正月3日,この日は,京都では61年ぶりの大雪となり,京都・滋賀の高速道路などでは通行止めとなったところもありましたが,朝まで降っていた雪も止み,絶好の登山日和の中,今年初めての山行でした。参加したメンバーは,かがりびから,しん(CL),紫,とん,nori,くに,太鼓腹の6人,KRCから,カロリー、アマナ夫婦,M女史でした。
今回の山行は,当初は湖西のマキノスキー場から赤坂山を目指す計画でしたが,元日からの大雪のため,マキノスキー場まで車が入れないということで,急遽,比良に計画変更されました。
そして,チェーン規制が行われていた湖西道路・志賀バイパスを下りてイン谷口へ向かおうとしましたが,その入り口付近から先が大雪だったため,バイパス高架下に車を駐車させ,午前8時30分,そこから出発しました。
出発時点からスノーシューを履く人もいれば,午前9時ころにイン谷口の手前でMさんと出会った時点からスノーシューを履く人,スノーシューを履かずに登る人がいました。
大山口の手前や青ガレの前後などで3回休憩し(午前11時ころ青ガレ通過),金糞峠に着いたのは,午前11時50分であり,予定時間の倍を要しました。
というのも,太鼓腹が初めてのスノーシューだったことから,堰堤手前や青ガレ,峠手前などの急な坂においてつま先をうまく蹴り込めずに雪を崩してしまって中々登れなかったり,緩やかな坂ではスノーシューの後ろを別の足で踏みつけてしまって転倒するというようなことを繰り返したためでした。
ちなみに,轍の深さは3~40㎝ほどでしたが,その下には50㎝以上の雪が積もっていました。
金糞峠で昼食を取り,その後は,八雲ヶ原方面へ向かう計画でしたが,再度計画を変更し,トレースがない尾根道を通って前山へ向かうことになりました。
トレースがなかったため,メンバーが交替しながら赤いテープを頼りに,胸辺りまで深く積もった新雪の中をラッセルして進んでいきました。
ここで大活躍したのはnoriさんであり,太鼓腹は,小さな斜面を1つ登ったところで転倒してしまい,お役御免となりました。吹きだまりになっている斜面を登るのは大変苦しいものでした。
約1時間半(?)にわたるラッセルしながら縦走をしている中で思い出したのは「八甲田山・死の彷徨」でした。メンバーの中に「伝説の雨女」の方がいたようですが,今回は,良い天候に恵まれたため,危険を感じることはありませんでした。
そして,午後2時ころ,前山999mの展望台にたどり着き,記念写真を撮るなどした後,下りました。
下り初めもトレースはありませんでしたが,間もなくしてトレースが見つかり下っていったわけですが,「こんなにも登ったのか。」と思うくらい,どこまで下っても中々大山口の分岐にたどり着きませんでした。
大山口の手前で休憩するとともにスノーシューを外し,大山口を通過したのは午後4時ころ,車に戻ったのが午後4時30分(?)ころであり,その後,近くにある「比良とぴあ」で暖まってから帰途につきました。
太鼓腹は,今回の山行の途中で,地獄を感じるような苦しい思いもしましたが,その苦しみは,山の上から見えた琵琶湖や周りの山々が癒やしてくれました。そして,真っ白な雪景色やキュッキュッと踏みしめた雪の感触は,太鼓腹を雪山登山へ導くものとなりました。
(記 太鼓腹)
コースタイム
161号終点8:30~イン谷口9:00~大山口9:35~青ガレ11:00~12:00金糞峠12:30~14:00前山14:20~大山口15:50~イン谷口16:10
(くに)
前日の大荒れ天気の影響が心配でしたが、比良山は穏やかな晴天で雪ふかふか。今年は幸先よし!
登りでは紫さんに、下りではしんさんにスノーシューをお借りして、おかげさまで気持ちよく歩けました。KRCさんのご参加もあって、新鮮な、楽しい迎春ハイキングでした。
積雪の道路、運転して下さった方々お疲れさまです。ありがとうございました。
(sin)
比良の正月こんなに多い雪は何年振りかな?気持ち良い新雪で金糞峠からの稜線はトレ-スもなく
スノ-シュ-の練習と威力がわかってくれたと思います。またトップは赤テ-プを探しながらルート
ファインディグをするむつかしさと楽しさを経験できたし、視界があるから安心して歩くことが出来た思う。
(nori)
近畿北部、大雪で交通網も乱れてどうなるかと思いましたが、3日は天気も良くなり青空も広がり途中の金糞峠までは気持ちの良いスノーシュー登山が出来ましたが金糞峠から前山までの縦走路は踏み跡がない深い新雪の中をラッセルしながらの歩行は大変でしたがこの様な体験が出来た事はこれからの雪山山行に生きてくると思いました。きつかったが又楽しめました。
参加の皆様、お疲れ様でした。
(紫)
あちこち通行止めの情報に、比良に変更したけれど、中止すべきか思案したが、4日だとダメな人も多く、ダメ元で決行した。これが正解で、素晴らしい雪景色の中の登山となる。金糞峠までも倍くらい時間がかかり、八雲が原は無理、前山まで縦走に変更するも、トレースがないので、時間的に倍かかっても大丈夫だろうと一歩踏み出す。深い雪のラッセル、初めてのメンバーも苦しみながらも9人の人海戦術で何とか前山までたどり着いたので、ほっとする。ここからは道は迷うことなく、下山できる。緊張感もあったが、終われば満足感に変わり、良い新年初登山となった。KRCとの合同山行、色々と教えて戴く事も多く、感謝である。これからも宜しくとお願いしたいものだ。
(とん)
大荒れの天気から一転しての新雪の新春登山は、スノーシューでもっと楽に行けると思っていたので青ガレからの上りも展望台からの下りも私には結構長くてきつかったです。3年前の時はもっと楽に歩けたのに雪が多いせいか、体力のなさのせいかとにかくもっと上手に歩かないといけないと思いました。