(3月11日)和歌山発16時 → 大山駐車場21時頃
(3月12日)大山駐車場5時30分 → 元谷避難小屋6時50分 → 取付き8時40分 → 弥山頂上11時30分 → 頂上避難小屋前11時40分 昼食
→ 下山開始12時20分 → 大山駐車場 14時30分 → 帰和 22時
夜明け前から出発、大神山神社の参道は深い雪の中でした。
元谷右岸添いにルートを探し登っていくと、元谷避難小屋が林の中にあらわれた。
夜は明けたが、あたりはあいにく視界不良、身支度しとにかく取付きに向かって行動を開始した。
昨年、取付きまでトレースしているので迷わず登ることができた。(気温が低く雪が降りホワイトアウトの中での行動だった。)
今年は、積雪量が多いうえに、やはりホワイトアウトしているので、途中で斜面を引き返してくるパーティもあった。
幸いなことに、気温が高く弱風だったこと、他にもパーティがいたことなどにより、GO!サインとなった。
取付きからザイルを結び登攀を開始、先行パーティがいたので、少し心強かったかな。
1ピッチ目は、雪稜登攀の練習を兼ねて、スノーバーや灌木で支点をとりあえてスタカットで登りました。
2ピッチ目からは、二人の力量を考え合わせて、コンテでスピードアップした方が良いと判断し、ロープワークの練習をしながらドンドン高度を稼ぎました。
というのも、雪面が適度に柔らかく、先行パーティのトレースがつけられていたからです。
途中、視界が開けて下方が見えた時に、急峻な雪稜と高度感に気付きました。
気温が低く、雪面が凍っている状態の時は、かなり難易度があがると考えます。高度なルートファインディングが求められます。
濃霧の中で登頂をしました。
やはり雪が多く、頂上避難小屋は、2階の出入り口まで雪に埋まっていました。
頂上も暖かく、沢山の登山者の歓声が聞こえました。小屋付近で雪面に座ってゆっくりと昼食をとりました。
下山途中には、天気が回復し、北壁の姿を観ることができました。夏山登山道は、雪に埋もれ6合目避難小屋を通過したことに気付きませんでした。
木々に日が差し込み、もうすぐ春山の季節と感じました。
大山は、山陰を代表する独立峰、標高は1709mであるが、北壁(きたかべ)は日本海から吹き付ける北風をまともにうける。
お天気が良い時は気軽に登れるが、悪天の時は高度な登山技術が必要となる。その差が大きいことが、遭難者が多いことにつながっていると思う。
特に北壁は、高度差1000mのスケール感はあるが、北アルプスなどの山より入山しやすく、お手軽なイメージがある。
しかし悪天になると、その難易度は相当のものになると思われる。
それだけに、十分なルート研究、トレーニングと装備を心がけ、これからも挑みたい。
北壁は、別山や弥山尾根東稜、屏風岩周辺、天狗沢や元谷沢周辺、魅力いっぱいのエリアです。
頂上からのスキー滑降もできるようです。