2018.8.19
小屋泊
2泊3日
個人
その他の山

スイス アレッチ氷河からラング氷河

2018/09/03・提出

期間 2018/08/19~2018/08/21
目的の山域山名 スイス ベルナーオーバーランド 天気 晴れ、夜夕立
登山方法1 小屋泊 登山方法2 2泊3日
目的1 個人 目的2 縦走

8/19(日)8:40ユングフラウヨッホ カフェショップ前でガイドと待ち合わせ。ガイドはスイス人TIm。・・9:15ヨッホ・・12:15コンコルディアプラッツ12:35・・グリュンホルンリュッケへ1時間上り・コンコルディアプラッツへ戻りハーネス回収14:15・・15:00コンコルディアヒュッテ

8月19日ユングフラウヨッホからヨーロッパアルプス最大の氷河、アレッチ氷河をコンコルディアプラッツに向かってdown,down,down!氷河は雪渓とは全く違う!縦縞の起伏があって常にウエイブしていて非常に歩きにくい。クレバス地帯は渡れる場所を探してジグザグ歩行となりなかなか進まない。巾が1キロもある広大な氷河でその中にガイドと2人きり、どれだけ歩いても景色は変わらず振り向けばずっとヨッホのスフィンクスが見える。歩けど歩けどずーと続いていて不安になったが、右から氷河が合流するのが見え、合流地点がコンコルディアプラッツだろう。コンコルディアプラッツからは左へと峠越えになるので左へ左へとルートを取って大きなクレバスを3回越えコンコルディアプラッツへ到着。約3時間。予定通りでここでランチブレイク。ここでハーネスを外しその後装着するのを忘れていくというとんでもないミスをしてしまいました。フィンスターアールホルンへと続く峠に1時間くらい登って再びアンザイレンすることになって忘れてきたことに初めて気がつきました。この時点でフィンスターアールホルンに行くことはほぼ無理となってしまいました。コンコルディアまで下ってハーネスを見つけるのにだいぶんかかりましたが見つかったのでホッとしました。2時間弱のロス。この日はコンコルディアヒュッテ泊に変更となってしまいました。このヒュッテは氷河後退のため氷河から約200m上方の岩壁に建っており、ヒュッテまで467段の階段があるので有名です。この日は氷河歩きの人約10名の宿泊でした。

8/20(月)7:30コンコルディアヒュッテ・・14:30ホランディアヒュッテ

コース変更を余儀なくされ結局ガイドの薦めで翌日はホランディアヒュッテまで氷河歩きとなりました。コンコルディアからは標高差約700メートルの上り。コンコルディアヒュッテからは良く見えていたし4時間の予定と言われ楽勝と思っていたら、クレバスを越えるのに時間がかかり後半は柔らかい雪の上りで時間がかかりホランディアヒュッテまで7時間かかりました。標高によって氷河の状態が変わり、イタリアンジェラートのような柔らかくて波打っている氷河の上りが続きとても疲

れました。氷河から小屋に上がるのに30分かかりバテバテで普通なら足を乗せないような不安定なスノーブリッジに乗って踏み抜いてしまいプチクレバスに落ちました。バテると判断もおかしくなるようです。この小屋は無人小屋かと思うくらい小さな小屋でしたが、食事もとても美味しく感激しました。この日は私たち以外に3人の家族客(多分おかあさんと娘、息子。こんなところに家族で来れるなんてすごい!私たちが明日下る所を上って来たようで彼らは明日私たちが上って来た所を下ってコンコルディアからは下に下りるのだろう、と思う。語学力がないためわかません。ザイル2本持ってました)が宿泊。

8/21(火)6:00ホランディアヒュッテ・・10:10ハイキング道・・10:50アーネンヒュッテ11:30・・13:00Faflenalp バスでゴッペルスタイン・電車でグリンデルワルド

21日はホランディアヒュッテからファフレンアルプという所まで約1700メートルの下りです。この日が一番大変でした。まず小屋から氷河に下りるのに一苦労。ザイルで下ろしてくれましたが斜めになっていて高度感もあり岩から離れられず下りるのに悪戦苦闘。その後も一難去ってまた一難と五難くらいあって、ザイルを解かれたのでホッとしましたがその後も不安定な岩場が続きついに沢沿いの歩行になってネコノメソウのような花が出てきて、終わりに近いなと思いました。ここのお花畑は今まで見た中で最高にきれいでした。黄色のネコノメソウに覆われ紫のキキョウもあり写真に撮らなかったのが悔やまれます。最後は沢からハイキング道まで上り、それまでとは全然違う一級国道に出て緊張が解けました。ヒュッテに着く直前に草むらを走り抜けるマルモットも見かけました。アーネンヒュッテでお茶してハイキング道を飛ばしてバス停まで。ガイドとはインターラーケンオストで別れマッタリしてグリンデルワルトにかえってきました。膝もなんとかもってくれてよかった。

コース変更になって私にとってはよかったかもしれないなと思っています。ハーネスを回収してまた上り返す気力はありませんでした。幸いというか夕立雲が出てきていてフインスターアールホルン小屋まで行くのは無理と言われ正直ホッとした。日本の山では経験できないタフでワイルドな氷河コースを十分すぎる程歩き未知な世界を経験できて今は感激しています。広大な氷河の中距離感が全然つかめなくて、歩いても歩いても景色が変わらず同じような写真になってしまいましたが、実際は凄い迫力でした。三日間お天気がずっと良かったのにも感謝です。山小屋の出入りにこんなにも苦労するとは、日本の山では考えられません。

 

概念図