2016.7.22
テント泊
前夜発1泊2日
個人
日本アルプスの山

甲斐駒から鋸岳縦走

2016/07/28/・提出
提出者氏名:林弘一

期間 2016/07/22~2016/07/24
目的の山域山名 甲斐駒から鋸岳縦走 天気 晴れ
登山方法1 テント泊 登山方法2 前夜発1泊2日
目的1 個人 目的2 縦走
メンバー(氏名) CL林弘一、笹野忠雄
交通費、食糧、
その他費用など

コースタイム

7月22日  御坊20:00-南アルプス林道バス駐車場23日2:45
7月23日  林道バス駐車場6:00ーバスー北沢峠6:50-仙水小屋7:40-仙水峠8:00ー駒津峰9:40-甲斐駒山頂12:10-発12:30-六合目石室14:00

7月24日  小屋発4:45-三つ頭分岐5:50-中の川乗越6:50-第二高点7:50ー第二高点下コルー鹿の窓10:00-鋸岳(第一高点)10:50-角兵衛沢のコル11:30発ー大岩下の岩小屋13:20-戸台川出合14:20-戸台河原登山口駐車場15:45-車に乗せて貰うー林道バス駐車場16:00

 

7月23・24日で甲斐駒ケ岳から鋸岳へ縦走してきました。
メンバーはバンブーとフォレストです。

1日目は北沢峠から甲斐駒ケ岳へ登り6合目石室へ2時頃着く。
水場へ行って水をくみ、3時頃から夕食。
ゆっくりお酒など楽しみ石室の中が薄暗いので5時頃から就寝。
8人ほど寝られそうな場所で2人だけで広々と使わせていただく。あとで3人組と2人組が来られたがテント泊されるとのことで、結局朝まで2人だけだった。

2日目 朝4時45分出発で鋸岳へ向かう。
事前にネットで調べすぎると面白くないので2人ともあまり下調べをせずに突入する。
ところが三つ頭というなんということもない尾根のトラバースルートで早速迷子になる。迷路のような樹林帯を抜けて尾根へ出てみるとどうもおかしい。地図で調べてみると烏帽子岳の尾根へ来てしまったようで少しバックする。
分岐点の標識を確認して鋸へ向かう。

左は切れ落ちた絶壁で痩せ尾根の急傾斜を登ったり下りたりとかなり険しい。長い下りをおりるといよいよ第2高点への登りになる。がれ場を登って岩場を少し登ると第2高点に到着。
好天気で甲斐駒から仙丈、少し後ろに北岳から南アルプスの山々がくっきりと見える。景色を楽しんだ後鋸へと向かう。

左から巻道を下って行くがどうも下りすぎてコルへたどり着けないような気がするので途中でトラバースしてコルへ行けないか調べるが、切れ落ちた岩場で無理のようなのでさらに下ってルンゼまで降りてしまう。

ルンゼの少し下の対岸に目印があったが、尾根を忠実にたどっていくものと思い込んでいたのでルンゼを詰めてコルへ上がる。途中岩がポロポロと崩れる岩場では安全のためにザイルを出した。

コルへ上がると絶壁にザイルが2本垂れている。観察すると垂直で途中にハングになった部分がある。
行けるだろうか。
ハングから上は見えないが15mほどだろうか。プルージックで確保したいがそれじゃ登れないし、ロープにカラビナを通しただけの気休め確保で登りにかかる。

初めのうちは足場があり登れるがテラスの下のハングで手がかりがなくなった。何年前の物かわからないザイルだけが頼りだが全体重をかけて乗り越す。
大丈夫だった。
テラスへ上がると今度は飛び出した岩を左側へ越えて空中へ出て行かなければならないが、腕の力がどれだけの時間持つかわからないが行くしかない。
呼吸を整えて出発する。
2手3手と腕の力を振り絞る。
少し上に持てそうな岩がある。
がんばれ。
必死で片手を延ばす。
取った。
やれやれ。
少し上に枯れ木のビレイポイントが見える。落石に注意しながらビレイポイントに着く。

ザイルを投げてバンブー氏に登ってきてもらう。
しかし、ここはアッセンダーでもないと普通の登山者には登れないのではないかと思った。
みんなどのように登っているのだろうか?
ここより難しい場所が現れたら我々には登れないのではないかと不安になる。
鋸岳 恐るべし。

少し休憩をして登って行く。
次は垂壁の上のトラバースだがロープが張ってあるのでこれを利用する。そのあと岩稜を登って小ピークに着く。
痩せ尾根をたどっていくと次のコルに着く。
下へ降りると鎖がありトンネルになった場所に着いた。ここが鹿の窓と言われる場所のようだった。鎖が窓を抜けて下へ続いている。どうも我々は間違ったルートを登ってきたようだった。
第2高点からルンゼへ下りたとき下の方の対岸に見えていた目印の方へ行けばここへたどり着けたようだった。

岩稜を少し登ると10mほどの鎖場がありこれを下りると対岸にも10mほどの鎖場の登り。ここを越えるといよいよ最後の鋸への登り。ついに鋸へ到着。
ここで食事にし、南アルプスの景色を楽しむ。

帰りのバスの時間が気になるので食事を終えるとすぐに出発。
長い長い角兵衛沢を下り、長い長い戸台川を歩く。
渡渉は飛び石を使って靴は脱がずに行けた。
バスの最終便に間に合うかどうか微妙な時間だったが、ちょうど下山中だった豊橋君達(車のナンバー)が車へ乗せてくれるということで最後の難関もクリアーできた。
豊橋君どうもありがとう。

第2高点から鹿の窓まで違うルートをたどって苦労したようだったが、鋸の険しさを実感できたのかもしれない。

概念図

(バンブー)
9月の北鎌行きの訓練として 7月連休に鋸岳山行を くにちゃんCLで計画しましたが諸事情と天候不良で中止にしました。
 翌週天気予報よっかたので 山行決行しました。結局フォレストさんと2人で行くことになりましたが、 久しぶりの2人でのアルプス山行です。
戸台のバスターミナルは車でいっぱい、北沢峠は人でいっぱい、人気度が伺える。
沢沿いの道を通り樹林帯を過ぎて駒津峰甲斐駒がきれいに見える。尾根沿に進み這松と岩場を登って行くと人なれした雷鳥のつがいが迎えてくれました。 岩稜の道を登って5時間で甲斐駒岳の頂上に着きました。19歳の時以来41年ぶりの甲斐駒です。 ガスがかかって期待した 富士山は見えなかったが 雄大な南アルプスを堪能しました。2時に6合石室に着き結局2人貸切でゆっくり寝ることが出来ました。 
翌朝 5時に出発し1時間で少しトラバースで迷いましたが三ツ頭に到着。これからが メインルート中ノ川乗越から鹿の窓まで テープの印があったのにトラバースのコースを選択してしまい 岩場を直登することになり 林さんのパワーで登りきり 厳しかったが記憶に残るのぼりでした。
鹿の窓から鎖が下りていて テープの方向がコースだったと知り ルートファインリングの悪さを感じました。
第二高点 第一高点(鋸岳)は鎖を頼りに楽しい岩稜歩きでした。 角兵衛沢ノ頭には少しタイムオバーになっていたので急なガレ場 河原 渡渉 工事の車道と1500m一気に下りてきました。 初めて買ったストックが威力発揮しました。 結局知り合った人に橋本荘から戸台の駐車場までのせもらい無事バスに乗らず帰ってこれました。 一泊二日にしては充実した山行でした。
反省することも多々あり 北鎌に活かしたいと思います。