2011/12/12・提出
期間 | 2011/12/03~2011/12/04 | ||
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目的の山域山名 | 雨谷山と茶臼山(北山村) | 天気 | 晴 |
登山方法1 | 日帰り | 登山方法2 | 前夜発日帰り |
目的1 | 個人 | 目的2 | 縦走、登攀 |
(メンバー)フォレスト ヤマツネ バンブー
(コースタイム)
四ノ川橋付近6:45~9:00雨谷山~11:30茶臼山12:30~15:30四ノ川林道
四ノ川橋付近から草が刈り払われた作業道を見つけ登り始めた。よく手入れのされたいい道だと思いながら登って行くとすぐ高圧線の鉄塔が現れ巡視路だったようである。ここから先は薮こぎで登って行くと今度は植林の縁に作業道がありこれをたどることにする。尾根にでて緩い傾斜の歩きやすい道を進んで行くと前方に急傾斜の山が見えてくる。
急傾斜の登りが始まる手前で休憩をして地図でルートの確認をするが、左右どちらも急傾斜で切れ落ちた尾根で登るルートはこのやせ尾根以外になく、岩場と太い木がまばらに生えている細いルートを落石に注意しながら登って行く。
はじめは木や木の根っこにつかまりながら登って行くが傾斜はなおもきつくなり、岩場はまだよいが土の急傾斜の場所ではつかまるものがなくスリップしないように手をついて四つん這い歩行である。スパイク足袋があれば良かったと思った。北鎌尾根や源次郎尾根と同等の難しさだった。しかしここを越えると傾斜はやや緩くなり安心した。薮こぎやいくつかのピークを越えて雨谷山についた。植林の中の尾根の途中の一つのピークで眺望はない。核心部は越えたかという安堵感で気分もゆるみ会話もはずむが・・・実は大変なのはここからでした。
さあ、あとは茶臼山まで400mほどの緩い傾斜を登って1000m下ればデポした車の近くへ降りられるはずと歩き始める。しかし地図で想像していたのとは違う小さいピークがたくさんありやせ尾根の上り下りで予想外に時間がかかる。右にも左にも切れ落ちた岩場があり中でも圧巻は天狗くらの100mほどの垂直の白い岩壁はこの山の険しさを物語っていた。
ふた抱えほどのヒノキやブナやツガのまばらに残る森は岩場の険しさとともにほかではあまり見られないような素晴らしい景観を見せていた。しかしもうそろそろ茶臼山への分岐の尾根かと思いながら登って行くがなかなかそれらしい場所にたどり着かないし茶臼山のピークもどこなのか判然としない。眺望のきく場所がなくて小ピークにたどり着かないと次のピークが見えてこないし、越えても越えても次々とピークが現れてきていったい頂上はどこかと不安になってくる。
しかしややきつい登りをこなすとついに茶臼山の標識が見えた。やれやれである。大峰南部の山々から熊野灘まで樹林越しに望まれる。昼食をとりゆっくり休憩する。
十分休憩をして県界尾根を四ノ川林道方向へ下る。シャクナゲの薮こぎから始まりなるべく下まで続いていそうな尾根を選んで降りて行くが樹林で眺望がきかなくて視界30mの霧の中を歩いているような感じである。磁石で進んでいる方向はわかるが現在位置を把握するのが難しく右の尾根か左の尾根か選択に苦慮した。結局二度ほどルートミスをし、一度は谷を越えて隣の尾根へ戻り、もう一度は右も左も下降不可能な絶壁へ出てしまい登り返した。
この山は登ってきた雨谷山からの尾根と下降した県界尾根とその真ん中にもう1本林道まで続いている尾根があったがそれ以外の枝尾根は絶壁で終わっている下降困難なものばかりのようであった。
登りは高い方へ向かって行けば枝尾根から主尾根へ収斂していって頂上へたどり着けるが、下りは正解が1つしかないこの山のような場所では常に正しい方を選択しなければ降りられないということになる。GPSがあれば間違わずに歩けるのであろうが自分としては今のところ地図を頼りに自分の体と頭で切り抜ける術を身につけたいと考えている。
登りはじめから下山するまで緊張が続くタフな山でした。予想以上にきびしく素晴らしい山でした。
岩場の登りもルート探索にしても頼もしいお二人と登れて楽しかったです。
(フォレスト 記)
(ヤマツネ)
「何処かの山のテントで一杯どうですか?」 の甘い言葉の誘いに乗ってしまい、雨谷山に。
一時は前日は大雨との天気予報に、中止かな? と、ホッとするも・・・そんなことで諦めるフォレストさんではなかった。、
一番難所の標高差400メートルの壁とも思えるほどの急登を超え、やっとのおもいで雨谷山に着く。
地図上では平坦な尾根が続くはず・・・ところが凹凸が激しく体力を消耗する険路が続く。やっとの思いで茶臼山に。昼食をとり県境沿いに下りにかかる。「やれやれここからは楽かな・・・?」と思ったがさにあらず、見通しが悪く、その上悪路で、ルートファインディングが難しく、あっちこっちとさまよいながらやっと無事林道に着いた時は、胸をなでおろす。初めから最後まで気の抜けない・・・いま考えれば楽しい思い出に残る山行きです。
(バンブー)
雨谷山 茶臼山 名前はやさしそうですが たいへん険しい山でした
北鎌尾根を小さくして木が生えてる感じでした。木と木の根を頼りに山登りというより崖を登ってるみたいでした。 フォレストさん ヤマツネさんと 3人快調でしたが 2箇所尾根を間違い苦労しましたが楽しい山行でした。 読図もっと勉強せなあかんなと痛感しました。それから○○才のヤマツネさんの体力は凄いなと感じ自分ももっとがんばらなあかんなと思いました。
中辺路の大銀杏 丸山千枚田 テントでの 清酒久保田 楽しい山行ありがとうございました。