山行記録

山行記録一覧に戻る

2010年09月23日(木)・提出

期間 2010年09月17日(金)~2010年09月20日(月)
目的の山域山名 針の木古道~黒部ダムから七倉温泉~
登山方法1 小屋泊 登山方法2 前夜発2泊3日
目的1 合宿 目的2 縦走
記録
天候:1日目、2日目は晴れ、3日目雨

9月17日:22:00和歌山発・・4:30扇沢駐車場
9月18日:7:00バス・・7:20黒部ダム・・12:10平の小屋
9月19日:6:10船出発・・6:20渡し場から歩行・・7:20南沢出合・・7:403回目の渡渉で沢靴に・・
    10:05尾根取り付き地点11:00尾根へ・・12:40船窪乗越・・船窪岳往復・・13:25船窪乗越
    途中船窪キャンプ場から下った水場で水補給・・15:15船窪小屋着
9月20日:5:55船窪小屋発・・7:10鼻付八丁・・10:10七倉温泉 七倉温泉から扇沢までタクシー
入浴後12時半ごろ大町を出発し、和歌山へは11時着。

 

1日目は黒部ダムからタンボ沢、御山谷、中谷を越えてダムを半周して平の小屋まで。沢を渡る時はハシゴで河原に下りてまた上らなければならないが、河原の水量は少ないようだ。平小屋周辺のブナは素晴らしい。平小屋は渓流釣りの人が多かった。お風呂あり感激。
 2日目は船で対岸に渡してもらい針の木沢を渡渉しながら上っていった。沢の水量によって登山靴で渡渉できないこともあろうと沢シューズを持参。3回目の渡渉時に沢シューズに履き替える。このルートは正確な地図がなくどの地点で渡渉するのか行ってみないとわからない状態であったが、結局10回の渡渉があった。2万5000分の1の地図のルートとはやはり少し違っていた。しかし渡渉部は完璧にペンキ印がつけられていて迷うところはなかった。道を整備してくださった船窪小屋のボランテイアの方々に感謝!尾根に上がり船窪乗越までの道は針葉樹の落ち葉でフカフカしており、赤い実をつけたゴヨウタチバナと自然林が出迎えてくれた。秋の気配が漂う静かな古道でズンズンと高度を上げていった。途中針の木岳、蓮華岳、北葛岳が見えて明日の縦走をワクワク期待す。船窪乗越から先では槍穂高、裏銀座の山並、薬師、五色ガ原、立山、剣と多くの山々を望むことができ感激した。船窪小屋は小さな小屋で、到着時出発時に鐘を鳴らしてくれる。夕食は外のテーブルで夕景の北アルプスのパノラマを眺めながら小屋のおかあさんの真心こもったごちそうをいただいた。贅沢この上なく忘れられない思い出になりそうだ。日が暮れるまで北鎌組が上ってるだろう槍がはっきりと見え星もきれいに見え翌日の好天を確信して布団に入ったが、夜中に強い雨足が聞こえた。それでも朝になれば上がってるのではと楽観していた。
 しかし3日目は予想に反して雨。長丁場の縦走を断念して七倉温泉に下った。針の木雪渓を歩けなかったのは少し残念であった。七倉温泉への下りは思ったよりきつく、途中鼻付八丁というところもあった。木の根っこで滑らないように汗を掻きながら4時間正念を入れて下った。大腿四頭筋の筋肉痛は久しぶりだった。
 今回は行く前に地図を眺めながら、針の木沢はどれ位の大きさか、どれ位の水量でどんな渡渉になるのかなど、針の木沢を上るのを楽しみにしていた。予想よりも水量が少なく期待はずれの面もあったが、針の木沢を上る2日目はお天気に恵まれ本当に楽しい山歩きができた。
 又平の小屋から五色ガ原、針の木沢周辺はクマが出るようです。船を下りてすぐのところにある避難小屋はドアがなくトンネル状となっているが、ここがクマの寝床になったりするようで、小屋にはクマの爪跡が何か所かありました。平小屋ご主人のお話です。

概念図

感想
 紫  
 何年も前から針の木谷に興味を持っていて今年のお盆に計画したところが、雨で下見となってし
まいました。船窪小屋の方たちのボランティアで今年はかなり整備をしてくださってるということで、是非に行っておきたく、今回の計画となりました。下見の成果で針の木谷はとても楽しめました。今回は沢シューズがなくても歩けるかと思うくらいでしたが、おかげで水がもっとあってもいいのにと贅沢な余裕の渡渉となりました。
 船窪小屋では最高の小屋のお料理を外で食べながら、北鎌尾根を登っているメンバーに思いを馳せて槍を眺め、至福の時でした。おまけは部屋の窓から槍を眺めながら寝られた事・・。
 最終日は思わぬ雨で針の木の雪渓への縦走は断念しましたが、二日目は二日分楽しめた
ように思います。足が筋肉痛・・・。

しん
 二日目天気が気になっていたのが予報と違い好天に恵まれ、景色を眺めながらのんびり歩かせてもらいました。船窪小屋での夕食は外で槍や薬師や剣を眺め、山小屋で今まで食べたことのない天プラや色々の料理を頂き大満足でした。
 三日目は夜中から雨が降り出し朝はガスで小雨模様北の方が余計悪いようで、無理をせず
七倉ダムへ下りました。4時間の急降下でやはりアルプスだなと感じました。

とん
 今回のコースは私にとってまったく未知なところだったのでとっても興味深く印象に残る山行き でした。一日目の平らの小屋までの4時間は左手に黒部湖を眺めながら快適に歩けました。
 2日目針の木谷の渡渉も水が少なかったし、お天気も良かったので気持ちよく沢登りができまし  た。さすがに船窪小屋が近くなる頃にはだいぶ足が重くなってきましたが・・・・
 船窪小屋から立山がすぐ近くに見え剣、槍、穂高もくっきりと見渡せ疲れも吹き飛び、夕日の中 で山小屋の食事とは思えない豪華な食事と共にいつまでも思い出に残る山行きになりました。

つね
 このコースは深い谷あり、また山に取り付いたら、深い樹林帯を攀じ登り、とても変化に富んだ
 面白い山行だった。とくに船窪野越から船窪小屋に行く途中の大崩からの景色はとっても良く、 穂高、槍ヶ岳から剣、針の木岳等が良く見え素晴らしかった。 
  その上、船窪小屋の夕食はアルプスの夕景を眺めながら本当に素晴らしいく豪華で素晴らしい ものでした。いつか烏帽子岳から針の木岳間を歩く時があればもう一度立ち寄ってみたい山小屋 です。


交通費、食糧、その他費用など
会計報告
 一人30000円

 平の小屋 9000 船窪小屋8300 トロリーバス1500 車代8000 タクシー1260
 風呂(大町温泉、薬師の湯) 600 下山後蕎麦屋1140 平お茶200

山行記録一覧に戻る