2011/01/31・提出
期間 | 2011/01/22~2011/01/23 | ||
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目的の山域山名 | 大峰山系 弥山 | 天気 | 快晴無風 |
登山方法1 | その他 | 登山方法2 | 前夜発日帰り |
目的1 | 例会 | 目的2 | 積雪期、ピークハント |
交通費、食糧、 その他費用など |
食費(ガス込み)600円、車代2,000円 天の川温泉600円(かもきみの湯500円) |
1/22 紀の川道の駅(万葉の里)9:00集合~近鉄福神駅でmujinaさんと合流~12:00大川口着、
12:50出発、国道309号線(積雪あり)を歩き、14:50行者還トンネル西口着
登山口を少しあがった広場にてテント泊
1/23 ①テント組⇒4:50起床、6:55出発~奥駈道出合~9:35弁天の森~10:30聖宝ノ宿跡~
②しん、紫⇒ 22日19:00和歌山発、21:20大川口着、車中泊(下市からずっと雪が降る)
6:00大川口出発7:45トンネル西口テント場着、
7:50出発~9:10奥駈道~11:00聖宝ノ宿跡 ⇒テント組に合流
~12:25弥山ピーク。
弥山小屋前で休憩後13:00下山開始~14:50奥駆道出合~15:40テント場着。
テント撤収後15:10出発、309号線を歩き、17:30大川口着。
天の川温泉で入浴後、帰和
※しん、紫号は福神駅でmujinaさんを降ろし、「かもきみの湯」入浴、食後 帰和
概念図
22日は大川口から林道を2時間歩いて、行者還トンネル西口でテント泊。大川口に至るまでの車道ですら、除雪車とスコップの作業でようやく車が通れたほどの雪だった。大川口で出会った地元の猟師さんに頂いた新鮮なシカ肉もお鍋の具となり、大いに盛り上がった宴会の夜。
23日は、4:30起床予定だったが目覚めると4:50、他のテントをしばし待たせてしまった。昨夜の残りでうどんを頂いた後、7時前に出発。踏み跡のない、ふかふか・サラサラの深い雪、早い段階でアイゼンから輪かんに履き替えたが、時々踏み抜いては腰まで雪に埋もれてしまう。稜線に出てから弁天ノ森~聖宝ノ宿まで、アップダウンは緩やかなのに足が重く、ともすると遅れがちになる。ワカンをお借りしていたので、私もラッセルを交替しなければと思ったが、先頭など歩いても遅いに決まっているし、遅すぎてかえって迷惑ではないか、第一、今でも追いつけないのに・・・と胸中はせめぎ合い、脚力不足を痛感しつつやっと歩いていた。
聖宝ノ宿を過ぎてしばらく経った頃、ちい さんが腹痛とのCLの声。ついさっきまで元気いっぱいだったのにと驚いたが、体調の変化はどうしようもない。そうこうしているうち、後ろから、この日の早朝、大川口から登ってきたしん&紫さんペアが追いつき合流(すごい・・・)。つか&ちい夫妻は、大事をとってその場に残ることになった。その後は、「遅くてもいいよ」とのやさしい声に少しの間前を歩かせてもらったが、我ながら笑いがこみ上げるほどのスローペース、進行方向も見きわめられない。皆文句も言わず後ろから支援して下さりありがたかった。急な登りに入り、夏道を通らず直登する。CLヤマツネさんの確かなルート指示と声かけに励まされ、皆で交替しながらのラッセルは連帯感がありました。厳しい登りで、もうちょっとで着きそうだと喜んでから、気がつけば1時間もたっていた。フォレストさんがスイスイと登るのにはびっくりで感嘆したが、自分には到底マネはできず、ラッセル後の雪にもおかしいくらい埋もれよろめくのだった(・・・あとで紫さんがアップしてくれたユーチューブの映像を見ると、蹴り込みの力も角度も浅すぎるように見えた。)ようやく着いた山頂は樹氷がスゴかった。スノーモンスターというらしい。この景色が見られてよかった。これでもう、憧れの蔵王に1度も行けなくてもいいや、と思える位見事なモンスターだった。
幸せな山頂での昼食タイムは、消耗していたのかびっくりするくらいお腹に入り、13:00下山開始。急坂が終わると長くお世話になった輪かんを外した。気分は上々だったが、水(お湯)を500Lしか持っていなかったのに頂上でたくさん飲んでしまい、終盤はのどが渇いて気持ちが焦ってきた。出発時にチラっと不安に思ったのを、まぁいいか、で済ませてしまったのを反省。ラッセル山行では特に、水分は十分に持たなければならないなぁと思った。
テント場ではつか&ちい夫妻が片付けをしてくれていて、ちい さんの腹痛もなんとか治まってきたとのこと。テント撤収し、昨日きた林道を戻る。これがイヤになるくらい長くて、前を歩く紫さんたちの元気な声を聞きつつ、黙々と下を見て歩いた。17:30大川口着。ぎりぎり、ヘッドランプのお世話にならずに済んでよかった。
風もなく晴天に恵まれた2日間、皆のおかげで登れた雪の弥山に大満足・大感謝です。輪かんを履いて長い間歩いたのも初めてで、つけ方・歩き方などいろいろ教えてもらい大変勉強になりました。皆さんどうもありがとうございました。(くに 記)
(澤)
大峰でこれまでに経験したことの無い雪の量でした。初めてワカンを付けて長時間、急坂を登りましたが、後ろに滑ったり、トレースを壊したり、ズボッと腰まで埋もれて消耗してしまいましたが、何とか頂上まで辿り着きモンスターの雪景色を見ることができました。ラッセルをしてくれた皆様、本当に有難うございました。
(ヤマツネ)
素晴らしい雪の弥山・・・・・苦しかったラッセルも一瞬のうちに忘れさす景色に感激。来てよかった!!
これからも 安全に、楽しく、仲良く、体力の続く限りこの感激を皆と一緒に味わえるように頑張りたい。
(しん)
弥山まで全くトレースがなく、苦しくも楽しい山行ができました。弥山の見事な樹氷を初めて見て、多分もう二回目はないと思いました。例年より雪も多く、大峰独特の湿った雪でなく、乾燥した軽い雪でした。みなさん、ラッセルご苦労様でした。
(紫)
この大雪の中、日帰りで大川口から弥山往復は私の足では不可能なところですが、先発の皆さんのラッセルのおかげで何とか行くことができ有難く思っています。会も若返り、とてもたくましく思いました。
弥山小屋のモンスターは、びっくりでしたが、これから先も見られるかどうかです。頂上では雲ひとつない晴れ、風もなく、最高で運がよかったです。本当に天気よければすべてよしでした。
ただ、ひとつ輪かんは大峰のこの季節は必需品です。全員があれば負担もみんなに均一になったと思います。使うことがないことも多いですが、借りるなりして、持って行くことが大切です。
共同装備も持っていった人が責任もって持って帰るのが鉄則。撤収したとき共同装備が残っていたのには、びっくりでした。反省ですね。
(フォレスト)
さらさらのグラニュー糖のような雪の中でラッセル天国を味わいました。はじめはつぼ足で歩いていたのですが、途中から紫さんのワカンを貸していただいてその威力を実感しました。頂上のモンスターのような樹氷にも驚きました。それにしてもよく歩いた1日でした。
(mujina)
やはり弥山はこうでなくてはいけないね。近畿1番の山なのだから。風の冷たさ、かんじきから伝わる雪の感触、林立するモンスターの立像、ハイとても好くできました。