2010.7.16
小屋泊
前夜発1泊2日
個人
日本アルプスの山

南アルプス 甲斐駒ケ岳から鋸岳縦走

2010/07/26・提出

期間 2010/07/16~2010/07/19
目的の山域山名 南アルプス 甲斐駒ケ岳から鋸岳縦走 天気 天候:17日稜線はガス到着後雨 18日、19日は快晴
登山方法1 小屋泊 登山方法2 前夜発1泊2日
目的1 個人 目的2 縦走

コースタイム
16日21:30和歌山発
17日
3:30仙流荘着仮眠 6:00バス(5時ごろからあったよう)7:00北沢峠
7:15発8:00仙水小屋(水4L補給)8:50仙水峠柚ひろ夫婦と別れる10:30駒津峰12:30甲斐駒山頂13:40六合石室到着 行動時間6時間25分
18日 
 5:00六合石室発5分でザレ場(水場はここから下る踏み跡あり、テントも張れる)6:30三つ頭6:40中の川乗越7:30第二高点8:20南西の尾根を急降下しルンゼに降り立つ(大ギャップは通らない)浸み出る水、8:50鹿の窓9:20第一高点10:00角兵衛沢のコル11:15大岩下の岩小屋12:50戸台川出合13:50少し上流で渡渉開始左岸に渡る15:051つ目堰堤15:302つ目堰堤にて股下渡渉で右岸に15:50発電用3つ目堰堤4段右岸河原歩き16:40高巻17:004つ目最後の堰堤右岸に林道17:20河原駐車場 車道歩き18:00キャンプ場に先行の二人の出迎え18:10戸台仙流荘到着 13時間行動

●反省・感想雑惑
 甲斐駒の6合石室は酷かったのが最近新しくなったという情報と、梅雨明けも南のほうが早いだろうという予想で計画した。でもこの連休は早い時期なので半分はあきらめていたら、出発日梅雨明けとなる。まだまだ西日本では豪雨災害のニュースに気が引けながらも出発した。
 柚ひろ夫婦もこのチャンスにアサヨ峰から鳳凰三山に行くことになり、仙水峠までご一緒する。朝一番の戸台のバスは6時だが、大勢の人で5時から動いていたようだが、仮眠できたのでよかった。仙水小屋で水4Lを補給した。柚ひろ夫婦と別れて、栗沢山にいる二人を写真に撮ろうと思ったがガスがでて駄目だった。
 駒津峰まで山ガールなる集団に追い越されてばかりだけれど、彼女たちはうさぎ、私はかめ、到着はさほどかわらなかった。早いけど止まってばかりの山ガールたち。駒津峰から甲斐駒の雄大な姿が見える。時折ガスがでるが、天気は問題なし。直登ルートをとるが、今回は荷も少し重いし、とてもしんどかった。もう山は終わりかなあなんてとても悲観的になる。
 ごったがえす甲斐駒山頂で写真だけ撮ってもらい、立派な鋸の標識を確かめ下る。もう誰も来そうにない。ここから稜線漫歩なのだろうが、ガスで景色は見えない。1箇所新しい鎖がついていて下り、そこからも岩をぽんぽん飛びながら下ると岩だらけの斜面に屋根が見えた。
 丁度先客がおられたので、お聞きすると、まだ4人だと言われほっとする。これで今宵は安心だ。みんなシートを敷いていたけれど、私たちはエアマットだけだが、立派な床なので十分だ。水場は急な岩場をかなり下るらしいが、うちは飲み水以外に4Lも持ってきたので補充なしでOKだった。
 あとから到着したテントの方、直接小屋から下ったらひどい急な斜面で、足をすりむいていた。一番いいのは鋸方面に行き、ザレ場から踏み跡とテープがあるという。でも予備知識がないと見つけられないだろう。翌日、三つ頭まで巻き気味にすすみ、中の川乗越に降りる。そこから第二高点までルンゼ右端を登る。第二高点で二人パーティが追いついて来て5人となる。ここから大ギャップを巻くため南西に尾根をかなり下るが、あまりに方向が違うので、しんが再確認に第二高点に戻るが、間違いないようだ。標識とピンクのテープがあり、大ギャップの底まで降りてしまう。そこから鹿の窓までルンゼを登るが、下部で水が浸み出して、吸い付いて飲むが美味しい。上部は浮石が多くトップのソロの方が落石をさせた。鎖は新しく登り終えると鹿の窓があった。
 鹿の窓で対向の2パーティと出会う。心配していた戸台川の渡渉の情報を得る。夜小屋でみんな心配していたが、何とか渡れそうで一安心だった。
 小ギャップに下る鎖は岩が濡れて滑り鎖だけで支えたので力が入り、登り返す鎖もそのまま登るとハングぎみなので、少し横に振り登ると難なくいけた。ここでガイド山行の方に待ってもらった。あとで振り向くと、ザイルをセットするのにとても時間がかかっていた。
 第一高点に到着し、5人揃ったメンバーで写真を撮る。これがあとで功を奏すことになる。角兵衛沢はがらがらの岩屑が埋まったような沢で、とても疲れる道だった。かなり歩いたと思ったけれど、岩小屋にはなかなか到着しない。左よりを歩いていたら、水マークを見つけ、岩小屋をみつけることができたが、先行の3人は真ん中を下ったので、岩小屋を見落としたようだ。豊富な水のある岩小屋はテントも張れるが、私はじめじめとして好きじゃなかった。ここから樹林帯を下る。相当降りたところでやっと戸台川本谷に下りる。
 今回直前までの大雨で本谷は増水で渡れないという情報に一喜一憂したが、ザイルがあるので、何とかなるだろうと思っていた。ガイドの方の情報で、上流少しあがったところに丸太を渡しているというのを発見したが、そこに渡る場所を決めるのに、上流まで様子を見に行き1時間ほどうろうろしたが、結局丸太の近くでザイルをはることにする。
 どうせならみんな一緒に渡るほうがいいので、5人が協力することにする。全員簡易ハーネスをつけ30mmザイルで私がビレーして、しんが岩を飛んで渡った。二人パーティも補助ザイルをだして、荷物を渡してくれた。私の脱いだ靴はバケツとなってしまった。これでやっと帰られると思うとルンルンだったが、これだけで終わらなかった。
 足の遅い私、バスにはひょっとして間に合わないかと思い、もし乗り遅れたら迎えに来てくれるという話となり、先行してもらう。二つ目の堰堤でまた渡渉となる。股下までの早い流れはしんに腕を組んでもらって渡るが、もし足をとられたら流され堰堤から転落だ。林道の名残らしき道を行くが3つ目の発電堰堤から右岸を行く。
 流れが深いところで、ピンクリボンに惑わされ巻き道に入ると、大峰の高巻きのように悪い。こんなところで落ちたらと思いながら何とか通過して河原に降りる。これなら最初から流れに入ればよかったと後悔する。先行の二人もあとでお聞きするとここで同じく苦労したらしい。
 4つ目の堰堤でやっと林道があり、何とか河原の駐車場に到着する。結局本谷は最初の渡渉で左岸、二度目で右岸、そのあとはずっと右岸で正解だった。
 予定より大幅に時間がかかりバスはとうにあきらめていた。先行のお二人はどうかなと思ったら、臨時バスがあり、間に合ってキャンプ場まで迎えに来てくれていた。私たちより30分早く到着したようだ。暑さでもう歩きたくなかったからお二人が天使のように見えた。
 第一高点でもう一人一緒だった桑名さんは私達と離れたので、とても苦労されたようだ。どうされたか心配していたが、帰ってから第一高点でかがりびのHPの宣伝をしていたので、連絡を頂き様子がわかった。とても苦労されたようだ。初めてお会いした方たちと苦労をわかちあい、お互いの健闘をたたえあった事はとても思い出深い山となるだろう。
 あとで、先日前尾根をご一緒した杉さんとのつながりを発見したのもネットならではだ。若いお二人は熊谷山旅会のマッキーさんとジョニさんだった。
 仙流荘で汗を流し、国道152号線で諏訪にでて、麦草峠で車中泊し、翌日夜叉神峠まで柚ひろ夫婦を迎えに行き、帰る。

概念図