コースタイム
3日7:30ゴンドラ~8:50第1ケルン~10:50丸山ケルン~11:45唐松山荘泊
4日5:05唐松山荘~8:00五竜山荘9:00~10:00かがりびテント~11:50小遠見~12:50リフト上部
春山合宿で3年越しの五竜岳を目指すメンバーと別行動し、ロートル二人、しん&紫組は5月2日和歌山を出発、八方で仮眠して5月3日朝一番の八方尾根ゴンドラアダムに乗る。
今回予定では一泊しかできないので、唐松小屋から頑張って五竜小屋に縦走し、五竜小屋に泊まって、五竜岳に登る計画だった。
八方尾根は雪が少なく、快適に歩くことができ、右に白馬三山、不帰の剣を眺め、左には遠見尾根から五竜、鹿島槍を眺めながらの素晴らしいコース。今回は特に遠見にはみんながテントを張るので特別な思いで見ていた。若い頃から何度も八方尾根を登り、やはり一番大好きなコース。ここなら頑張れると張り切っていた。
唐松小屋にはいいペースで到着したが、ここで思ったより早く天気が崩れ、思案しているうちに、大荒れとなる。ロートル二人、無理はすまいと早々と小屋に宿泊することとする。お昼前から夕食までの長いこと、でも足を延ばせる幸せだった。一番の到着くらいだったけれど、続々と登山者が到着するが、夕方までにずぶ濡れの方が一杯。私達は濡れずに気持ちよく小屋で過ごすことができた。窓に打ち付ける雨が凍りつきだし、縦走を断念して正解だったとつくづく思った。
5月4日は好転、朝早く出発する。歩きながら、五竜は無理すれば登れないことはないが、遠見尾根のゴンドラ最終に乗り遅れたら大変なので又今回はあきらめることにする。岩稜と雪が混じる五竜小屋への道は楽しかった。
私達が小屋に到着する30分ほど前にうちのメンバーは上がって行ったようだ。あとで、9時ごろ山頂に到着したと聞き、みんなよく頑張ったと嬉しかった。厳しい山頂だったようだが、満足感はひとしおだろう。今回は会えなかったけれど、みんなの喜びが想像できた。私達は結局ピークハントなし・・。
(記 紫)
(sin)雪の八方尾根は久しぶり白馬三山を眺めながら十年程前、雨の春山合宿で不帰のキレット通過夜は強風でテントのポ-ルが折れ散々だったことなどを思い出しながら、天気は夕方まで持って欲しいと願いながらものんびりと歩く。稜線に近づく頃から黒い雲が出だし白馬にもガスがかかり始めイヤな気になる。昼前唐松小屋に着いたが天気が急に悪くなり風もあり五竜小屋までは稜線を3時間近くかかるから少し様子をみることにする。かなり雨風が強くなりあきらめて行動を中止し早々小屋に入る。結果的には良かったようだ。しかしあくる朝5時に出発したが五竜はあきらめ少し残念だった。
(紫)その後、この連休の遭難多発にやはりなと思う。3日の稜線での天候急変は恐ろしいものがあった。みるみる気温がさがってきて、外ではいられず、思わず小屋の中に入るが、一度入るとこの先縦走するなんて考えられなかった。小屋でゆっくりしていても暴風雨という感じで、窓を打つ雨がガラスに凍りつき始めた。縦走していたら、悲惨なことになっただろうと思う、到着する方達には低体温症の症状らしい方もあり、小屋で手厚い看病をされていた。
登山者の中には軍手の方もいて、5月にこの天候はあるはずなのだからと思った。天候良ければ暑いけれど、寒冷前線が通過するときなど、真冬と同じ状況になるのは何度も経験した。山は天気良ければすべてよしと改めて思う。
フォレストさんの車をお借りして八方へマイカーを取りに行く。入浴後、北陸周りで下道走行、延々13時間かかって帰り着く。北陸周りの下道は走っても、走っても、北陸から抜けられず、遠かった。やはり、西名阪、京奈和道は使わないと大変。往路は京奈和、西名阪で、7時間半だった。