山行記録

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2013年08月23日(金)・提出

期間 2013年08月14日(水)~2013年08月17日(土)
目的の山域山名 南アルプス 小仙丈沢遡行
登山方法1 小屋泊 登山方法2 前夜発2泊3日
目的1 個人 目的2 沢登り
記録
天候:快晴だが、毎日2時より雷雨

コースタイム

8/15 仙流荘6:10 北沢峠7:25 小仙丈出合8:15 F130m大滝10:00 F23段40m大滝10:35 水流途切れ靴履き替え14:00 雷14:10 フェンスカール底15:00 支尾根登りカール底15:30 縦走路小屋分岐17:00 仙丈小屋17:15

8/16 仙丈小屋6:10 仙丈ケ岳7:00 大仙丈ケ岳8:00 伊那荒倉岳12:10 横川岳12:50 野呂川越13:20両俣小屋14:00

8/17 4:10両俣小屋 6:00小仙丈沢出合 6:40野呂川出合 7:00北沢峠

去年の岳人に小仙丈沢が載っていて、これなら行けるだろうと 
しん、むらさきで計画する。只、3000mの仙丈ケ岳に突き上げる沢ということで、標高差1200mを登り詰める(実質小屋までだから1000m)難しい所は無い筈だが、岳人は沢でビバークしていた。一応ビバークの用意はしていくが、仙丈小屋に泊まる予定。
一番のバスで野呂川出合で降り、ワンピッチ歩いて小仙丈沢の出合到着。沢装備をして、出発する。ワンピッチ歩いて休憩すると、対岸に人が寝ていてびっくり、お聞きすれば、下山のようで、疲れ果てましたとの言葉、今回はこの人だけが沢で会った人。

迷う事も、F1、F2の滝も難なくクリヤーして気持ちよく遡行できる。難しくないが、何度かお助け紐で引っ張って貰った。私は簡易ハーネスのみの装備、しんは沢用のハーネスをつけていた。F2でザイル使用の記事を見て、念の為用意したようだ。でもノーザイルでクリヤー。

水量も減り、悩むような分岐もなく、水筒に水を補給して、水の切れたところで沢シューズを脱ぐ。ガレ場はやはり靴が歩き易い。水を入れるとまた重くなったので、濡れたシューズをしんが持ってくれた。私は10キロくらい、しんは15キロくらいだろうか?

家を出るとき、15、16は雨マークに変わり、しかも雷雨と言う。お昼までは快晴だったが、怪しげな雲が北岳にかかりだした。雷雨にあうかもしれないと、合羽をすぐに出せるところに入れたが、すぐにぽつぽつと雨模様。カール底(あとで一段目とわかる)の広い斜面で、降りだしたと思ったら、雷もすごくなった。バキ!という雷鳴で、ストックをさしていたので、狙い撃ちされるかと必死でハイマツに逃げ込んだ。合羽を着る間にビショビショになる。暫く様子をみていたが、雨粒が簾のようで、すごかった。沢の核心部を過ぎていて、雨で流される心配もないので良かった。いつまでも待ってられないので、ハイマツの中を上がることにするが、これがまた手ごわい。でも今回は雷避けでやむを得ない。必死で藪漕ぎして、急登すると、広いカールに出る。これが本当のカールの底だった。

雷はやみ、小雨となるが、カールの底に張りめぐされた黄色のフェンスを訝しげに思いながら、左の端っこから抜けた。GPSを見ると入れていたコースからかなり外れていたが、まあいいかと一番近そうなところを登る。急なハイマツの斜面、上に行けば、又低いけどハイマツの藪となり、ザイルをフィックス(しているところもある。登り切ったら、情けないことに支尾根のようで、距離は短いけど、ハイマツで歩くのは大変。一度カールに降り、カールを横切り、登り返すことにする。よく見れば、稜線に人影も見え、今頃登る人もないだろうと、小屋分岐のように思いそこをめがけてガレ場を登る。ストックが間に合う、足元の崩れるガレ場だったが、今度はぴったり分岐に出た。

でも、雷のハイマツの藪漕ぎと、この支尾根のハイマツで2時間程ロスしただろう。小屋に5時過ぎ到着し、遅いと叱られたが、泊めて戴き、感謝。この夜、稲光がすごく、どこかで雷雨だろうと思っていたら、諏訪湖の花火大会が雷雨で中止、帰れない人達がでたようだ。今シーズン初めての雷雨だったようだ。

概念図

(しん)谷の難しさ、面白さは大峯、大台の方がいろいろとあるが、3000mに突き上げる沢はやはりスケールが大きく大変だ。簾のような雷雨には驚き、雷がやむのを待つしか方法がない。おかげでハイマツの藪漕ぎをさせて貰った。面倒がらずに詰めはやはり地図を出して確認しなければと再認識。基本通りいかなければと反省。
                   
(紫)もうGPSは信用せん!もうちょっと使いこなせ!と言われながら、後で軌跡を見る楽しみが一番。もうちょっとじっくり見たらと思うけど、雷雨、メガネ、まあいいか!最初にフェンスに出たとき、カールを横切ると言われたのに、近い尾根に登ったけど、支尾根だったので、うなだれた。ごめん。          
着干ししようにも、びしょ濡れだったので、小屋のお布団を汚すのもと、珍しく非常用に着替えた。気持ち良い。翌日も雷雨の予報だったので、塩見方面縦走予定はあきらめ、両俣に下山と即決。これで精一杯だった。両俣に到着と同時雷雨。仙丈ケ岳から仙塩尾根見て、私には塩見までは遠すぎた。高い山トップ20、もう長い事塩見岳だけ残っている。

交通費、食糧、その他費用など
バス2600+920 小屋8000+5700 ガソリン17000
高速復路阪和道のみ

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