山行記録

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2013年09月16日(月)・提出

期間 2013年09月13日(金)~2013年09月15日(日)
目的の山域山名 夏合宿 涸沢キャンプ生活
登山方法1 テント泊 登山方法2 前夜発1泊2日
目的1 合宿 目的2 ピークハント
記録
天候:曇り時々雨

9月13~15日 台風18号が接近している中 物好き4人組(kiki、英、バンブー、フォレスト)が穂高の岩場(2名が北穂東稜を通って滝谷の岩場ともう2名は前穂北尾根)を目指して重たい荷物を涸沢まで担ぎ上げました。
テントを設営して小屋のテラスでビールで乾杯したあたりまではよかったのですが、夜中の2時ころからテントをたたく雨音でにわかに暗雲がたちこめてくる。
3時ころ皆起きてきて食事とする。予定では北穂東稜から滝谷を目指す2名と前穂北尾根を目指す2名に分かれてうす暗いうちから出発する予定だったが、天候の様子を確認するために明るくなるまで様子を見ようということで時間を過ごす。
前日の夜の小屋で調べた天気予報では台風の速度が速まったことと、翌日の雨の予報で一応の覚悟はしていたが・・・。
明るくなって様子を見ると雨は降っていないが山の頂上は霧の中でいつ雨が降ってもおかしくない状況で、夜中の雨で岩場も濡れていることでやはり登攀は無理と判断してやむなく下山することにする。
パノラマコースを下山することにして歩き始める。槍見尾根で槍の姿を見たあたりまでは良かったが、そこから先で雨が降り始め、後ろ髪を引かれる思いで歩いていたのが諦めがつく。しかし雨は大したことがなくすぐに上がったので、屏風の頭へ立ち寄っていこうかということになり峠を目指す。ところが峠へ上がったとたんに大粒の雨が降り出しあえなくこれもあきらめて下山する。

が、これも早く帰りなさいという神様のお告げだったようで、飛騨高山で夕ご飯を食べて帰路についたが、東海北陸道の郡上八幡のあたりからバケツをひっくり返したような雨の中に突入していく。
ここからが今回の山旅の核心部であった。

ワイパーを早回しにしても60キロぐらでないと前が見えない。雨の降り方は衰えることなく降り続けついに京滋バイパスで大雨のため通行止めとなり高速道路から降ろされる。山の中でナビが無くてどうしようか思案するがとりあえず宇治方向へ少し走るが以前一度通った時にかなりな山道だったような記憶があったので方向転換して大津方向へ向かうことにする。

山裾の道路は山肌から大量の水が流れ出し片側車線が川のように水が流れ、夜の10時を過ぎて車も少ないので水を避けて対向車線を走ったりしながらなんとか大津へたどり着く。ここから1号線に乗り大津インターで名神に乗る。やれやれと思ったら今度は京都の南の方が通行止めらしい。道路情報が知りたいが刻々変化しているし名神はメインの幹線だから止めないだろうと考え行けるところまで行こうとひた走る。

吹田を過ぎ摂津のあたりで事故で渋滞の情報があったが、1車線規制になっていたが車が少なかったためか渋滞もなく通過するが、直前に大きい水たまりがあったので水にハンドルを取られたための事故だったように見えた。とにかく高架の道路だけれどあちらこちらに水たまりがありハンドルを取られたり他車のはねた水しぶきで前が見えなかったりとスピードの出しすぎは禁物であった。

雨は和歌山に近づくにつれてさらに激しくなり泉南から先が通行止めで一般道へ降ろされる。ここからはよくわかった道なので風吹き峠を越えて和歌山へ辿り着く。夜中の2時無事到着でした。2名はここで降り、残りの2名は国道をさらに南下するが途中で国道も通行止めとなり県道へ降ろされる。川のように水の流れる県道をじゃぶじゃぶと走り4時ころ何とか無事到着となりました。

以上 山の記録ならぬ 大雨の記録でした。

                        (フォレスト 記)

 

概念図

(フォレスト)

私は登攀装備を持ったテント泊はかなりの体力が必要だということを痛感しました。
それから天候が不安定なときの進退判断は、普段からの阿吽(あうん)の呼吸のような信頼関係が必要だと感じました。
最近読んだ竹内洋岳氏の本にも書いてあったことですが、チームとして進退判断を下す運命の瞬間という時がやってきたとき、粘る派と引き返す派の真剣なせめぎあいが高みに向かう一手を生み出すと書いてありました。
我々とはレベルの違う話ですが、我々の場合もアクセル派とブレーキ派とコントロール派がうまく機能して決断を下せたのではないかと思います。
今回もし強行していたらどうなっていたかと想像することによって一つの経験値を得られたのではないかと思います。

 

(kiki)

久しぶりの穂高岳・・・、初恋の人と再会したような気持ちがしました。
初めて涸沢に来たのは、高校2年の時、天候は雨でした。
この時から、穂高の魅力にとりつかれ、何回も足を運びました。
今回も雨、しかし穂高は昔と同じ印象で迎えてくれました。
明神、徳沢、横尾、重い荷物を背負って涸沢BCへ、仲間とのテント生活、
歳はとりましたが、楽しい時間を過ごすことができました。
敗退を決めて、パノラマコースへ、穂高や槍の姿を眺め、奥又白谷の香りを感じ、
帰途につきました。
穂高よ!また来る日まで・・・です。

(hide)
今回も初めての涸沢、初めて観る穂高連邦に感激、もう少し停滞したかったのですが・・
20:00頃まで涸沢のキャンプ地は20度の気温、後一気に下がりほぼ台風が大当たり(TT)
 3:00前からパラパラと降り出す雨の為、kikiさんの意見のパノラマコースを下山コースとしましたが・・
帰りに槍が観え、槍さんに笑われた下山となりました。

(バンブー)
今年の夏合宿は台風の接近で2パーティーが順延で 私たちのパーティーが強行しましたが 天気には勝てず涸沢でのテント泊 雪のない涸沢 KIKI ヒデ フォレスト バンブー4人で泊まるの北鎌以来で久しぶりでたいへん楽しかったです。おでんとビール最高でした。

翌日 前穂の北尾根を望み 穂高よさらばまたきますと誓い上高地に向かいました雨もまた山なり たのしい夏合宿でした。

交通費、食糧、その他費用など

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