後岩倉川本流を下降し、2日目に移動して柿其川本谷を遡行するというプラン。
樽が沢はゴーロが詰まった滝から始まる。いきなりボルダムーブが求められる。そしてヌメっている。このゴーロ帯を右往左往しながら進むと連瀑帯に。
力量によってはほとんどの滝が登れるらしいが、恐いものもある模様。私たちはおとなしく巻きながら登る。ほどなくして大滝。この滝は左から巻いたが、落口のトラバースがこわかった。
連瀑は続く。大きな深緑の釜をもった滝が多い。滝が低くて危なくなさそうな場所は積極的に登攀トライ。
このCS滝は登れなかった。右側に明瞭な巻き道あり。残地ロープまであった。
大滝。右から巻きは容易。
大滝上も、まだまだ滝+大釜が続く。途中ナメが美しい場所も。
前半の最後を飾る、ちょっと難しい滝。下の画像のゴルジュの先(滝本体は写真取り損ねた)。左からトライ。直登を狙ったが、滑って釜にドボン。中段からルンゼに逃げた。グズグズで落石危険大。全部巻いた方が安全そう。
ここからはしばらく河原歩き。最後に林道に上がる前に滝が現れるが、水量は激減。林道下で水がかれる。
林道を歩き、途中(カーブミラー)から派生する藪尾根を進む。その後5分ほどで左の枝沢を下降していくと、岩倉川本流の大釜に至る。約1時間半。沢下降はギリギリロープを出さないで大丈夫かな、というようなレベルの階段状の滝が多数出てくる。メンバーによっては時間がかかるかも。同行者もだいぶ恐そうにしていました。
岩倉川本流を遊びながら下降していたが、時間も押してきたので一旦林道に上がり、岩倉川本流の入渓点の橋周辺で再度沢床へ。そこでビバーク。明日に備える。相方はハンモックを初投入。さわやかで、虫対策不要だけど、非常に寒かったらしい。8時に就寝したものの、寒くて寝られなくなったそうで3時には起きてしまった。自分もなんとなく焚火を見ながらのんびり話して、なんとなく夜が明けた。
さて2日目、本チャンの柿其川本谷。3級とのことだが、これは本当に3級なのか?同じ3級の南紀黒蔵谷より水圧、釜の渦、登攀どれをとっても明らかに厳しい。
なお帰ってきて調べたら、先週から水量が倍近くなっていた模様。このレベルの沢になると、入渓までの1週間の天気は入念にチェックすべきであったと反省。
この岩間の滝で手をついた際に、全くフリクションせず転び肩を脱臼しました。岩が滑ることが完全に思慮の外になっており、大事になってしまいました。大反省。相方が落ち着いて対応してくれたので事なきを得ました。事故現場から沢下降でゴルジュを通過、林道に至る尾根から撤退。詳しくは事故報告書でまとめます(会員向け)
力をつけ、反省し、来年のリベンジを目指します!