2022.8.8
日帰り
前夜発日帰り
例会
関西の山

前鬼川 沢登り

2022/08/08・提出

期間 2022/08/07
目的の山域山名 大峰 前鬼川下部 天気 晴のち雷雨
登山方法1 日帰り 登山方法2 前夜発日帰り
目的1 例会 目的2 沢登り
交通費、食糧、
その他費用など
和歌山→駐車スペースまで135km(ほぼ下道)

8:00 行動開始ー8:10 前鬼川本流出合ー8:35 巨岩下(小休止)ー8:45 出発ー9:00 2段10m滝ー9:40 6m滝(右岸高巻き)ー9:50 箱状廊下・左岸大水量の湧き水(大休止)ー10:10 出発 ー10:20 垢離取場ー11:00 三重滝(修験道から)ー 11:10 出発 ー 11:30 垢離取場(上流偵察)ー 11:50 2mCS滝(遡行打切り)ー 12:10 垢離取場 ー 13:15 小仲坊(前鬼宿坊) ー 14:00 駐車スペース

   
   
   
   
   
   

 

 

フォレストさん、太鼓腹さんは駐車スペースに前夜から入っており、たのは当日朝に合流しました。準備を整えていると、駐車スペースにヒルが現れました。さすが前鬼。準備を終え出発する直前、爆撃音のような大爆音が。大木が折れる音も聞こえたのでおそらく巨岩の落石でしょう。やはり沢は不確定な危険要素があると再認識しました。出発後すぐに前鬼川の入渓点に到着、ここがすでに天国!何より水が美しい沢です。とにかく伏流水が多いことがこの美しさの秘訣と言われているそうです。ゴーロを超えていくと、最初の見せ場「右岸の巨岩」に到着、小休止のあとさらに進むと、今日一番大きな滝である2段10m斜瀑に到着。斜面は寝ていますが、この沢はとにかく岩が滑るので、左岸の残地ロープを使いながら慎重に上ります。この上がまた天国。川幅いっぱいのナメが広がります。でもやっぱり滑る。気温が上がってきたこともあり、たのはとうとう我慢できなくなり、淵にダイブ&水泳。水は多少冷たいものの、寒さは全く感じない最高の環境でした。巻きが必要な名もなき小滝が現れました。沢いっぱいに岩が詰まったような滝で、やはり右岸から巻いたのですが、今度はちょっと下りが悪い。結局(ちょっとはロープを使おうということもあり)3m程度の懸垂下降。次いで現れたのが6m滝。直登は困難なので右岸の残置ロープを頼りに巻きますが、この巻きが垂直で悪い!今日一で恐かったです。さらに進むと今度は箱淵+大水量の湧き水が!先ほどのナメと並んで、この沢の大きな見せ場でしょう。箱淵は最後に行き詰まりそうなので、左岸から巻き気味に進みますが、至る所から湧き水が噴出しており、特異な景観を見せています。ここで大休止。この湧き水の水量はすさまじく、ここを超えるとぐっと水量が減ります。しばらく歩くと、本日の目的地の垢離取場までついてしまいました。まだ時刻は10時半、どうしようかと話すと、①修験場の三重滝に行きたい、②上流を偵察したい、という意見が出たので両方行くことに。①三重滝へは修験道をたどりますが、なかなか険しい道です。世界遺産・熊野古道の一環で今はよく整備されており、危険な場所には鉄パイプの足場が組まれていますが、昔の修験者はどうやって滝まで至ったのか、そんなことを考えさせられるきわめて厳しいルートでした。ただ、三重滝そのものは非常に大きく迫力があり、一見の価値はあります。垢離取場に戻り、今度は上流に偵察に。上流はすぐにゴルジュ状・深釜をもつ斜瀑になり、巻きが必要になります。その後沢の様子はいったん落ち着きますが、CS滝が要所要所で現れ進路をふさぎます。20分ほど進んで、本日の素行は打ち切り。帰りは垢離取場から小中坊を通って駐車スペースに。

前鬼川は前鬼ブルーの噂に違わぬ最高に美しい沢でした。

概念図

たの:最初の落石(ドカーン!!!と爆撃音のようでした)で少々びびりましたが、沢は天国、途中から泳ぐ必要もない淵でザブザブ泳ぎました。岩はフェルトだとフリクションが効きにくく、非常によく転びました(5回くらい?)。地質図を帰ってみてみると、たぶんチャートという非常に硬い+目が細か岩質じゃないかと思いますが、同様な沢に行くときはゴム底の方がいいかもしれません。

【太鼓腹】:久しぶりの沢登りを楽しませてもらいました。所々、助けてもらいましたが、比較的登りやすい沢だと思いました。ただ、久しぶりなので、滑る岩か、滑らない岩かの見極めができず、恐る恐る歩いていました。とにかく水がきれいで、水の冷たさも心地よいし、本当に楽しい沢登りでした。 三重滝に興味が出たので、他のメンバーにお願いして一緒に行ってもらいました。その滝の手前の登り下りはしんどかったですが、その滝は一見の価値はありました。 他の2人が垢離取り場の上流を偵察してくる間、私1人でのんびりさせてもらいました。 そして、帰りは、沢を下るのは難しいと思って、小仲坊へ向かうことを提案したのですが、垢離取り場を出発した直後の約200mの登りにはまいりました。 とにかく同行していただいたお二人のおかげで楽しい沢登りができました。感謝。