5月3~5日、春合宿で2年前から挑戦するも悪天候に阻まれて登れていなかった五竜岳へ3度目の挑戦をしました。 3度目の正直となるのか、はたまた2度あることは3度あるになるのか恐々としながら出発しました。
2日の夜出発し、松川の道の駅で2時間ほど仮眠して五竜のテレキャビンでスキー場の上まで登る。
天候は晴れで五竜岳の眺望を楽しみながら、今年はどのようなストーリーが用意されているのだろうかと楽しみ半分、不安半分の気持ちで登る。
今回は新鮮な野菜や肉を持ち上げ皆で鍋宴会も予定されていてやや重たい荷物を担ぎあげた。
2年前にテント泊をした遠見尾根の大遠見と西遠見の間あたりへテントを設営する。
昼ごろについてすぐテント設営にかかるが、又もや天気は崩れ小雨が降ってくる。
前回風速20m以上の風が吹いて買ったばかりのテントのポールが曲がった大荒れの天気を経験して用心深くなっていたので、テントを張った後も雪ブロックを1.5mほどの高さに積み上げる。
天気がどうなるのか不安であるが考えてもしようがないので鍋宴会に突入する。味噌漬けの肉をメインにバンブーシェフの野菜たっぷり餅いりトン汁で楽しい宴会をさせていただく。同じ釜の飯を食べるというのはやはり楽しい。
少し早いが明るいうちから明日に備えて寝ることにする。アルコールの睡眠薬のおかげですぐ眠りにつく。(これは私だけだったのかな)
寝ている間も雨と風は強くなり、特に風は右から吹いたり左から吹いたりと方向を変えながら時々突風のような強い風が吹くが幸い前回ほども吹かず夜中には風も治まったようだった。
翌日はやや風はあるが天気で五竜もくっきりと見えている。登るにつれて快晴の穏やかな天気となり順調に白岳のトラバースルートをたどって五竜の小屋へ着く。
ここで休憩をして装備を整え頂上を目指す。アンザイレンしたパーティとフリーのパーティは半々ぐらいの感じだったが我々は行けるところまでフリーで行くことにする。尾根を少し登って雪面のトラバースに入る。ここは滑ったらおしまいなので慎重に通過する。途中でルートは尾根へ登り尾根伝いにピークへ近づいてゆく。途中で前で休憩していたパーティのザックがコロコロと転がりだしあれよあれよという間に谷底へ吸い込まれていったのを見て、ここはやはり非日常的な場所であることを痛感した。気を引き締めて登ってゆく。
頂上直下で一番傾斜がきつい様に思われた岩場の通過が一番難しそうに思われたが、ここは岩場ルートと岩場を迂回する急傾斜の雪壁を登る2つのルートがあったが、岩場を降りてくる人がいたので雪壁のルートを選択した。トラバースしたあと直上するあたりから傾斜がきつくなりかなり緊張する。ここはあわてないで少し時間をかけて通過するのが良いと判断し、ステップを蹴りこんで深くし左手のホールドも刻みながら登る。(帰りには岩場のルートを通過したがこちらのほうが簡単だった。難しいルートをとってスミマセンでした。)
雪稜へ上がると歩きやすくなり頂上はどこなのかとこぶの上へ上がってみると、緩やかな尾根のすぐ先がピークだった。なんとあっけない到着だった。
皆に着いたよと声をかける。
それにしてもなんと穏やかな天気になり、このような快晴の素晴らしい眺望を用意してくれていたとは、前夜の荒天からは予想もできなった。
五竜大明神もなかなかやるな。と敬服した次第でありました。
石の上にも3年じゃないけれど、ともに目指してきた仲間と喜びの固い握手を交わしました。
それからバンブー氏とさっそく御神酒と御神焼酎をお供えして、幸運を感謝しました。
北アルプスから中央・南・富士山・八ヶ岳・上信越の山々へと遮るものが何もない絶景を心行くまで楽しませていただきました。
下りは登りよりも危ないと気を引き締め小屋まで無事下山し、満足感に浸りながらテントへ下りました。
ただ、合流する予定だったしんさんたちの様子が気になるので五竜の小屋で宿泊者名簿を調べてもらったが宿泊されていないとのことだったので、これならたぶん唐松泊で五竜には登らず遠見尾根を下山されたのだろうと判断しました。
テントへ下る道中でもしかしたらテントに書置きがあるかもと楽しみに下ってみるとやはりありました。それに皮をむいてくれたハッサクの置き土産があり、改めてしぶいベテラン方の配慮に感謝した次第でありました。ありがとうございました。
テントへついて時間があるので皆それぞれにくつろぎ今日のカレーライス宴会の用意をしてくれている間、私は雪洞を掘ってみようと思い立ち少し汗を流しました。彫り師のバンブー氏に御神体を掘ってもらい、出来上がったのが写真のようなものになりました。
私の知る限り2組ほどのパーティの方がお参りして下さり、この場を借りてお礼申し上げます。(あなた方には必ずや五竜大明神の御加護があると思います。)
今回は幸運に恵まれて思いを達成できた楽しい春合宿でした。
メンバーの皆様ありがとうございました。
( フォレスト 記 )
(ひろ)
正直怖いところが何箇所かありビビりましたが皆さんのおかげで山頂に立つことができました。
天候が悪くて行けないことが多いとのことでしたので前夜のテントが飛ぶような風雨で今回も難しいと
ほぼあきらめていましたが翌日は快晴となりました。
初めての参加で天候に恵まれたことに感謝しています。
新しい経験もできましたし美味しい食事も準備していただき記憶に残る春合宿になりました。
(柚)春の五竜は私にとっては2度目の挑戦になりました。
前回同様1日目に雨と強風。朝起きてみると快晴だが冷たい風は
吹いている。でも歩いて行くうちに風も弱くなり最高のコンディションになり
五竜小屋で気合いを入れなおして登って行った。
小屋から五竜山頂への道は、トラバース道が続き一歩一歩確実に集中
して歩くことだけを考えて進んでいった。頂上直下の急登は下を見ないように慎重
に登った。山頂からの360度の眺めは絶景で皆で喜びを分かち合った。
下山で山頂直下を後ろ向きで降りたが、雪も柔らかくて足場を作ろうと
蹴りこむと崩れるような感じでここが一番怖かった。
お天気に恵まれみんな無事に登れて山の神様にありがとうと今回も感謝したい。
メンバーの皆さんやリーダーのバンブーさん、楽しい山行ができて嬉しく思っています。
今回もお天気がすべてだなと強く思いました。
(とん)
前夜のお天気からは思いもよらない快晴無風の中、念願の五竜岳登山になりました。
下から見上げていて本当に上れるのかなと不安いっぱいでしたが
覚悟を決めて一歩一歩着実に今まで教えてもらった注意点を思い浮かべながらきちんと歩くことだけを考えて
リーダーのバンブーさんやフォレストさんのアドバイスに従って何とか頂上に立てたときは達成感いっぱいでした。
でも下りは上りより難しいかもと思っていましたがのぼりと違うコースをとってステップも丁寧にきってくれたので難所も無事通過できホッと
したわけではないのに山小屋が見えてきた所でバランスを崩してまさかの滑落をしてしまいみんなに迷惑と心配をかけ情けなさと後悔で
いっぱいです。アクシデントは難しいところよりどうってことないところで起こると聞いていたのに・・・・やはり油断があったのかなと反省して
います。そして転落防止の練習も全然頭から抜け落ちてしまって役にたたせなかったことも。
(バンブー)
春合宿 (五竜岳テント泊) 天候に恵まれて頂上に登れてたいへん良かったです
白岳のトラバースは注意しながら登り 五竜小屋からは厳しい登りがまってました やはり雪の岩稜緊張の連続でした 頂上で皆で握手をして喜びました 下りも気は抜けませんが 小屋が見えてきて 少し皆が緊張が緩んだとき とんさんが岩ですべり 7、 8m
滑落しました 幸い大事に至らなかったので 良かったですが CLとして 気の緩みが皆に伝わったかなと反省しています、合宿終わるまで気を張っていかなければならないと痛感しました。結果的には天気に恵まれ メンバー6人力お合わせて楽しい合宿になったと思います。
(くに)
初めての五竜岳、登頂できてラッキーでした。テント場までの登りは足が重くついていくのがしんどかったです。初日は腹痛、2日目は頭痛でS先生のお薬のお世話になってしまい常備薬忘れを反省しています…が、風もなく天気が穏やかなので体感温度も丁度よく、雪山で味わうツライところがまるでなかったのが、逆に気の緩みを招いて危なかったかもしれません。行動食を少し谷底へ捧げてしまいました。
余裕のある行程で山歩きもテント生活も楽しく万々歳!リーダー他皆さんありがとうございました。