山行記録

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2012年02月22日(水)・提出

期間 2012年02月10日(金)~2012年02月12日(日)
目的の山域山名 乗鞍岳
登山方法1 小屋泊 登山方法2 前夜発1泊2日
目的1 個人 目的2 積雪期、ピークハント
記録
天候:晴れ 曇り

(メンバー) しん 紫 柚 とん フォレスト kuni mika

(コースタイム)
2/10 和歌山22:00~5:00乗鞍駐車場
2/11 駐車場9:00~9:45ゲレンデトップ~11:40位が原分岐~12:30位が原山荘
2/12 山荘発7:20~8:20樹林帯上部~8:50位ヶ原Uターン~(ビーコン講習会)~12:15ゲレンデトップ~13:25駐車場

2月11日のAM5:00に駐車場に着きリフトの始発が8:30とのことでしばらく仮眠する事にする。駐車場は数台の車が止まっているが仮眠しているのか人影は見あたらない。
我々もシュラフに入ったり毛布をかぶったりしてしばらく寝ることにする。
明るくなってやや騒がしいなと目を開けるといつの間にか車がぎっしりと詰まっている。皆スキーに行くらしく身支度をしている。我々も準備をして出発する。
駐車場のすぐ前がリフト乗り場でここから3本リフトを乗り継いでゲレンデトップまであがる。快晴のいい天気であるが山頂は風が吹いているらしく雪煙があがっている。ゲレンデトップからスノーシューやワカンを付けて林間コースをのぼり始める。スキーヤーも登ってくる。昼頃位ヶ原山荘に着き軽く昼食をとって滑落停止の訓練や急傾斜地での上り下りの訓練をする。あとは小屋のこたつでゆっくりする。東京のたけさん達も到着して楽しいひとときを過ごす。
夕食はシカ鍋をいただいて暖まって早めに就寝とした。

翌日張り切って起きてみるとなんと吹雪いている。しばらく様子を見るが曇りのち晴れの天気予報らしいが1日このような天気かもしれないとの小屋のお兄さんのおはなしで、行けるところまで行ってみようと出発する。樹林帯の中はましだったが樹林帯を越えると地吹雪のようで顔に吹き付ける雪でまつげが凍り付くのがわかった。ゴーグルを付けるとこれは解消したが目出帽とゴーグルの間があいているとここもひりひり痛いので風上側は特に注意した。視界は時に10~20mほどになり足跡もすぐ消えてしまい岐路が懸念されたので今回は残念ながら引き返すことにする。
帰る途中でビーコンを使った雪崩に巻き込まれた場合の捜索方法をたけさん達に講習していただきました。
ついでに雪に埋もれたらどのような感じなのかkuniちゃんと私が実験台になった。顔の前に少し空間を作ってうつぶせになりスコップで雪をかけてもらった。最初は楽勝と思っていたのがだんだん背中の雪が重くなってきて腕で体を持ち上げないと胸の前がつかえて呼吸ができなくなってくる。体の自由が奪われて行くにつれて不安感も増し、お陀仏かという気分になってくる。1m以上埋まると自分の力では脱出できないような気がした。埋められる時は団子虫スタイルと手足をうまく使って顔と胸の前に空間を作るのが大切かなと思いました。なかなかいい体験でした。どうもありがとうございました。
下山する途中で後ろを振り返るとなんか少し晴れてきたような感じがしていたのですが駐車場まで降りて振り返ってみると完全に頂上が見ていました。
さらに風呂から出たあと山を見てみると全体がはっきりと見えるまでに回復していました。

好天気に恵まれて頂上に登れれば最高だが、悪天候に阻まれて残念な思いをすることもいろいろと反省することもあったりしていい体験だったと思いました。

                           (フォレスト 記)

(しん)
ホワイトアウトに近い状態になり風はまだ大したことがなかったので良かったです。
最悪位ヶ原山荘へは間違いなく下りられると思っていたので心配はしていませんでした。
時間的にも余裕があったし、幸い天気はよいほうに変化したのでラッキーでした。
 稜線は雪煙がたっていたので相当の風が吹いている様子が判り、改めて冬の3000メ-トルの風に対する怖さも分かってもらえ貴重な経験として、装備も含めこれからの山行に参考にしてください。
 たけご主人は体力も抜群、冷静沈着さには敬意を払い、感謝したいと思います。

(紫)
乗鞍の2月は厳しいと言われていたが、3月でも天気悪ければ一緒だし、最悪位ヶ原
山荘往復になっても、止むを得ないと計画しました。結果大雪の後の二日間の晴れマークに期待しましたが、二日目は悪天候でやはり2月は甘くなかったです。
でも、厳冬期の厳しさも体験し、たけご夫婦のおかげでビーコン訓練も体験でき、良かったですね。これで、各自リーダーとしてまた乗鞍を計画できるかもしれないと期待しています。私の個人的友人たけご夫婦もみなさんと何度も山にご一緒でき大変喜んでくれています。有難うございました。

(柚)
今回はきれいな雪の楽しい冬山と、吹雪のつらい冬山と両方経験できてよかったと思います。私は顔に凍傷を作ってしまった経験があるので、今回は凍傷を作らないこととゴーグル、めがねを曇らせずに歩くことを目標に準備しました。歩行中は曇って少し不安になりましたがどちらも大体目標達成でき安堵しています。目出し帽の口を通してホットレモンを飲んだ時は感激しました。それからGPSを持っていきましたが肝心の時には全く使えず、おまけに2日目の軌跡が記録されておらず(2日目の軌跡を見るのをみなさんも楽しみにしていたでしょうに)申し訳ありません。毎回山行の度にGPSを持参し使い慣れたいと思います。親切丁寧にビーコンの講習をしてくださったたけさんご夫婦に感謝!

(kuni)
2日目、初めから目出帽を被っていたのですが、内側に氷が張ったようにバリバリになって頬が刺すように痛く、「これはヤバい」と感じてきた。途中で思い切って付け替えた予備の目出帽もすぐバリバリになって、ヒマがあればこすってはいたのですが、左頬が一部変色し水ぶくれになってしまいました(T_T) また、付け替える際に致し方なくゴーグルを外したら、その後凍って視界が利かなくなったのも本当に恐ろしかった。紫さんが「ゴーグルは絶対外したらアカン」と仰っていたのに、痛い目を見て骨身にしみる、厳冬期の貴重な実地経験ができました。たけさんご夫婦にも大変お世話になって、「雪に埋まる」体験もさせてもらいどうもありがとうございました。

(Mika)
視界が悪く、何処から来て何処に向かっているのか、全くわからなかった。
人に頼りっぱなしだったけれど、少しずつ自分で考えられるようになれば良いなと思いました。
雪山の歩き方など、いろいろ教えて頂きありがとうございました。

(とん)
厳冬期に3000メートルの山に登るのは大変な経験だろうなと思っていましたが初日は快晴無風でスノーシューで気持ちよく位ヶ原の小屋まで歩けたので明日も頑張れば頂上へ行けるかもと思っていました。
でも二日目天気は一転して吹雪。前に西穂で経験したより風も寒さも厳しくないように感じたけれど歩いていくにつれて天気はどんどん悪くなって視界もきかなくなって山の厳しさを思い知らされました。いつもいろいろ新しい経験をさせてもらって感謝してます。

 

概念図

交通費、食糧、その他費用など
車代10740円、位ヶ原山荘8000円、リフト代1260円
(合計一人20000円)

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