25日(日) 6:00 sクリニック発
前鬼の林道にs号をデポしてo号で行仙のトンネルまで走る。
10:20 行仙のトンネルより登り始める。
行仙岳(1226.9m)、俱利迦羅岳(1252m)、天法輪岳(1281.2m)へと踝ほどに積もった落ち葉を
掻き分けながら葉だまりの山道を歩いていると、間近に冬の訪れを感じずにはいられない。
しばらくすると瀟洒な佇まいの平治の宿に辿り着く。
そこから40分ほどで本日の宿の持経の宿に到着。(15:30)
囲炉裏はあるし座布団、毛布まで備え付けてあるのには一同感激。
水場まで4~5分歩かなければならないが、それ以外は言うこと無しの山小屋だ。
早々と囲炉裏に薪をくべて火を焚くが、一時小屋がバルサン状態になったのはご愛嬌。
シェフ柚の腕によりをかけた中華風餃子鍋の準備にとりかかる。
陽が暮れ始めるとともに囲炉裏の火も赤々と燃え始め、酒の酔いも手伝ってかがりび独占の山小屋はロマンチックな夜に。(観月の時といい今回といい料理と酒に釣られて山に来る我が身が、
哀しいかな浅ましく思えてくる…)
久しぶりに見る満点の星に、明日も晴れることを祈りつついつの間にか就寝。
26日(月) 5:00起床。朝食、小屋の掃除を済ませて6:30出発。
雨は降ってはいないが、空を見上げればいつ降り出してもおかしくない曇天の空が。
いきなり急な登り道を喘ぎながら登りきると阿須迦利岳(1251m)に辿り着く。
上り下りを繰り返しながら証誠無漏岳(1301m)、涅槃岳(1375.9m)、般若岳、地蔵岳(1464m)、
天狗山(1536.8m)へ向かう。
この頃から雨足も強くなり始めガスも出てきて視界も悪くなり、辛いアップダウンがしばらく続き
13:30 太古の辻に到着
ここからはあと2時間ほどで前鬼の宿坊に着くと思うと、心なしか皆さんの顔にもどことなく
笑みがこぼれてくる。
当初予定していた大日岳への挑戦を変更して下山。しかし思っていたより数日前に降った雪が
まだ積もっており木製の階段、鎖場を注意深く歩く。
15:30 前鬼の宿坊に到着。
冷たい雨に打たれて冷えきった身体を「北山の湯」で温めて車は一路和歌山へ。