コースタイム
3/22 8:30始発リフト・・9:10ゲレンデトップ・・11:10位ヶ原山荘分岐・11:20・位ヶ原台地・・15:20乗鞍剣ヶ峰山頂・・ 17:15位ヶ原山荘
3/23 8:00 位ヶ原山荘・・9:45魔利支天バス停・・11:20第6クワッドリフトゲレンデトップ・・11:15第3無料駐車場
春分の日の飛び石連休、土日の好天予報を聞いて以前から行きたかった乗鞍岳に行ってきました。メンバーはCLしん、紫、とん、柚の4人。
21日夜に和歌山出発。乗鞍高原スキー場第3無料駐車場にて車中泊。
翌朝6時に目が覚めると雲ひとつない青空だ。真っ白な乗鞍岳もくっきりと臨める。始発のリフトを2つ乗り継ぎゲレンデトップはスノーシューの人、山スキーの人で溢れていた。私たちは勿論スノーシュー。この青空でみんな良い笑顔だ。次々と出発していき行列が続く。抜きつ抜かれつで登って行き位ヶ原山荘への分岐で食事休憩。この辺はまだ風もなく暖かい。
休憩後位ヶ原台地でスノーシュー・ストックからアイゼン・ピッケルにギアチェンジ。目出帽もつけて完全防寒態勢に。乗鞍岳山頂がは近付いてくると余計高く見えてくる。当初は肩の小屋系由で稜線を登る予定であった。しかし、しんリーダーは直登することもできると聞いたことがあったらしく直登ルートをとっている先行パーティのトレースをもらって登って行った。
疲れてペースダウンするが一歩一歩登っていく。下から見上げると凄い急斜面だ。雪は硬すぎず柔らか過ぎず、風もバランスを崩すほどの強風ではなく雲ひとつないベストコンディションの下ようやく山頂の鳥居に到着。
山頂はほとんど風がなく楽しく写真撮影も可能であった。後は山荘まで下るだけと意気揚々と下りにかかったが、下りは長く続き、位ヶ原台地に近くなるとボコボコと雪にはまってしまいさらに疲労がたまってしまう。もう少しだからとスノーシューに履き替えず歩いたことを後悔しながら、疲労困憊で山荘に辿りついた。
翌23日は朝8時半とゆっくり山荘を出発。ヘアピンカーブのバス道を横切るように雪の森の中を下っていく。スノーシューを履いているのでどこでも歩けてとても楽しい。三本滝の所から鳥居尾根に入りスキー場のゲレンデを通って駐車場に下りてきた。
2日とも晴天であったが特に1日目は風もなく最高のコンディションであった。それでも一緒に登り始めた多くのパーティーの中で乗鞍山頂を踏めたのは私たちを含めて2パーティのみであった。しんリーダーの判断のおかげと感謝する。
下山して真っ白で尖って聳える乗鞍を眺めて、あの山頂に立ったんだと思うと鈍足の私ながらも何だか誇らしく思えた。
(記 柚)
とん:
前回は吹雪で途中断念していたのに3月の末で暖かくなるという思い込みで薄い方のかっぱを持って行くというミスをしてしまいました。やはり3月といえども3000メートルの山はまだ真冬の厳しさで私の甘い考えは位ヶ原の台地で吹き飛びました。でもここできちんと装備と服を調えるアドバイスをもらったお陰でその後の強風にもなんとか対処でき、高度に緊張しながらも一歩一歩ゆっくりとでも上って登頂できて本当に大感激です。今回のいろんな経験は今までのなんとなく連れて行ってもらっていた私の姿勢の転換点になっていればいいなと思います。
しん:
ゲレンデトップにつき、先月来た時と天気は最高、風もおだやか、稜線の風も弱そうで、今日を逃すともうこのメンバーは登るチャンスがないと思い、時間がかかっても山頂迄行くつもりで出発する。何年か前に肩の小屋経由で登ったが、結構長く、岩場もあり、トラバースも今回のメンバーでは心もとないので、ピーク左から登るルートもあると知っていたので、傾斜もありそうだが、雪の状態もよく、アイゼンも効くし、幸い先行パーティのトレースもあり助かる。雪の固い所はステップを切って、ゆっくり登る。山頂は近くに見えるが遅々と進まないメンバーで、結構遠かった。先行パーティとは2時間ほどの違いだろう。出発は同じリフト始発だと思うが、若いというのは元気なものだ。あまりに時間がかかったので記念撮影だけしてすぐ下山する。位ヶ原台地まで下りるが、歳のせいか、腰が痛くなりだし、ゆっくりと下山、やっと位ヶ原山荘につき、やれやれ。翌日も腰痛をだましだまし、歩いた。
紫:
今回は行きの車でハプニングがあり、あわや、山も中止かと思ったけれど、やきもきしたのはほんの30分と、不幸中の幸いであった。夜行で走る場合は寝ていくが、必ずみんな揃った事を確認して出発しようと反省(忘れた頃に又やりそう)。
高速で吹雪になるくらい、前日の天気は大荒れだったが、朝には快晴、無風と絶好の日より、今シーズン一番の100人くらいがゲレンデトップより出発したらしい。でも、位ヶ原台地から上は今までの人はどこ行ったの?と思うくらい少なくなり、山頂まで行ったパーティは少なかった。さすが、3000m穏やかな天候も稜線に出ると、かなりの風だった。気温も低く、3月の連休にしては、ひと月季節が戻ったようだった。手足は冷たかったが、目出し帽と、防寒で、苦にならなかった。今回のメンバーでは、遅い私も、ゆっくり動画を撮ることができたのが嬉しかった。前の時と違い、山頂のエビのしっぽは素晴らしかった。下山は遅くなったので、小屋に心配をかけると思い、私が先行した。スノーシューをつければよかった。翌日の鳥居尾根も二回目だったが、やはり、ルートファインディングがいる。降りる人はあまりないようだ。スノーシューあればこそだった。
乗鞍大雪渓WebSite 管理人さんに出会い、写真をお送りしたら、下記のようにコメント戴いた。
先日は本当によい天気でしたね。出発時点では「体力がないからムリ」なんておっしゃっていましたが、山頂まで行かれたんですね。足が遅くてペースが揃ってよかったとおっしゃるとおり、誰か一人だけ遅いとか早いと、どこかに無理が生じて、途中で挫折したり怪我するケースはツアーコースを毎週見ていて多々あります。
これからもスローペースでゆっくり山を続けて下さい。そして、これからもまた乗鞍で末永くお会いし続けることを楽しみにしております。