提出者:mac

燕岳~大天井岳~常念小屋~一の沢登山口

期間 2026年5月2日~2026年5月4日
目的の山域山名 燕岳~大天井岳 天気 1日目はれ 2日目曇りのち雹のち雨 3日目くもり
登山方法1 小屋泊 登山方法2 前夜発2泊3日
目的1 個人 目的2
メンバー(氏名) mac田中駿
交通費、食糧、
その他費用など
燕山荘
 大人16000+中学生10000
 ビール 700円/500mリットル缶×2本。賞味期限切れとの事で少し割安
常念小屋
 大人16000+中学生14000
 ビール 1000円/500mリットル缶×1本。
 バッジ 700円

記録詳細

息子の駿を残雪期の「縦走」に連れて行きました。燕岳~大天井岳~常念岳~蝶が岳のルートで、僕が2年前に行ったコースです。

中房温泉までは自家用車。7:00スタート。合戦尾根を最初は調子よく登る。第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチくらいまではよいペース。しかし、そこから合戦小屋まではノロノロ運転。かかとを靴ずれして、痛いとの事。半月前の八経ヶ岳の時と同じく、ペースにムラが多い。合戦小屋に11:20到着。ここまで4時間20分。昼食はコンビニおにぎりとインスタント豚汁。昼食後、駿は靴ずれしたかかとに絆創膏を貼り、昼寝30分。12:30を回り、このペースで行くと15時に着けないかもとちょっとだけ不安になる。しかし、昼寝後の駿はペースが上がり、18分で合戦沢の頭まで登った。槍ヶ岳が美しい。

燕山荘は14:01到着。結局7時間かかった。チェックインし、荷物を置いて燕岳往復。

チェックイン時に、燕山荘のスタッフの方に明日の予定を確認された。同行者が中学生であるので、天気もややこしいので引き返すのを前提にしてくださいと言われた。「なぜ中学生では撤退前提なのか?」という質問はせず、「了解しました。ありがとうございます。そうします」と答えました。

ちなみに、駿は身長165cm、体重48kg。中学2年生の男子の平均身長が161.1cm、平均体重が50.8なので、平均よりちょっと大きくて、ちょっと軽い。陸上部に入っていて、1500m走は中学2年生の男子の平均6分12秒に対して、5分30秒なので、それなりに速いが、陸上部の平均が男子で5分12秒なので、特別速く持久力があるという訳でもない。体力的には中学生の男子は、成人女性よりもあると思うので、中学生で体力がないからという理由で大天井岳に登れないというのは間違っていると思う。しかし、登山は体力も必要だが、経験も同じくらいに必要なのではないかと思う。そういう意味では中学生は生きている期間が短いので、登山経験も比較的少ないというのはその通りだと思う。後でも記載しているが、「ピッケルってどうやって使うの?」という駿の質問自体が、経験のなさを証明している。また、経験有無とも関連するが、厳しい状況の中でどれほど耐えられるか?という図太さとか肝の座り方なども中学生では不足している事が当たり前だ。でも、それを鍛えるために登山に連れていくという意味もあります。経験という意味で言うと、駿は残雪期では八ヶ岳縦走を3年前に。木曽駒と宝剣岳はもっと前に。夏山は立山、白馬、石鎚山、剣山、槍ヶ岳(肩の小屋まで)、八経ヶ岳、伊吹山と、それなりには連れて行っています。小屋泊が多いですが。

2日目。7時スタート。蛙岩は中を攀じ登る。

大下りの頭で8:03。大天井岳までのルートがきれいに見えている。

大天井岳の山頂迄の最後の登り始めは10:24。「ピッケルってどう使うの?」と聞いてくる駿に、「雪に突き刺して、そこを支点にして体を持ち上げろ」と伝えた。でも言葉では伝わらない。実際に傾斜がきつく、雪の残る斜面に行けばすぐに分かる。使わなければ登れない。

登り切った駿は満足感に溢れていた。「登山のドキュメンタリー番組に出てくる登山家になった気分」とのこと。

大天荘の小屋の横で昼食。駿はアルファ米の「わかめご飯」が好きで、一袋を瞬く間に平らげる。塩をちょっと振ると最高との事。僕は「カレーメシ」を試す。中にカレー粉が入っていて、これが高温のお湯でなければ溶けない。お湯を温めなおすことをせずに、出発前に水筒に入れたお湯をそのまま使うとダメでした。食べましたが。

12時過ぎに出発。しばらく行くと雷鳥がいました。

そこからが長かった。大天井で体力を使った駿はペースダウン。風も強く、ひょうが降って顔に当たって痛い。これで心理的にも「削られた」ようで、歩みは遅く、すぐに休憩を取る。それでも泣き言を言わずに頑張って歩いてくれる。途中で15分昼寝。雨が15時頃から降り始めた。15:15分に常念小屋に到着。本降り前に到着出来てラッキーでした。

この日は宿泊客が少なく、駿と二人で一部屋を使えてありがたかった。

3日目。朝食時に常念小屋に宿泊していた長野県警の山岳救助隊員から「強風なので蝶が岳までの稜線ルートを計画の方は見直しをお願いします」との指示があった。常念岳の登頂だけはしたいと小屋を出たが、ニット帽が飛ばされる強風で、小屋から50mで断念。常念登頂を目指した他の登山者も撤退してきた。一の沢に降りると決めて、そこに迎えに来てくれるように嫁さんに電話だけして、一の沢ルートで下山する。下記は強風に耐える駿。

一の沢は数回の渡渉あり。「渡渉」という言葉を駿は初めて聞いたとの事。写真は川をジャンプして渡る駿。これは駿がここなら跳べると判断して飛んだ箇所で、事前に荷物を置いて、空荷で跳んでいます。駿が跳べたので、僕もその場所を跳び、渡ることができました。僕はそこを跳べるという判断はできず、駿がいなかったら困っていたと思う。

12:30に登山口に到着。しかし、ここからさらに車止めのある烏川渓谷緑地駐車場まで5kmを1時間かけて歩いてゴール。駿よく頑張りました。

次回は、夏に槍ヶ岳に行きたいとの事。

概念図