期間 | 2025年4月27日~2025年4月28日 | ||
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目的の山域山名 | 台高・堂倉谷 | 天気 | 1日目:晴、2日目:曇のち雨 |
登山方法1 | ビバーク | 登山方法2 | 1泊2日 |
目的1 | 個人 | 目的2 | 沢登り |
メンバー(氏名) | tano、yu会員外1名 | ||
交通費、食糧、 その他費用など |
川上村 ホテル杉の湯(800円):村役場横のホテルです。立ち寄り湯は16:30まで。 |
記録詳細
【4/27】8:50 大台ケ原駐車場出発 – 9:20 日出ヶ岳 – 10:30 堂倉小屋 – 11:15 堂倉滝 – 11:50 入渓 – 13:40 アザミ谷出合 – 15:00 堰堤(泊)
【4/28】5:00 起床 – 7:00 出発 – 8:15 二俣 – 9:30 1220m連瀑帯始まる – 12:40 尾鷲辻 – 13:10 大台ケ原駐車場

感想
今年最初の泊り沢!台高の名渓、堂倉谷。yu、きっちょむという最高のメンバーが集まった! 堂倉谷は泳ぎ、飛び込み、シャワーがあり、タープ泊含め極寒かなと思われたが、意外と大丈夫でした。泳ぎと飛び込みは初日のゴルジュ帯に集中。今日はゴルジュを越え、地図にない大きな堰堤を越えたところでタープビバーク。カレーの香りに誘われて、キツネが現れました。お酒でできあがって、9時には就寝。寒くて定期的に目が覚めたものの、概ね快適な夜でした。 二日目は退屈な河原歩きののち、嫌となるほどの連瀑帯。最後は美しい森にナメが続く癒やしの渓に。ただし、この頃には雨予報があたり、ポツポツ降り出しました。シトシトと冷たい雨を浴びながら、下山。大台ケ原駐車場の気温は6℃。風はないものの、全身ずぶ濡れの沢装備だと芯から冷え切りました。 良いスタートが切れ、今年も楽しい沢シーズンになりそうです。



大台ケ原駐車場をスタートし、大台の名峰、日出ヶ岳を経由して入渓点の堂倉滝へ。日出ヶ岳~堂倉滝は激下り。50名くらいの登山者とすれ違う。





堂倉滝前のつり橋を渡り、2つ目のつり橋右横から急登をこなすと、モノレールにぶつかります。モノレールに沿って右手に進むと、笹が茂るルンゼにロープが張られており、ここから下れます。フリーで降りれますが、落石注意です。そのまま堂倉滝の落ち口へ。ナメの向こうに7m・30m滝と続きます。7m滝の手前の釜をしびれながら泳ぎ、この滝は直登。30m滝は右から大きく巻きました。





ガイドブックで紹介のある中七ツ釜らしき滝・釜・ナメが連続します。その後、10m斜瀑へ。ガイドブックは右手登攀と書いていますし、ロープも下がっていますが、明らかにツルツル。会員外のきっちょむがトライするも、滑ってウォータースライダーに。怪我せずホッとしました。結局、左から登りました。こちらは容易。
厳しい渓相が続きますが、ボルダリングしたり、釜に飛び込んだり(寒い!)しながら、河原の広がるアザミ谷出合に到着。まだ13:30。明日の雨天予報を考え、さらに進むことに。







アザミ谷の河原を過ぎると、ふたたびゴルジュに。ゴルジュの7m滝は右を巻き、その上に奥七ツ釜があります。静謐な釜と、洗濯機のような激流の釜。水が澄んでいて、深さがわかりません。恐ろしく深そうですが。。。
その後は7m斜瀑がありますが、ゴーロ帯になります。ゴーロの突破で疲れてきたころ、地形図にない堰堤が現れます。堰堤の巻きもなかなかハード。クライミング力のあるyuは堰堤左横を直登し突破しましたが、tano、きっちょむはおとなしく左を巻きあがります。この巻きもなかなか悪い。






堰堤上についたのが15時といい時間になりましたので、この広い河原でビバークすることに。少し進んだら、極上テン場があります。早速、泊りの準備に取り掛かる。今回、沢での初ビバークのyu氏は、カヤ付き五つ星ホテルを建設しました!
夕飯はカレー。最高においしい!冷えた体が温まりますね。酒を飲み、楽しく語らいながら20:30には就寝。寒くてちょくちょく起きたものの、思っていたよりも快適な夜を過ごせました。






2日目、4:30くらいに起床、7:00出発(珍しく計画通り!)ここからしばらくは河原で退屈区間。すぐに林道の橋が交差します。淵がたまに現れるものの、ガンガン進みます。一か所、ゴルジュ状になって腰までつかる場所がありますが、それくらい。何か所も支流との二股が現れ、水量は減っていきます。退屈区間は林道が並走するので、この林道を歩いてもいいかも。







9:40、二時間半以上歩いてようやく次のお楽しみの連瀑区間。シャワーを浴びたり、ロープを出したりしながら進んでいきます。決定的にロープが必要なのは、12m斜瀑(右から)、25m2段の直瀑(右から登ったのち、上段は左巻き)、20m程度?の巨木の引っかかったナメ滝(左から)です。最後の20mナメ滝はロープなしでとりつきましたが、後から考えればロープを出すべきだったかと。斜面はねていますが、スタンスが小さく滑りやすいです。あと落下したらただでは済まない感じです。事故なくてよかった。


ここを抜けると、源頭の雰囲気に。でもまだまだ小滝が現れます。このあたりで小雨が降りだします。寒い。
最後に尾鷲辻にあがります。今回は思っていたよりも南に詰めてしまいました。もっと北寄りの枝沢を詰めてもよかったかもしれません。
冷たい雨の降る中、尾鷲辻経由で大台ケ原駐車場まで歩き、山行終了。気温は6℃、ずぶ濡れだったので風があれば厳しかったと思います。無風に感謝。