【沢登り】丹沢 勘七の沢・小草平の沢

期間 2025年4月12日
目的の山域山名 神奈川・丹沢 天気 晴のち曇
登山方法1 日帰り 登山方法2 前夜発日帰り
目的1 個人 目的2 沢登り
メンバー(氏名) tanoきっちょむ(会員外)

記録詳細

8:15 林道駐車可能地 – 8:50 表丹沢県民の森 – 9:15 登山道・勘七ノ沢交差 – 9:30 F1 – 11:15 F5下 – 11:50 F5登攀完了 – 12:20 脱渓 – 13:00 小草平(1128m点)- 13:15 堀山の家(小草平ノ沢へ)- 15:30 山道合流、左岸の道へ – 15:45 鍋割やへの登山道合流(勘七ノ沢渡渉点で装備解除)- 16:40 駐車地点

感想

本格的な沢シーズンインを前に、友人と沢トレでした。勘七ノ沢遡行でロープを出したのは、結局F1、F2、F5の3回。こんなに難しかったっけ!?特にF5の中盤はセミになりかけ、久々に肝を冷やしました。

地形も以前(2014年?)来たときと大きく変わっていました。やはり沢は生き物ですね。最初の堰堤が吹っ飛んでいていきなりビックリしました。

小草平ノ沢も下降訓練の好ルート。練習も含め、結局4回も懸垂下降。こういった練習沢でガンガンロープをだして、本チャンに備えられればと。遡行と下降で8時間、充実の沢山行でした。

なお、まだ4月前半なのにヒルが活動していました。数回、靴に取りつかれましたが未遂。恐怖😱

 

表丹沢県民の森に至る林道は、だいぶ手前から通行止め、ほぼ大倉から歩くのと同じになってしまいました。

以前、勘七ノ沢に来たのは2014年で、様変わりしていました。まず最初の堰堤が大雨でしょうか?吹っ飛んでいました。以前は左手を高度感のあるトラバースで越えましたが、今は堰堤の中を登って抜けられます。

F1、F2は写真なしですが、ロープを出しました。F1は出だしにクセのある左手の登攀、F2は簡単ですが岩が脆く、高度感のある右手を登攀です。

写真はF3手前の綺麗な小釜と、F3本体。右手をへつってスラブ登攀。ここはロープ無しでした。うまく濡れずに突破。

F3の上は、少し河原が広がります。小規模ですが、ナメもチラホラ。ほどなくして2段F4。下段を登ると瀑風がすごく寒い。上段は右手を巻き気味に登って、一旦スラブを3mほど下降し、最後は滝横のチムニー状のくぼみを上がります。さまざまなムーブが楽しめる練習沢といえます。

F4上は堰堤6連発のやや退屈な区間。でも、斜面上にカモシカが!堰堤は右、右、右、右、右、左で容易に越えていけます。

勘七ノ沢、最難関のF5が現れました。小休止後、左手に取り付きます。下段の棚には簡単に上がれるのですが、ここから上段までが悪い。特に中段〜上段にかけては、残置支点もなく、落ちればただではすみません。足が震えます(いわゆるミシンを踏む状態)手を変え品を変え、なんとか上段に抜けました。渾身のガッツポーズ!岩グレーディングでIII+ですが、F1のIV-よりよっぽど難しいと思いました。。。また同行者の友人も、フォローでもだいぶ恐かったみたいでした。

F5を三十分かけてなんとか突破し、ここからは楽しいゴルジュ区間。ちょっとテクニカルな動きをしながら、快適に越えていけます。

ゴルジュ区間を越えると、沢はまた平穏に。一度沢が右に曲がるところで二段の滝をかけ、これを越えるとまた平穏に。今回は、標高950m付近の枝沢から小草平(1128m)に向かって詰めることにしました。グズグズの急登で体力系、しかも浮き石が多く落石多発しそうなので、さっさと尾根に乗ってしまうのが正解かもしれません。

小草平から堀山の家まで大倉尾根を一旦降ります。すごい人でした。

今日は小草平の沢を下降します。友人にATCでの懸垂下降を教えたら、一発でマスター、感心させられました。クライミング・クライムダウンも上手いし、会員になってほしいくらい!

結局4回の懸垂下降と、多数のクライムダウンを繰り返し、1km進むのに2時間強、堀山の家から降りてくる杣道に合流。あとは山道と林道を進み終了。

勘七ノ沢を遡行し、小草平ノ沢を下降する。関東のメジャーな沢ルートですが、やはり優れた練習沢ですね。今年の夏に向けて、いい練習になりました。