メンバー:澤、泉、kiki、フォレスト、くに、MAC 合計6名
天川川合で道路わきの積雪が10~20cm程あり、大川口では道路も真っ白状態。8:52大川口出発時点で、気温は-2℃。アイゼンはつけずに出発。出発してしばらくは雪もさほどではなく、天気も晴れで、快調に進んだが、高度があがるに従って雲が多くなり、風も出て、積雪も増えてきた。これ以上風が強くなるとアイゼンをつけにくくなるとのことで、11:00頃にアイゼンを装着。
積雪が増えてくると、速度が遅くなり、なかなか標高1460m地点にある「広場」に着かない。まだかまだかと思いながら、ようやく「広場」についたのは12:20頃。ここで「撤退」の意見も出たが、13:15までは前進しようという事になり、それまでに鉄山頂上にたどり着くべく奮闘した。「広場」から鉄山山頂までは距離にして約300mだが、「広場」から1時間経過の13:20にようやく到着。頂上の天候は吹雪で、気温は-7℃。立ったままで昼食。
下りは、時間を気にして休憩なしで一気に大川口まで下山。雪の滑り台を滑って降りたりして楽しみながら下り、16:20に大川口に到着。その後は天川温泉に入って温まりました。気持ちよかったー!!
以下、MACが思いつくままに感じたことなどを書きます。
1.ピッケルについて
実は私はピッケルを持った事がなく、今回、kikiさんに貸していただいて初めて使ってみました。ピッケルの用途は、基本的には杖だと思っていましたが、雪の中に打ち込むと支点になることが分りました。雪で手がかりがないときに、ザクっと打ち込んで、それを手がかりにして体を押し上げる事ができます。この「ザクっ」と打ち込むのがなんともいえず気持ちよかったです。フォレストさんには、「ピッケルが体の一部になったか?」と聞かれましたが、まだまだそこまではいきません。
2.ウェアについて
上半身は、長袖Tシャツ(ワコール製CW-X)と写真に写っているアウターのみ。下半身はCW-Xのタイツとミレーの登山用ズボン、さらにゴアのカッパ。その他は、スキー用のグローブ、ニット帽。靴下は1枚で、靴はAKUの冬靴。
上半身は2枚だけしか着ていませんが、山頂でしばらく立っていたとき以外は、寒さを感じませんでした。グローブは風で飛ばされる事がありそうなので、予備は必携という事がわかりました。また、生半可なグローブでは予備にはならない事も分りました。AKUというメーカーの冬靴を買って初めて使いましたが、全く冷たさを感じませんでした。他の冬靴を知らないので比較はできませんが、悪くはないと思います。
澤:たくましいラッセルのお陰で大雪の鉄山山頂に立てました。個人では絶対無理でした。「かがりび」の組織力を感じました。有難うございました。
泉:雪が多く 根っこが隠れて歩きやすいと思ったが 急登になると雪がサラサラのためなかなか踏み固まらず登るのに苦労する前でラッセルしてくれた人に感謝!!
くに:やさしい男性陣のラッセルのおかげで、頂上まで行けました。約2年ぶりの雪山を満喫できて嬉しかったです。どうもありがとうございました。
kiki:雪の鉄山は、すばらしい山でした。そして、おかげさまで、目的を持った内容の濃い山行ができました。冬装備のチェック、アイゼン歩行、雪稜のラッセル、風雪の中での過ごし方、進退の判断、ルートファインディングなど、短時間で色々経験できたと思います。そして、急峻な雪稜のラッセルを経て登頂! これは感動ものでした。冷たい風の中で、立って食べた昼飯も、何故か美味しかったですね。
フォレスト:最後の100mで生まれて初めてラッセルというものをしました。雪の海を泳いでいるようでしたが、傾斜がきつくて両腕を雪に突っ込んで体を引き上げて足場を固めるという作業を延々と繰り返しました。1時半で撤退といわれて吹雪で先の見えないピークに向かってできるだけのことをしようと夢中になりました。そのとき感じたのですが目標に対するこんなにも強い意志が自分の中に眠っていたのかということでした。新鮮な感情でした。そして頂上にたどり着いたときその喜びは苦労の大きさに比例することを実感しました。それと苦労をともにした仲間との一体感も心地よいものでした。どうもありがとうございました。