山行記録

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2013年05月09日(木)・提出

期間 2013年04月26日(金)~2013年04月29日(月)
目的の山域山名 春合宿八ヶ岳 赤岳から硫黄岳縦走
登山方法1 テント泊 登山方法2 前夜発2泊3日
目的1 合宿 目的2 縦走、積雪期
記録
天候:晴れ

後立山連峰 唐松岳~五竜岳を予定していたが、八方尾根は吹雪いており、リフトも運行停止の為、行き先を八ヶ岳に変更。
 赤岳鉱泉にテントを張り、赤岳鉱泉~行者小屋~赤岳~横岳~硫黄岳~赤岳鉱泉を縦走しました。吹き飛ばされそうな風に吹かれ、岩稜の登りに汗をかき、高度感ばっちりの下りに神経を使いながらも、穏やかな春の陽気に恵まれる時もあり、楽しめる稜線歩きでした。八ヶ岳は3日間とも晴天で、写真の様に富士山もきれいに見えました。 
出発前の天気予報では3日間とも晴れで、2年前の白馬の様な好天を全く疑がっていませんでした。しかし、八方尾根兎平でゴンドラリフトを降りるとそこは吹雪。様子見しているとリフトが強風の為に停機する始末。仮に天候が回復しても新雪でラッセルになるので予定していた唐松岳頂上山荘までは難しいという判断。さらに八ヶ岳は晴れの情報があり、行き先を八ヶ岳に変更する。
 今回の様に、1日目に天候が悪い場合はよいが、2日目以降に天候が悪くなった場合のことを想定して行動する必要があると感じた。しかし、2日目の雪の状態などが予測できるようになるにはやはり経験が必要と思う。
 4月27日(1日目)は美濃戸口に車を止めて、3時間かけて赤岳鉱泉へ。雪はあり、凍っている部分もあるが、アイゼンは不要。1人1泊1000円のテン泊代。ただし、テン泊代を払えば水は無料。地ならし後テント設営。気温が低く手はかじかむが、天候は良く、テントを設営する条件としては悪くはないが、テントロープが正しい状態に取り付けられていなかったこともありテント設営はそれなりに時間がかかった。八方の天候が悪い状況でテント設営していたとしたらもっと時間がかかっただろう。事前準備としてテントロープの状態も確認しておかなければならない。
 4月28日(2日目)4時起床、出発は5時46分。アイゼンは出発時から装着。硫黄岳から赤岳への左回りのルートと思っていたら逆の右回りのルートだった。あとで聞くと、行者小屋から赤岳山頂へのルートはきついので、体力のある午前中に登る方向で使用する方が安全とのこと。同じ周回コースでもどちら周りにするかよく考えて決定する必要がある。
 赤岳頂上からは富士山や北アルプス、南アルプスがきれいに見えた。この日は白馬の方も天気はよさそう。横岳、硫黄岳の方を眺めるとこれから進んでいくルートが見える。硫黄岳は近くに見えて少し歩けばすぐに着きそうに見えるが、それより近いはずの横岳のあたりはゴツゴツしていて落ちたらヤバそう。山頂小屋でちょっとだけ休んで横岳に向けて下り始める。このルートはピークがいくつもあって、行っても行っても次のピークがある。それでも富士山や北アルプスを眺めながらいい天気の下でアイゼンを利かせながら調子よく歩く。
大同心の横の標高2795mのピークが硫黄岳小屋までの最後のピーク。硫黄岳小屋で一旦アイゼンを外し硫黄岳を目指す。硫黄岳小屋から硫黄岳まではけっこう長い。標高差100mほどで、すぐそこまでの様に見えるが、なかなかつかない。 硫黄岳でしばらく休憩。天気も良く、風もないので、みんなで赤岳の方向を向いて座ったり、寝転んだりしてのんびり過ごす。行者小屋から今日歩いたルートが全て見え、赤岳の登りは傾斜がすごくきつく見える。
 硫黄岳から赤岩の頭を経由して下り始める。この部分は雪崩の危険があると進さんから聞く。家に帰ってから八ヶ岳特集をしていた数年前の「山と渓谷」を見ると、確かにこの場所で雪崩事故があったと記載がある。
 もうすぐ赤岳鉱泉という場所でジョウゴ沢にあたる。バンブー、フォレスト、みか、MAC、英の5人でジョウゴ沢を見に行き、バイルの感触を楽しんだ。
 翌日は、朝から美濃戸口へ下り、もみの湯の一番風呂を楽しみました。
                                (記 MAC)

概念図

(とん)
4月末とは思えない新雪の八が岳の縦走はとっても変化に富んでいて楽しい山行きでした。赤岳直下の顔が凍りつくような強風でも余り立ち止まらずに歩けたし、赤岳から横岳への縦走も今までの経験も生かせて歩けたかなと思いました。でも最後の横岳から硫黄の緩やかな上りでは疲れが出てきたのか遅れてしまって残念でしたが思いもしなかった雪の八が岳の縦走が無事できてほんとうに嬉しかったです。
(フォレスト)
八ヶ岳の赤岳から硫黄岳の縦走は夏に行ったことがありますがそれと比べると春の方が温度が低いので登りは楽だったように思いました。登りにくい階段も雪で隠れて歩きやすく快適でした。
(バンブー)
今年の合宿は昨年のリベンジで唐松岳から五竜岳の縦走を計画しましたが 天候不良のため八ヶ岳の赤岳から硫黄岳の縦走に変更しました。結果天候にも恵まれ 良い山行が出来ました。
30 40 50 60 70代男女9人の混合のパーティでちょっときつい縦走が出来たことは素晴らしい事だと思います。自分はCLとして何もしてませんが、メンバー皆さんの協力で楽しくかつ安全な登山が出来たことは嬉しく思います。硫黄岳の石のテラスで赤岳 阿弥陀岳の絶景をバックにリラックスしたメンバーの写真最高です。
(ハッピー)
春合宿2年連続同じコースを設定したが、今回も天候不順。季節が、遅れて来た感じ、5月後半にゴールデンウィークになれば本来の春山に成るのだろうと思いながら八ヶ岳に転身して、久しぶりの春山を体験出来た
(英)
八ヶ岳の登りは夏より登り易かったのですが、行き帰りはヘロヘロでした。
(紫)
行く前からもし天気が悪ければ八ケ岳の縦走がいいと思っていたので、早く判断してくれてよかった。さすが晴天率の高い八ケ岳、振り向いてもまだ真っ黒な北アルプスなのに、八ヶ岳は良いお天気だった。縦走は前に3月に行った時より北斜面が凍って、難しかったように思う。風も強く、寒くて、冬のようだったが、陽だまりはあったかく、やはり5月だった。
(しん)
風はやはり強かったが冬とはちがってすこしはやさしかった。稜線の雪は新雪みたいで気持ちがよかった。ザイルを使わずにみんなが歩けたのは(トラバ-スのショッパイところもあった)レベルが上がったうえにに経験がプラスされたのと思う。これを自信にして過信にせず精進したいものです。最終日阿弥陀往復だけでも行ってたら、100%の山行でした。

交通費、食糧、その他費用など
合宿費 1万8千円(ガソリン代、高速代、天泊代、お風呂代含む)
赤岳鉱泉のテン泊1000円/人日×2 お風呂(もみの湯)500円 八方ゴンドラ680円

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