台高　伊勢辻山から明神平

何度も明神平に行くが、直接上がる以外に薊岳経由で登ることが多かった。でも今回のコースは歩いたことが無かったので、行って見たく計画した。山ちゃんとmijinaさんは何度も歩かれていた。
５：20和歌山発、林道終点にＯ号をデポしてＹ号で大又に戻る。8：30歩き始める。いきなりの急な登りだ。8：55和佐羅滝分岐、沢沿いの道を歩く。10：00廃屋。このあたり二股かな。10：30やかんのぶら下がった作業小屋跡、ここより沢から離れ尾根道に取り付く。このあたり標高１０００Ｍくらいより雪が出始めた。10：45防護ネットの張った尾根にでる。このネット沿いにkazeさんは降りたことがあるらしい。ここよりネット沿いに急傾斜を上がると11：00三度辻にでる。下山でこの分岐は見落としやすいように思った。倒木がある。
ここより気持ち良い尾根歩きとなり、雪も増えて来た。もっと雪が多ければ雪のトンネルになりそうな木が一杯あった。11：30伊勢辻山頂着。残念ながら伊勢辻の分岐はネット沿いを来た為見落とした。分岐の目印を覚えておきたかった。稜線歩きは霧氷に覆われた国見山方面、薊岳、の眺めがなかなか素晴らしい景色だ。ここまで良いお天気だったのだが、薊岳山頂は雲に覆われ始めた。生憎雪も降り始めた。写真をそれぞれ撮り、12：00少し下った鞍部でお昼にする。
12：14赤ゾレ山ピークの分岐を過ぎ、12：20氷結した池にでる。赤ゾレ山はピークを通らず、トラバースの道だが、このあたりは雪が深いときは迷いそうだ。12：30馬駆け辻（先日の木梶山はここから分岐したらしい）から13：00国見山頂1419ｍだった。霧氷の綺麗なトンネルの最後の登りを終わると13：30水無山1441.5ｍ到着。ここから広い尾根を下り、13：45明神平着。雪は少ないが、あしび山荘の西側は雪がつき、雪の花となった木がいつもどおり綺麗だった。
ここで奥檜塚峰まで行きテントを張る山ちゃんとお別れ。みんなで別れを惜しみながら見送る。15：10下山開始、明神滝の雪は少しある程度だった。15：10林道終点の車に戻る。
やはた温泉はすいていた。冷えた身体をあたため、帰路につく。福神駅でmujinaさんと別れ、19：00頃帰宅。
今回はわかんも、アイゼンも不要だったが、もっと大雪であれば、大又から伊勢辻山までは入る人も少ないのでトレースが無い場合は時間がかかる可能性がある。その代わり素晴らしい雪の道となりそうだ。反対周りだと、赤ゾレ山周辺が迷いやすいので、要注意。
今回は山ちゃんが二日目檜塚峰から薊経由で大又に下山予定で、車の段取りが良かった。このコースも二台ないと苦しいと思う。

ここからやまちゃん報告
ＰＭ14:00明神平で皆と別れる前に雪が少なく融かして飲み水にすることができないのでkazeさんより茶を分けて貰う。霧が明神平を一面に覆い樹氷が重く垂れさがり、モンスターの様のようだ。景色を見ながら歩いていると「どちらまで行かれるのですか?」「こんな時聞に?お1人で?」と声がかかり、吃驚。「奥桧塚まで…・、今夜はテント泊です」と言うと、納得したのか「いいな・…気を付けて』と擦れ違う。霧が深くなったり薄くなったりたまには薄日も差し込むこともある。15時30分、奥桧塚に着く。テントを設営後、霧が深く何にも見えず、早々にテントに潜り込む。18時頃、就寝。霧に閉じ込められ何にも見えないが、風も治まり、本当に静かな夜である。
２４日
AM2:00ふと目が覚める。テントの窓を開けると、星がキラキラ輝き、素晴らしい夜空である。バルブ撮影の用意をし、外に出る。寒くて闇夜ではあるが雪明かりで、遠くの大峰の山々まではっきりと見え、近くの木々は樹氷を重々しく垂れ下げて、あたかも満開の花を咲かせているようである。昼間見る樹氷とは全く違うように見える。この時期でこんなに静かな穏やかな夜はめったにないのではないだろうか・・。空が茜色に染まり樹氷もピンク色に染まり、カメラのシャッターを切るも動かない。「何故?…・・」。何度やってもシャッターが切れない。体が震えだす…どうしようもなくただ変わりゆく景色を呆然と見とれているだけである。多分寒さのためにカメラがフリーズしてしまったのでは?または電池のせいか?
AM8;00悔しいが、どうしようもなくテントを仕舞い、明神平に向けて出発。素晴らしい樹氷が朝日に照らされて光り輝いている。でも、この素晴らしい景色を独り占めしていることに幸せを感じながらも、次の機会ではきっと締麗な写真を撮れることを祈りながら薊岳より帰賂に就く。
奥桧塚8:00→明神岳8:45→前山9:00→薊岳10;00(昼食1時聞)→鏡池12:00→大股14:00

撮影　山ちゃん