山行記録

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2018年05月07日(月)・提出

期間 2018年05月03日(木)~2018年05月06日(日)
目的の山域山名 北アルプス
登山方法1 テント泊 登山方法2 前夜発1泊2日
目的1 合宿 目的2 積雪期、ピークハント
記録
天候:雪時々曇り

ゴールデンウイーク後半5月3日夜発2泊3日予定で上高地から槍ガ岳を目指しました。

メンバーはフォレスト(CL)バンブー、ハッピー、くに、太鼓腹、ヒロ、柚の7名。

お天気は回復予報だったので結構期待して出かけましたが、アカンダナ駐車場で朝目覚めると車のフロントグラスに雪が積もっていて、山での雪予報はすでにここでも始まっているのかと和歌山とのギャップを痛感しました。そんなお天気だったのでいつもは満員の上高地行バスもガラガラ。さすがに観光客はいない。それでも明日のお天気回復を信じて雪の上高地から徳沢、横尾、一俣、槍沢ロッジと歩を進め、ここでハッピー、ヒロ、柚はババ平テント組と別れる。降っていた雪も夕方には止んできた。明日は晴れてくるが標高3000メートルでは風速25メートルと小屋で教えてもらった。風だけなら肩の小屋までひょっとしたら行けるかな?でも途中撤退が色濃いかとなと思いめぐらしていると6時に眠りこんでしまった。テント組はワインの酒宴と贅沢なすき焼きをたらふく食べた後やはり6時頃に就寝、夜中は暴風にさらされたようだ。

 翌日小屋組は朝4時に起床。外は横殴りの雪!雪は止んでいなかった・・。予定通り5時に出発。私たちが1番でノートレース。夜の間に15センチくらいの積雪。ルートファインディングしながらプチラッセル。春山とは思えない状態だった。途中でスキー単独の人に追い抜いてもらったがババ平まで1時間かかった。樹林帯を抜けると急に風が強くなりババ平に着くとプチブリザード状態。吹きすさぶ風と雪の中ここから先はもっと状態は悪くなるだろうし、行っても槍の姿も見れないだろうと全員ここでの撤退を決意。テント撤収して早々に横尾まで下りる。この時間には横尾では青空も見えて天気が回復してきていたが、標高が高いところはこういう訳にはいってないことを全員確信していた。せめて槍の姿が見えればと蝶ガ岳へと少し上ったところにある槍見台まで行ったが、やはり東鎌尾根はうっすら見えるものの槍の姿は臨めなかった。上高地までは日焼けが心配されるような青空が広がっていたがやはり風が強く、標高の高い所ではお天気の回復とともに風がますます強まって荒れ狂っているんだろうなと思った。下界と山の天気の違い、山の天気の厳しさを痛感しましたが、みんなのチームワークで楽しい合宿でした。

コースタイム

5/4 7:00上高地・・10:00横尾10:30・・12:30槍沢ロッジ12:50・・13:40ババ平

5/5 5:00槍沢ロッジ・・6:00ババ平6:30・・8:40横尾9:00・・9:30槍見台・・10:00横尾10:30・・14:20上高地

概念図

(フォレスト) 最近のゴールデンウィークは毎回低気圧で大荒れとなることが多いのですが、今年も当初の計画より日程を1日後へずらして天候の回復を期待したのですが残念ながらはずれでした。 3日の夜アカンダナ駐車場で車中とテントで朝を迎えたのですが夜中から風と雪で早くも合羽を着てバスに乗り込む。上高地からはやや小康状態で時々雪が降る中を槍沢を目指す。昼頃槍沢ヒュッテへ着き3名はここへ泊り残り4名は馬場平へ歩を進める。途中で会った登山者から槍を目指したが上のほうは吹雪状態で引き返してきたという情報を得た。馬場平でテントを設営し時間は早いが夕食にし、ハッピー氏が買い出ししてくれた高級肉と太鼓腹氏による豊富な具材入りのすき焼きを作っていただき翌日のためのエネルギーを養えた。6時過ぎにシュラフに潜り込み翌日の槍に思いをはせながら眠りにつく。 ところがしばらくしてテントをたたく雪と吹き降ろしてくる風の音がだんだんと強くなってくる。 テントのどこかがパタパタとはためき風圧がシュラフを押し付けてくる。五竜の遠見尾根で経験した嵐と似たような状況になってきた。 翌日4時に起きると降雪は続いており20cmほどの積雪と風で、山の上部の方は吹雪状態のようである。小屋泊りの3名が5時半過ぎに到着し登るかどうか検討する。小屋の情報では雪崩の危険があるので登るのを控えるようにとの注意書きがあったとの情報や、雪崩の80パーセントは降雪中か降雪直後に起きているという経験則からしてこの状況では無理は禁物ということで登頂を断念することにした。 テントを片付け下山することにし、横尾まで下りてくると少し青空が見えてくる。時間があるし槍見台へ上がってみることにする。天気は急回復し穂高方向の稜線の上部は雲がかかって雪が降っているようであるが手前の山々はよく見える。槍は見えなかったがアルプスの山々を鑑賞し春合宿を終えることにした。

(ひろ)残念ながら山頂には行けませんでしたが少し冬山体験もできしっかり歩けました。雪が降る予想はしていなかったので山の天気は怖いと改めて思いました。帰り横尾で良い天気になりましたが捜索ヘリが飛んでるのも見ました。山頂は次回の楽しみにしたいと思います。

(くに)春合宿で7名槍ヶ岳目指すも、天候不良で2日目下山。申し訳に槍見台から眺望みて、明神から散策路を回って帰ってきた。周囲は撤退が殆どだったが、もう少し先まで行けたかもしれない。残念だけど、雪崩注意も出ていて安全重視で切り上げとなった。今回食担Kさんが豪勢な食事を担ぎあげてくれたので、結果的にはボッカ&高級スキヤキ肉食い倒れ山行!久々の雪山テント泊でした。

 

(太鼓腹)
無駄な荷物が多いと批判されながらも,頑張ってババ平まで登り,ハッピーが買ってくれた美味しい肉ですき焼きを食べることができ,大変満足でした。 しかし,その夜の激しい風と雪による寒さは堪えました。
 結局,翌朝も期待に反して,激しい風と雪は治まらなかったため,槍ヶ岳行きは中止となりましたが,上高地に戻るまでの道中で身体のあちこちが痛み出したことを考えると,結果的に槍ヶ岳山頂を目指さなくて良かったのかなと思いました。 荷物の選択とパッキングを考えないといけないと反省しました。
(ハッピー)
今年も直前に冬に逆戻り、毎年良いゴールデンウィークの山行きが出来ない。しかし、小屋で逢った77歳の老山家に山は逃げないよと慰められた。ただ、毎年この時期にアルプスの深部にいける体力が維持されるか疑問に思う。だから、良い天候にめぐり逢いたい気持で一杯でした。小屋で目が覚め外を見ると吹雪で、がっかり、気を取り直して、出発するが、益々ひどくなる、テント場の皆が迎えてくれたが、笑顔なし、見えない槍をバックに元来た道を引き返す。来年まで、体力を維持して、I will be back.

交通費、食糧、その他費用など
車代:ひとり1万円
槍沢ロッジ1泊2食:9800円
ババ平キャンプ代:ひとり1000円
入浴代:平湯の森500円
アカンダナ駐車料金:1泊二日 1200円

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