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6月21日(日)
山岳会「和歌山かがりび」の6月例会として,熊野古道の滝尻から近露まで,12名の参加者で歩きました。
晴れ時々曇りの天気で時々涼しい風が吹く中,各名所で,熊野古道の語り部をしているCLもとが解説をしながら楽しく歩くことができました。
【コースタイム】
滝尻集合7:30=近露へ車回送=滝尻王子(出発)8:30~高原熊野神社10:30 ~大門王子11:25~十丈王子(昼食)11:55=12:30~上多和茶屋跡13:20~大坂本王子14:05~牛馬童子口14:20=14:35~牛馬童子像14:45~近露王子15:00 ~近露駐車場(解散)15:20
聖地、熊野の入り口とされる滝尻王子を出発して、いきなり急な坂を登った。途中にある藤原秀衡ゆかりの「胎内くぐり」を体験した後、不寝王子を通過し、展望台まで急峻な坂を一気に登り詰めた。その後、比較的ゆるやかな尾根伝いの道を進み高原熊野神社に着いた。
高原は標高約300m、かつての宿場のたたずまいを残す爽やかな集落で、「高原霧の里休憩所」は果無山脈が一望できる絶景スポット、景色を見ながら喉を潤わすと、これまでの疲れがふっとんだ。
歩きやすい舗装道路のある集落を過ぎると山道に変わり、鬱蒼とした杉林の中をひたすら登り、かつて熊野本宮大社の鳥居があったと云われる大門王子をめざした。滝尻から500m毎に設置されている番号道標を数えながら昼食場所である十丈王子に着いた。十丈王子には比較的綺麗なトイレがあり、爽やかな風も吹いており、昼食タイムで疲れを癒すことができた。
昼からしばらく進むと悪四郎屋敷跡があり、そこから7名が予定コースを離れて、標高782mの悪四郎山を目指した。その後、合流地点で合体し再び全員で進み上多和茶屋跡に着いた。この地点は本日のコースの最高峰、標高約700mで、近くには伝承されている三体月の鑑賞地があった。
ここからは、緩やかな下りになり、林道交差点からは、石畳の急な下り坂があり、狭い道で滑らないように注意しながら大坂本王子を目指した。
そして国道311号線に出て牛馬童子口の道の駅で休憩した後、熊野古道のシンボルでもある牛馬童子像のある箸折れ峠に着いた。予想以上に小さかったが、旅の疲れをしばし忘れさせてくれる気品のあるかわいい石像であった。そこで、牛馬童子のモデルとされている花山法皇が箸の代りの葦を折り、滴る赤い汁を見て「血か露か」と言ったとされる、近露の名前の由来を聞いて皆で感嘆した。
その後、峠を下って本日のゴールである近露王子に着いて解散した。かつて古くから、癒しと蘇りを求めて、千年以上に渡って歩かれてきた世界遺産、熊野古道だけあって神々しいコースであった。