2012/10/11・提出
期間 | 2012/10/05~2012/10/08 | ||
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目的の山域山名 | 奥只見 恋の岐川遡行 平ケ岳 | 天気 | 6日晴れ 夜8時前より雨 7日朝5時まで雨、昼から雨 8日快晴無風 |
登山方法1 | テント泊 | 登山方法2 | 前夜発2泊3日 |
目的1 | 個人 | 目的2 | 沢登り |
しん、紫の二人、関東から友人たけご夫婦と藪漕ぎ隊長と同行する。
10/5 21:00和歌山発 (ハッピー、とん、柚と往復の車をご一緒する)
10/6 枝折峠に柚、とん、テントで駐車場確保~鷹の巣登山口でたけさん達と合流~恋の岐橋までハッピーさんに送ってもらう。①恋の岐橋(標高730)7:20②清水沢出合(961)9:50③(1100)12:15④三角沢出合(1203)13:30⑤オホコサワ出合(1394)16:20テント泊(9時間)
10/7 ⑤7:00発⑥(1498)8:40⑦(1504)9:00⑧高巻をするが、戻って直登(1615)11:00⑨突き当りのような場所(1694)12:30⑩40m滝高巻をして、笹薮漕ぎに手こずる(直登の方が良い)雨が降り始める⑪小滝を巻くついでに詰めに入る。(1809)14:35笹薮漕ぎ⑫登山道に出る(1900)16:20⑬ビバーク(2067)17:00(10時間)
10/8 2時ごろ満天の星 ⑬6:50出発~⑭7:00平ケ岳山頂 ⑬8:00戻、8:40下山開始⑮台倉山11:50⑯下台倉山11:50⑰鷹ノ巣駐車場(850)14:00
岳人の8月号に掲載されていた恋の岐川、前からたけさんに誘われていた。でもテント二泊ということで、自信がなく思案していたら、ハッピーさんも平ケ岳に行きたいから、一緒に行こうと言われ決心する。
和歌山から750キロ、往復1500キロの道のり、私300キロ、しん、300キロと走り、最後はハッピーさん。下山口鷹ノ巣でたけご夫婦、藪漕ぎ隊長の3人と合流、恋の岐橋までハッピーさんが送ってくれた。
いよいよ遡行開始、デート沢と言われる恋の岐川、なるほど、癒し系の穏やかな谷だった。小滝が連続するが、殆ど直登できる。でも微妙に難しいところもあった。うっかり巻いたら、しつこい笹藪で、踏み跡も消え、大変なところもあったので、頑張って直登した方がいい。
予定通り、オホコサワの出合で幕営、藪漕ぎ隊長がテント場を見つけてくれた。焚火をして、ウナギどんぶりで楽しい夕食。8時前に雨が降り、朝5時にあがった。雨が上がらなかったらオホコサワからエスケープと思ったけれど、幸い予定通り遡行を続ける。後半も沢は狭まるが、小滝の連続だった。
40mの滝は直登できそうだったが、巻いてしまった。この笹薮の巻は大変であがりすぎないよう、トラバースするのに体力を消耗、背より高くて、先は全然見えない。滝の落ち口めがけ笹を滑り下りる。
詰めは又雨が降り始め、一番登山道に近いところから笹薮漕ぎとなるが、しつこい背より高い藪には手こずる。藪漕ぎ隊長に続き、笹のかき分け方を教えてもらい、何とか登って行った。学生時代ワンゲルで、藪山経験豊富な隊長、読図力もすごくて、GPSも真っ青、軌跡を見ると彼の言う通りのルートを歩いていた。 藪漕ぎ中、南にトラバースと言うが、笹のトラバースは大変、何とか直登できないかと懇願し、笹を掻き分け、よじ登り、やっと登山道に出たときはほっとする。距離にすれば少しだが、笹薮漕ぎはものすごい時間がかかった。途中、又ビバークとなるが、夜中に起きると、満点の星、翌朝は山を超える雲を眺めることが出来感激する。只、最後にドボンしたためお尻が乾ききらず、寒い一晩だった。朝起きるとテントは凍りついていたが、寒い筈。
最終日平ケ岳を往復するが、途中一般道を上がってきたハッピー、とん、柚パーティと再会でき感動する。鷹ノ巣への下山道の途中から只見湖から遡行してきた恋の岐の谷を眺め、感慨にふけった。長い下山道だが、最後の痩せ尾根の急降下はとてもいい尾根だと思った。でも、疲れた足に根っこがひっかかり転倒した時、うまく枝につかまったが、何もなければ転落?改めて怖いなと思う。
お蔭で、無理だと思ったテント2泊の遡行、共同装備はすべてたけ夫婦に甘え、しんも楽をさせてもらった。若い藪漕ぎ隊長にもお世話になり、お蔭でロートル二人も無事歩きとおせ、満足に浸っている。
概念図
(しん)
平ケ岳北面の沢で難しい滝やゴルジュも少なく、ナメ滝や釜が継続して傾斜も少ない長い沢であった。却って小さな滝でも必ず釜があって、微妙なヘツリがあり、飛び込むのが嫌で少し苦労したところもあったが、楽しい沢登が出来た。詰めは関西の谷には見当たらない、猛烈な笹薮で苦労したが藪漕ぎ隊長のおかげで無事に登山道に出ることができた。たけさん夫婦には共同装備をすべて持ってもらい、お客さん扱いで好きに歩かせてもらえた。
今回初めて同行した藪漕ぎ隊長は親子ほどの若い青年だが、学生時代ワンゲルで藪山も相当やったという。沢でも枝谷を必ずチェックしながら歩いていて、これが読図の基本だと改めて感心し、GPSと寸分違わず恐れ入った次第だった。3人に改めて感謝である。
(藪漕ぎ隊長)
お疲れ様でした。なかなか充実した山行でした。
GPSの軌跡は勉強になりますね。テストの採点のようです。やはり滑滝を巻いた後、すぐに尾根に上がるべきでした。またあそこに行って確認したいくらいです。私も体調が良くなかったので、あのくらいのペースで助かりました。
(たけ)
ホントにお疲れ様でした。早速GPSの軌跡ありがとうございます。やはり、ナメ滝は巻きすぎてましたね。でも他はよさそうですね。こちらこそ、長いルートを最後まで歩き通すことができ心配していた2日目もなんとか予定通り歩けて大満足です。遠いとこ強引に誘ってしまいましたが、ハッピーさんが車を出して下さり入渓口まで送ってくれてホントに有り難かったです。柚さん、とんちゃんともお会いできうれしかったです。