2017.5.20
日帰り
前夜発日帰り
個人
関西の山

台高 黒倉又谷遡行

2017/05/25・提出

期間 2017/05/20~2017/05/21
目的の山域山名 台高 黒倉又谷遡行 天気 晴れ
登山方法1 日帰り 登山方法2 前夜発日帰り
目的1 個人 目的2 沢登り

前夜泊日帰りの日程で、台高の沢「黒倉又谷」に行きました。黒倉又谷にはかがりびでは2002年に一度行った記録があるようでしたが、私タノはもちろん初めての沢で,沢山行自体が1年ぶり,ちょっと緊張します。前夜泊の宿泊は当初予定を少し変え、大迫ダム管理等横の駐車場としました。ここはトイレが完備され、駐車している車も少なく前夜泊にはとても便利でした。起床は5時、朝ご飯を食べ筏場駐車場まで車で移動し、6時半には歩き始めました。沢で泳ぐにはちょっと寒いものの、歩いているうちにぽかぽかしてきました。30分ほど歩くと黒倉又谷出会いに到着します。出会いから見る谷は両岸狭まっており、入口に見える滝は事前情報の通り泳がなければ取り付けない様子。この滝を突破しても、ゴルジュ帯が続くと事前情報もあり、泳ぐには寒いことも加わってここは巻くことにしました。巻きは右岸から、ゴルジュ全体を一気に巻きます。巻き道から沢床に降り立つと、今度はナメと瀬・淵・釜が交互に現れる癒しの渓に変化します。朝の澄んだ空気と相まって、穏やかな雰囲気の中、遡行が始まります。ただし、岩質なのか沢床が磨かれていることが原因なのかはわかりませんが、フェルト底の靴ではとにかく滑る。風景に見とれながらも気を付けて進みます。途中5m程度の斜滝が多く現れますが、岩質が滑ること、磨かれていて手足の置場が細かいことからほとんど巻くことになりました。近づいてはみますが、見た目よりも難しい滝が多いのではないか、という印象を受けます。暑い時期であれば、釜があり落ちても危険の少ない滝などはトライしてもいいかもしれません。小休止を2回ほど挟み、4時間程度で遡行終了点の870m付近の二俣に到着しました。このすぐ手前には朽ちてはいるものの大きな植林小屋があり、往時はにぎわっていたことがうかがえます。二俣には特徴的な巨木があり、フォレストさんによると楓の巨木?だそうです。これほど大きな楓は珍しいとのこと。下山の杣道は植林小屋の10m程度下流の左岸側から伸びており、登り口にはピンクテープが巻かれています。ここから左岸を上り始めると、次第に道は明瞭となります。その杣道をたどると、標高900m程度を上り下りすることも少なく進むこととなり、明瞭な道が続きます。しかし尾根の標高が850mほどとなるポイントがややこしく、黒倉又谷の入渓点に降りる東北東向きの枝尾根と、筏場の駐車場に降りる北北西向きの主尾根に尾根が分かれます。ピンクテープは黒倉又谷入渓点に向かう尾根を降りるように導いていましたが、今回は筏場に降りる尾根を取ることとしました。しかし、この尾根が予想以上に急でした。尾根西側は地形図にも表れされるほど明瞭なくらが立ち、途中で現れる岩頭を右から巻いてからは石楠花が生える急な岩尾根を下ることになりました。特に私は下山靴を持たずに沢タビで下ったため滑って大苦戦!シリセードのようにしてズルズルおります。あまりに急なので、最終的には進路を東側に変更して植林帯に逃げ、何とか下山しました。私の今回の教訓は、①下山がややこしい、正規の登山道でない場合には山道を歩ける下山靴を持つこと、②石楠花が生える場所には近づかないこと、です。それでも14時には下山を終了し、最終的には余裕をもった参考となりました。黒倉又谷は、谷自体は癒しの渓で、下山をもう少しよい方法を考えればシーズン初めにとても良い沢だな、という感じです。(たの)

概念図

(フォレスト)
今年初の沢登りで、私にとっては初めて台高山脈へやってきました。
最初の方は巻きましたが、滑床と滝と大岩と練習するのにちょうどいい谷でした。
つるつるの滑りやすい岩で用心深く歩きました。
植林小屋の上の二股で終了にして下山しましたが、白倉又との境の?は急傾斜でちょっと楽しめました。
私はスパイク足袋だったのでなんということもなかったのですが、たの君はフエルト靴で滑って苦労しましたね。
(sin) 
記録を調べると15年前にいっているが記憶?にはなかったので初めての谷みたいなものだった。
最初から泳ぎはチョットとまく、水はヒザ位まではいるとまだかなり冷たく感じる。できるだけヒザまでしか濡れないようにして歩く。
綺麗な明るいナメがありいやされる。谷全体が明るく気持ち良かった。下山のほうが最後まで気が抜けなかった。コース取りは植林のほうに入れば良かったかな?