(メンバー) バンブー K君 フォレスト
下地 駐車地9:30
~12:00和気の森頂上~14:45 駐車地
本宮大社でK君と落ち合い、和気へ向かう。
赤木川と熊野川の合流点から対岸の和気の森を観察する。
ピークへ真っ直ぐ登れそうな尾根を見つけ、これを登ることにする。
車で対岸の和気へ向かい取り付き地点と見当を付けていた下地の集落から登りにかかる。
中腹に岩壁が見えているのでこれを目標に登って行く。傾斜は嶽山の登りと同じようにきつい。
落石に注意しながら登る。少し登ったところに10mほどの岩場が現れ、ここは左側を巻いて行く。
木を持ちながら急傾斜を登って行くとほどなく目標としていた中腹の岩場につく。
樹林であまりよく見えないがここは右側を登って行く。
このあたりから目印の赤テープが見えてくる。急傾斜だがここも登るルートになっているようである。
岩場の下をたどって行くと50mほど登ったあたりから尾根に出られそうな場所を見つけ景色を見にそちらへ行ってみる。尾根からは眼下に熊野川が望め、対岸の尖った山や那智の烏帽子山のほうも見えている。ここで少し休憩をしてもと来た道へ引き返し、ピークを目指して登って行く。
ここからは傾斜は少しゆるくなるが濃い樹林帯で展望はない。頂上と思われる場所にたどり着きここで写真を撮るが三角点はない。和気の森頂上という標識はあるが?
ここから西へ稜線をたどるつもりだったのでそちらへ行くと、少し登って見晴らしのいい場所に出た。
そしてここに和気の森頂上と三角点があった。先ほどの場所は和気の森頂上はこちらという標識だったのが、朽ちていて矢印が消えていたものと思われた。
ここで昼食とする。
食事を済ませてバンブー氏にコーヒーを入れてもらい、K君からいろいろな話を聞いた。
K君はサガラマータの麓で育ちトレッキングガイドもしていたのでいろんな山に詳しかった。サーダーを務めていたようなのですべてのことに通じているのだろうと思う。
K君の育った村はカトマンズからバスで8時間と徒歩で3日かかる場所でトレッキングルートからはずれた場所なので電気も来て無く昔ながらの生活をしているらしかった。
標高は2000数百mというから涸沢のような場所で、主にジャガイモとトウモロコシを栽培し、ヤクを飼い、自然とともに慎ましく暮らしているのだろうと思う。
お父さんは300人ほどが暮らすその村の村長さんをしているとのことだった。
外国人の観光客の多い有名なトレッキングルートはいろんなものがあって混沌としているが、ここは素朴な味わいがありそうで心惹かれた。
K君は日本へきて7年ほどたつらしいが最初は自動車工場で働いていたが、やはり自然豊かな場所が気に入ってこちらで仕事を見つけここに住んでいるようだった。うちの会へ入会を希望されているが和歌山まで遠すぎることがネックとなって入会には至っていないが、一緒に山へ登り、活動するいい方法が無いものかと思う。
下山は稜線を西へ赤テープがあったのでそれをたどることにする。稜線の最後のピークの手前に朽ちかけた標識がありそこから左へ降りて行く。
途中で展望のきく岩場のそばを通り、少し降りたあたりから道が途切れるが植林の中を下ると石垣の残った耕地跡に至る。ここを下ると和気の集落に出た。
ここからのどかな道を駐車地まで戻った。
車で帰る途中K君からお茶でもどうですかと誘われてお宅へ伺い、本場のミルクテイーをごちそうになった。ここでもネパールの様子をいろいろと教えてもらい楽しいひとときを過ごし、奥さんとかわいい子供さんに見送られ帰途についた。
が、実は大変なことがこれから2日後に起こった。
帰ってきた翌日から毛虫に刺されたのか首筋と腹部がかゆいなと思っていた。そのうちになおるだろうと放って置いたが2日目になると腫れがだんだん拡大してきて7~10cm程になってきた。
傷をよく観察してみると中心部にゴマ粒のような物が着いている。爪先で何度も引き抜こうとするがとれない。しつこくやっていると首筋のがとれた。
ん・・・・? 何だろう?
紙の上へ置いて虫眼鏡で観察すると ダニである。約2mmほどの。しばらくすると動き出した。
腹部のも取ってみるとこれも1.5mmほどのダニ。こちらはつぶしてしまったので動かない。
ダニはライム病の心配があるとデナさんから助言をもらって皮膚科へ行く。
ダニは口の部分に毒があるからここをきれいに取り除くことが大事で、切開かワセリンを塗って窒息させてから取り除くのが良いと言われた。飲み薬を2種と塗り薬を2種もらった。
虫は小さかったが毒の強さはかなりなものでハチに匹敵すると思う。約10日ほどたったいまも中心部に突起が残り傷が無くなるまでかなり時間がかかりそうです。
山から帰ったら下山時と風呂でチェックする必要があると思いました。
バンブー氏も1ヶ所ダニの被害を受けたようでしたが、軽傷とのことでした。
1mm以下の小さいものだったようで、実はこの小さいシカダニがライム病の病原菌を持っているらしく、発見もしにくく注意が必要です。
( フォレスト 記 )