期間 | 2024年12月30日~2024年12月31日 | ||
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目的の山域山名 | 至仏山・尾瀬ヶ原周辺 | 天気 | 12/30快晴、12/31晴のち雪 |
登山方法1 | ビバーク | 登山方法2 | 1泊2日 |
目的1 | 個人 | 目的2 | バックカントリースキー |
メンバー(氏名) | tano | ||
交通費、食糧、 その他費用など |
スノーパーク尾瀬戸倉の駐車場代:日4000円、スキー場利用者は無料のため、スキーと噛ませるほうがお得です。 |
記録詳細
2024山行の総まとめ。ハードだった今年の締めくくりとして、富士見峠経由でアヤメ平を目指して、ラッセル覚悟で冬尾瀬へ。年末の2日間が使えたので、イグルー泊にもトライしました。8時にスノーパーク尾瀬戸倉に到着。準備し駐車料金をホテルフロントで払って8時半に出発。最初の登山道入口のトイレまでは古いトレースがあり、新雪を10cmほどの軽いラッセルですむ。ただ、そこから斜度が増す区間は、ほぼノートレース。脛までのラッセルになる。30cmくらいかな。しかも雪が腐って重い!快晴で暑く早速バテる。田代湿原の入口で、アヤメ平に日帰り予定の方が追い抜いていく。速い!トレース、ありがたく使わせていただきます。田代湿原の先で、ちょっと時刻は早い(13時半)がイグルー建築にかかる時間が読めない+暑さでバテたので、宿泊地にしました。
今日のイグルーは掘りごたつ式。イグルーの作り方はYouTubeで予習して、大きなブロックを作るのが肝要だとはわかっていたのですが、これが難しい!スノーソーを駆使しても、私の技術ではどうしても割れてしまいます。そこで、ストックを限界まで伸ばして梁にすることに。これが大成功。あとは軽い板状のブロックを積んで完成。2時間弱。緊急時のビバークを考えたら、もっと早く作らねば。
中は常時無風、常時0℃弱、静寂と、外に比べれば天国。水も雪壁から取れるし、大人2人くらいなら寝られそうです。テントより快適かも。詳しく知りたい方は、youtubeで「イグルスキー米山」氏を検索してみてください。雪山やる方は必見です。
12/31は3時半起床、快晴で満天の星空。朝食と準備を済ませて、5時半出発。宿泊装備はデポしておきました。早々に先行者のトレースが目的地と別方向に。おそらくアヤメ平へ直登するのだろう。私はひたすら林道沿いのルート取りなので、覚悟を決めてラッセル開始。早朝で雪が締まっていますが、それでもスキーを履いて脛まで潜るパウダー。
高低差300m、距離3kmを、一人でひたすらムシムシラッセル。実力者なら大したことないですが、軟弱者には堪える(笑)。ただし快晴のまま推移し、これでもかというほど絶景。アヤメ平直下の大雪庇と雪崩痕が大迫力。ちょっと恐いが、ここまでは落ちてこないだろうと足早に下の林道を通過。なんとか10時に富士見峠の小屋着。
さて、この段階で10時になってしまいました。今日中、日のあるうちに確実に下山するため、アヤメ平は諦め林道を下ることに。でもこの林道、傾斜がない上パウダーがたんまり積もってます。当然スキーは滑らないので、ウォークモードで降ることに。つまりスキーなのに下山も修行に。途中で実力者らしき御仁が登って来られて「ラッセル大変だったでしょ」と。ぜひ使ってやってください。
荷物を回収し、唯一滑れるかと楽しみにしていた田代湿原〜登山口の急坂も、雪が激重でコケまくる羽目に。最後は吹雪始め、ボロボロになりながら、なんとか4時半に下山。
しんどかったけど、いろいろやりたいことができた、楽しい山行でした。2日間スマホを見ない、も達成できて、いい読図訓練にもなりました。