【コースタイム】
3月18日
美濃戸口8:00 9:25赤岳山荘 9:50美濃戸山荘(北沢と南沢の分岐) 11:00堰堤広場手前 12:25赤岳鉱泉
3月19日
赤岳鉱泉7:10 7:50行者小屋 (地蔵尾根) 9:20地蔵仏 10:20赤岳北峰(休憩) 10:40赤岳南峰(写真撮影) (文三郎尾根) 12:20行者小屋(昼食)13:30
13:50中山展望台14:15 14:35赤岳鉱泉
3月20日
赤岳鉱泉7:00 8:40赤岩の頭8:55 9:30硫黄岳9:45 10:30(食事休憩) 11:25赤岳鉱泉(テント撤収)12:05 12:50堰堤広場 13:35赤岳山荘 14:30美濃戸口
お彼岸の連休を利用して八ガ岳に行ってきました。
メンバーは柚、しん、紫、のり(小屋泊組)、バンブー、くに、太鼓腹(テント泊組)の7名
3月17日午後8時過ぎに和歌山を出て,美濃戸口の駐車場で車中泊をしました。
1日目は,美濃戸口から赤岳鉱泉に向かいました。
出発して間もなくして下り坂にさしかかったところで,アイゼンを装着しました。しかし,太鼓腹は,その後の登りになってから,アイゼンを外しました。その結果,赤岳山荘の手前で,ほぼ平坦な車道で,路面が凍っていたため,不注意により転倒してしまいました。それで,再びアイゼンを装着することにしました。
「山と高原地図」によれば,美濃戸口から赤岳鉱泉までの標準コースタイムは,3時間ですが,私たちは,4時間半を要しました。
太鼓腹としては,その時間で歩くのは精一杯であり,みんなについて行くのがやっとのことでした。
そこで,弁解させてもらえれば,その理由は,年末に遭った交通事故によって長期間静養し,その間にほとんど訓練できておらず,そして,その間に体重が増えてしまったこと,さらに,今回は,テント泊のための共同装備で荷物が重かったことです。
赤岳鉱泉到着後は,テントを設営し,さらに片道30分ほどの所にあるジョウゴ沢の滝まで行って,そこで行われていたアイスクライミングの訓練を見学しました。
なお,赤沢鉱泉をはじめ,この付近にはアイスキャンディと呼ばれるアイスクライミングの訓練をするための施設が設けられています。
2日目は,赤岳登頂を目指し,行者小屋から地蔵尾根を登りました。
その途中からは,ハシゴがあるなど急登となり,また,急斜面のところをトラバースする際には足が置けるのは片足の幅しかなく,さらに,ナイフリッジになったところもあって,しんどさと怖さが連続する尾根でした。
稜線に出ると,目の前に赤岳山頂が見え,そこに続く急坂をゆっくりと登りました。
山頂付近は,多くの登山客で賑わっていました。
そして,その山頂からは,富士山は霞んで見えなかったものの,朝方かかっていたガスもとれて,周囲の山々を眺めることができ,しんどさと怖さに堪えてきて良かったと思いました。
地蔵尾根を下る予定だったのですが,そのルートは下る場合には危険であると判断し,文三郎尾根を下ることになりました。太鼓腹は,その下り口に立ったときには,再び恐怖感が湧いてきました。
そして,細心の注意を払いながら急坂を下っていったわけですが,坂が緩やかになると,周りの景色を見る余裕が出てきて,その雄大さを感じながら行者小屋まで下りました。
昼食後,しんさん,紫さんと別れ,ほかのメンバーは,ちょっとしたアクシデントがあったものの,赤岳鉱泉に戻る途中,中山展望台に立ち寄り,そこから見える硫黄岳から赤岳,そして,阿弥陀岳に連なる山々をバックに写真を撮るなどして楽しみました。
3日目は,硫黄岳に向かい,ひたすら登りました。そして,赤岩の頭の直下まで進んだとき,下りてくる人たちから「稜線に出ると,風が強く,硫黄岳の山頂に向かうのは難しい。」というような話を聞くようになり,上を見上げると,雪煙が舞い上がっているのが見えました。
そこで,ゴーグルに目出し帽,そしてオーバーグローブを付けて完全な防風・防寒対策を施して登っていきました。
確かに,稜線まで上がると,強い風が吹いていたものの,しばらく赤岩の頭付近で写真を撮っていたところ,いつの間にか風は弱まり,硫黄岳に向かって登っていく人が見えたので,私たちもその山頂に向かいました。
出発前には,20日は曇りだという予報だったと思いますが,硫黄岳山頂に立つと,雲一つ無い快晴であり,そこからは,前日に登った赤岳やその隣の阿弥陀岳はもとより,北八ヶ岳の山々や霧ヶ峰,さらには遙かかなたの中央アルプスや南アルプスの山々など360度の大パノラマを堪能することができました。最高でした。
そして,赤岳鉱泉に戻ってからはテントを撤収し,上記標準コースタイムよりも早く美濃戸口まで下りました。(記 太鼓腹)
(太鼓腹)
しんどい登りがあったり,怖いところもありましたが,天気が良かったこともあって,雄大な眺望を堪能することができて,とても楽しい山行となりました。
そして,2日目の夜には,小屋で美味しいステーキを食べることができて,大満足でした。
でも,反省すべきこととして,準備不足がありました。
かがりびに入会したころは,事前の準備は早くから行い,また,何度もチェックしていたのですが,最近では,慣れというか,緊張感がなくなってきたのか,今回も,ある程度事前準備はしていたものの,実質的には出発直前にバタバタと準備することになってしまい,そのため,チェックを怠り,結果的にテント泊用のごはんやシュラフカバーを忘れてしまいました。さらに,赤岳登山の際には,前夜の準備が不十分だったため,カメラを持っていくのを忘れてしまいました。
(柚)
3月17日夜に和歌山発、美濃戸口にて車中泊。
3月18日朝から赤岳鉱泉目指す。堰堤広場までは林道が続くが少しずつ登っていて寝不足の体にはこたえる。堰堤広場からは山道となり北沢に沿って橋を何回も渡り、まだかまだかと思っていると、蒼いアイスキャンディが見えてきた。きょうは赤岳鉱泉泊。お昼からジョウゴ沢のアイスクライミングゲレンデに遊びに行って本日の予定終了。
3月19日、赤岳登頂の予定。山の上は雲がかかっていてお天気は思っていたほどよくなかった。中山峠へとゆるやかな登りが続き少し下って行者小屋の地蔵尾根への分岐に到着。そこから樹林帯の中を登っていく。だんだんと勾配がきつくなり足幅の狭い階段のところ、手すりのついた急勾配の登り、ナイフリッジになっているところと難所をいくつか越えて地蔵様の待つ稜線にたどり着いた。風はあるがそれほど冷たくなくそのまま赤岳山頂を目指す。赤岳山頂小屋の横で風を凌ぎしばし休憩。この時間になるとだんだんと青空が広がってきて山頂からは素晴らしい景色だ。大勢の人たちに混じって記念撮影をすませ下山は文三郎道を下りることにする。こちらは急勾配ではあるがステップが切られており、雪も程よい硬さでアイゼンもよく効いて歩きやすかった。赤岳の色々な岩場を登るひと、阿弥陀岳の稜線を登る人、横岳から硫黄の稜線とクリアーに見渡せ楽しみながら行者小屋まで下りてきた。行者小屋で大休憩し、紫さんとしんさんはここから直接下山。あとのメンバーは中山展望台で心ゆくまで遊んで赤岳鉱泉まで帰った。
3月20日、硫黄岳登頂予定。予報では一番お天気の悪い日だったが、この日は朝から紺碧の青空。ルンルン気分で歩き始める。樹林帯の中を徐徐に高度を上げていく。時々木々の間から大同心が見えたり赤岳が顔をのぞかせる。樹林帯から赤岩の頭を見ると雪煙が上がっていて、“これは風が強そうだ!”とみんな身仕度する。赤岩の頭斜面は積雪量がいつもより多い。そのためかステップは直登階段から途中でトラバース方向に変わっていた。稜線に出ると景色が一変。真っ白な幅広稜線から硫黄岳が青空に映えてなんと雄大で美しいことか。みんなが圧倒される景色だった。危惧された風もそれほどでもなく硫黄への最後のプロムナードを気持ちよく登って行った。前に来た時は山頂祠にエビのしっぽがついていたが今回はそれもなくあまり寒くなかったので、昨日登った尾根を確認したりみんな心ゆくまで景色を堪能しゆっくりと山頂を後にした。後は下山のみ!赤岳鉱山でテント撤収、荷物を整理し美濃戸口目指して出発。どこでアイゼンをはずすか・・で各自画策。美濃戸口に無事到着。100パーセント充電できたハートとは裏腹の疲れた体を樅の木温泉で癒し、みんなで車を運転して和歌山まで帰ってきました。やはり帰宅は12時頃になってしまいました。
今回はよいお天気に恵まれて楽しい3月の雪山を堪能できました。やはり良いお天気が一番!
(しん)
3月の八ツ岳にしては寒さも厳しくなく稜線の風も穏やかで雪も安定した状況で多くあったので楽しい山行になった。
雪山でアイゼンはフラットに使う歩き方がなぜ必要か体験できただろうか?雪稜では、登りより、下りが難しい事や、もう少し寒さと風があれば厳しさも経験できたが、楽しいだけに終わったかな?
事前の準備と体調管理(トレ-ニングも含む)個人装備の軽量化、だらだら歩き、など登山の基本が山慣れからか?少しゆるんでいるように思う。心してほしい。
(紫)
昨年11月始め、初雪の硫黄から阿弥陀縦走以来、又赤岳に登ることになった。
みんなで登る山は楽しいが、、地蔵尾根は今回微妙で、前に同じ時期地蔵尾根をピストンした時より厳しく安全を考慮して文三郎を下る事にする。
雪山は同じ山でも登るたび、難易度が違うというのが難しくもあり、楽しくもあるのだろう?
稜線はやはり3月、風は強かったけれど、目出し帽をつけるほど寒くなかったので助かった。でも、最近の異常気象は例年通りといかないのが山の怖さでもある。
やはり雪山の景色は素晴らしい。どの山も次はないかなと思い、動画を撮るのが唯一の楽しみでもある。みんなと登る山を映像で残しておくが、みんなどこまで見てくれてるのか?
(kuni)
考えてみたら1年半ぶりのテント山行なのに、ボッカトレもせず直前ドタバタで駆け込んだら初日、亀も驚くノロさで数センチずつしか足が進まない。
8年ほど前の同時期に行った時も靴擦れになったのだが、今回もまた同じ地点で同様の状態。進歩はないのか…と我ながらガックリ。
皆に随分と待ってもらい、情けないことでトレーニング不足が思いっきり結果に出ました。
赤岳鉱泉に着いたら、あとは好天のおかげで楽しいばかりの幸せな山行となりましたが、本当はもっと厳しい環境下での経験もしていかないといけないと思う。
暖かかったのでつい手袋を外して装備してしまうが、しんさんに「手袋着けたままアイゼンつけれるように」と言われ、どんな時も、全て貴重な訓練の場だとハッとしました。
(のり)
雪山の八が岳連峰の最高峰赤岳&硫黄岳へ登ることができ、そして天気にも恵まれて最高でした!。
赤岳への登りでは地蔵尾根の足幅位の細いトラバース道や左右に切れ落ちたナイフリッジ等、そして下りでは赤岳頂上直下の文三郎尾根への下りなど恐怖心のある何か所か貴重な経験できて勉強になりました。
硫黄岳では良い天気に恵まれ、広い山頂では360度の大展望で赤岳へ続く縦走路や阿弥陀岳や八が岳の山々、アルプスの山々等望み十分堪能することができました。雪山の素晴らしい体験をできたことメンバーさんのお陰だと感謝します。有難うございました。