2017.12.20

初冬の金剛山

コンビニを探してうろうろしていたため、結局登り口とした「道の駅ちはやあかさか」に着いたのは8時となりました。最初の40分はアスファルトの一般道と林道を行きます。途中から金剛山が遠望できます。しばらく歩くと、「青崩道経由 金剛山」の看板が。林道は未舗装となり、その先、「二川原辺小屋」で終了。ここから本格的な山道となります。この先、1か所道がZ字に折れるところがあり、直進方向にも道が続く分岐となりました。ここだけ分かりにくかったため、コンパスを出して方向を確認すると、どうやら右方向に折れる道を行くのが正解の様子。さらにしばらく行くと、すり鉢状のザレを登る登山道に。しかもけっこう急登。急登と緩傾斜を繰り返しながら、徐々に高度を上げていきます。今日はふもとの気温が1度、最初からかなり寒かったのですが、標高600mを超えたあたりから気温がさらに下がり風も出てきて本格的につらくなってきました。まずは上の雨合羽を着て風を防ぎます。道は眺望の効かない杉林の中をひたすら行きますが、鉄塔のすぐそばを通過する3か所だけは下界がよく見えました。なおも上り続け、最後に「屏風坂」と看板がある急登を登り切ると、ようやく青崩道に合流しました。ここまで出発から2時間、ここで10分ほどの小休止とします。あまりに寒いので雨合羽の下も着込み、買っておいた行動食を食べました。今まで歩いてきた道はあぜ道のようでしたが、青崩道はまるで高規格の道路、さくさく登っていけます。「セト」と呼ばれるコルまでは緩傾斜、そこから先はやや急登が続きます。標高900mを超えたあたりから雪が出てきて、1000mを超えると道にも積もり、一部凍っておりました。さらに進むと、山頂直下で雪が一気に増え、山頂は一面雪に覆われていました。山頂は今までの静寂が嘘のよう、人でごった返しており、神社・食堂など観光施設はたいへんにぎわっていました。山頂の温度計を見ると氷点下5度、寒いはずだ!当初は外でコーヒーでも沸かすように水とガスコンロを持ってきていましたが、寒さでそんな気分になれず、またツエルトなど張れる雰囲気でもなかったので、食堂に入ってしまいました。ここで大休止、30分。腹ごしらえをして、下山開始です。

下山ルートは「桐山・二川原辺道」ですが、このルート、登りの水分道以上に人が歩いていないようで、ほとんどけもの道のようです。このルート、人が歩いていない、長い、上り返しが多い、眺望が効かない、という根性ルートです。体力付けにはいいですが、楽しさを求めるとちょっとツラいです。急傾斜と緩傾斜を繰り返しながら、分岐から1時間程度歩いてようやく坊領山に着きました。ここは昔、山城があったようです。この尾根は、尾根上の小ピークに多くの山城があったようで、坊領山がその一番上にあるものだそうです。14時には下山終了。

このルートは高低差1000m、往復17km弱になり、体力づけ山行にはいいのではないでしょうか。