しょこ単独
梅雨時の山行計画は狂いやすい。本当はテント泊で大峰を楽しみたか
ったのですが雨の予報で、予定を振り替えた上日帰りにコースを短縮して入山しました。
月曜日の峠の登山口は静かで深いガスに包まれていました。回復傾向の天気予報でしたのでお天気にかまわずに出発します。×印看板から南へ降る尾根は、下るほどに踏み跡はどんどん薄くなっていきます。ネット上の記録も無い尾根なのでこの尾根を使う登山者はほとんどいないのでしょう。尤も大峰のはずれで見るべきピークや展望もない尾根ですからさもありなんというところでしょうか。尾根自体は2ヶ所ほど岩が出るところもありましたが難なく迂回可能でひどいヤブもなく緩やかに下って行けます。P1320付近のピークで崖に突き当たり右往左往しましたが、尾根を見つけてしまえばあとはブナと自然林で大峰らしいおおらかな稜線歩きを楽しむことができました。
P1208加戸谷3等三角点からさらに南下すると尾根は次第に厳しくなり単独では降りるべきではないレベルの険しい尾根となりましたが、ふもとの宗教家さんたちが付けたのであろう赤青ペンキ矢印と虎ロープに沿って下り花瀬の道場施設のまん中に飛び出ることができたのは目論見通りでした。
ちょっと遅めの昼食をそそくさと摂った後は滝川沿いの登山道をどんどん遡ります。奥守岳へ通じる木橋を確認し更に北上しますが、この付近の左岸は急傾斜で右岸はどこでも登れる広尾根となっており、予定の登り尾根を特定するのは非常に難しいです。地形図では左岸に崖マークになっているところの少し北の尾根を登るつもりでしたが、思った通り崖の露出はなく、もちろん谷底とガスで展望もありません。アテになるのはタイムだけという状況の中で、ココと思う尾根に取り付いてみました。予定尾根とは違うことに途中で気づきましたが、このあたりはどこの尾根を登っても登れてしまう山域ですから特に引き返すこともせず、尾根を違えた敗北感に陥りながらもそのまま登り切ってしまいました。
取り立てて顕著なピークも展望もないこのルートでしたが、その分静かで手垢にまみれていない大峰の一面を楽しめた一日でした。
8:26 峠の登山口
10:59 P1208.7加戸谷3等三角点
12:07 花瀬
14:08 尾根分岐
15:47 峠の登山口