甲斐駒ヶ岳&仙丈ケ岳

期間 2025年5月2日~2025年5月5日
目的の山域山名 甲斐駒ヶ岳 仙丈ケ岳 天気
登山方法1 小屋泊 登山方法2 前夜発2泊3日
目的1 個人 目的2 ピークハント
メンバー(氏名) mac

記録詳細

北沢峠のこもれび山荘に2泊し、仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳に登ってきました。

5/4仙丈ケ岳 山頂では天候が悪く、展望が全くありませんでしたが、小仙丈ケ岳まで降りてくる間に雲が消えていき、北岳がきれいに見えてきました。富士山も見えます。富士山って神々しいです。

5/5甲斐駒ヶ岳 駒津峰から見た甲斐駒ヶ岳は迫力があります。僕に行けるのだろうか?と不安も持ちながらチャレンジし、なんとか登頂できました。

どちらも天候に恵まれ、楽しい山行になりました。

 

仙丈ケ岳の写真

甲斐駒ヶ岳の写真

メンバーは、僕のほかは妻の和枝と長男の駿(13歳中学1年)の2人。ただし、和枝と駿はこもれび山荘までで登山はなし。

5/3(金)の21:00に和歌山の自宅を出発。仙流荘に3:00頃に到着。6:05のバスに乗り6:40に歌宿(うたじゅく)に到着。5/31まではバスはここまでで、北沢峠まで歩く。天気はよいが、途中から路面が凍結していてアイゼンをつける。こもれび山荘には10:00頃に到着。到着時間が早ければこの日に登山も考えていたが、遅くなったのでこの日の登山をあきらめてゆっくりすることにする。夕食はカレースープとハンバーグ。美味でした。こもれび山荘は居心地いいです。トイレも水洗でした。

5月4日4:30起床、朝食を摂り、アイゼンをつけて5:37に出発。大滝の頭まで誰とも会わず。南アルプスって人気ないのかな、などと考えながら登る。そういえば、小屋も満員ではなく、外国人も全く見ませんでした。いいところなのに。小屋番の方から、「夜のうちに雨が降り、早朝には止むと思われる。その後天気は回復傾向だが、稜線では風が強いだろう」との情報提供があった。8時過ぎに小仙丈ケ岳に到着。雲がかかっていて全く展望なし。ここで引き返す人も多かった。山頂から降りてきた人から「なんで私たちはこんな日に登っているんでしょうね?」と残念なあいさつを頂く。まあ,せっかく来たし、ピークハントしておくかと山頂へ進む。ナイフリッジになっていてちょっと怖い。周りがガスっていて、下が見えないので怖さは半減。この仙丈ケ岳は、三角点の標石がある場所からもうちょっと登ったところに山頂の標識があり、三角点で引き返すと、登頂できていない感じになってしまう。山頂でもガスは晴れず、風も吹くので、数枚だけ写真を撮って降り始める。そうすると、ちょっとづつ視界がひらけてきて、北岳が姿を現した。小仙丈ケ岳に戻った時には富士山まで見えてきた。小仙丈ケ岳で昼食を食べて、周りの写真を撮る。順調に降りて13:00に小屋に到着。

 

この日の夜に神奈川から来られていた3人組の方と話した。ご夫婦と彼らの娘さんのパーティーで、旦那さんが70歳とのこと。年齢よりかなり若く見える。なにかされているんですか?と聞いたら、ちょっと意外な答えが返ってきた。「太極拳」。週に1度2時間程度とのことで、それほどの運動量ではなさそうだけれど、体幹が鍛えられるのだろうか。

5月5日4:30起床、朝食を摂り、5:25出発。長衛小屋すぐで雪があったのでアイゼンをつける。僕は雪をみるとすぐにアイゼンをつけてしまう。しかし、今日のコースではあまりよくなかった。仙水峠まで大きな石がゴロゴロしているルートを通るが、ここはほぼ雪がなく、アイゼンでゴロゴロ岩の上をキーキー音をさせながら歩いた。仙水峠で先行パーティーに追いついたが、かれらはアイゼンをつけていなかった。この先行パーティーは山梨県のある山岳会のメンバーで、山頂にある使用しなくなった標識を降ろすための登頂との事。彼らは駒津峰までアイゼンなしで登っていた。確かに仙水峠までは雪があっても凍っている訳ではないのでアイゼンなしでも歩ける。実際僕は帰りはアイゼンなしで歩いた。

仙水峠から駒津峰までは急登である。昨日の疲れがあるのか、スピードが上がらない。急登でしんどかったので、ちょっと弱気になる。駒津峰で雄大な甲斐駒ヶ岳の姿と山頂に至るルートを見ながら、「僕には無理かも」とちょっとビビッていて、ここで引き返そうかとしばらく思案していた。そこへ山頂の方から駒津峰へ一人の登山者の方が来た。黒戸尾根ルートから登ってきた人で、その人から「あまり危ない箇所もないですよ」と教えてもらって「じゃあ行ってみよう!」という気になる。この人は黒戸尾根から、駒津峰まできて、甲斐駒ヶ岳の山頂経由で引き返すとのこと。結局この人に山頂まで引っ張ってもらうことになった。この人は62歳とのことで、「60歳を超えると筋力がなくなる。筋力を維持する為にたんぱく質を摂る必要がある。プロテインを飲んでいる」と教えてもらった。長く山に行くためには太極拳とプロテインかもしれない。

山頂では快晴で、プロテインさんに写真撮影などしてもらって下山。駒津峰を出たのが11:30。仙水峠に12:30に到着。アイゼンを外して、ゴロゴロ岩を通過。雪が凍ったところもあったが、アイゼンなしで小屋まで下山。帰りのバスに間にあう時間に下山できた。

実は、駒津峰から仙水峠の間で2度転倒した。一度は岩に右わき腹を強打して1分ほど唸っていた。雪のないところで、ちょっとした段差があった。それほど危ない箇所ではない。「そんなところでこける?」と言われそうな場所。なぜ転倒したのか記憶がない。あぶないと思った時にはわき腹を打っていた。これも体幹が弱いのか、筋力がないのか、結局、太極拳とプロテインか。

 

こもれび山荘から歌宿まで、和枝と駿とのんびり歩いて下山。駿は僕のピッケルを路肩の残雪に打ち込んで「感触がいい」と言っている。僕も初めてピッケルを雪に打ち込んだ時の感触を思い出した。

下山後、仙流荘でお風呂。一人800円。駐車料金は1000円。夕食は伊那駅近くの「シャトレ」へ。名物のローメンなどを頂く。ここは一皿の量が多いし、味もおいしいと思う。シャトレを出たのが20:00。和枝と交代で眠気と闘いながら2:30に無事到着。大満足の山行でした。

 

概念図