2009年07月22日(水)・提出
期間 | 2009年07月17日(金)~2009年07月19日(日) | ||
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目的の山域山名 | 南アルプス両俣小屋 | ||
登山方法1 | テント泊 | 登山方法2 | 前夜発2泊3日 |
目的1 | 個人 | 目的2 | 縦走 |
記録 | |||
天候:雨
海の日の連休は一番高山植物も一杯咲く夏山としていい時期である。私が山を始めたときはこの時が梅雨明け一週間の最高のお天気が約束されていた。ところがもうここ何年も梅雨末期の悪天候となる事が多い。 剱岳を予定しても必ず駄目、今回も3つくらいコースを考えていたが、結局直前に南は一番天気がいいだろうと北岳から両俣小屋へ下山するルートを選んでいた。でも初日が悪いので、広河原から野呂川に入り、両俣小屋から逆に入ることにしたが、結局翌日も悪天候ということで、あっさり北岳は中止した。両俣小屋には今回目的があった。 岳人の夏山別冊に両俣小屋の星管理人さんの事が載っていた。28年前に台風10号で小屋が潰されるという被害があり、その時両俣で居た41人を仙丈岳から北沢峠に脱出させたという人だった。その時の様子が41人の嵐という名で出版されているというので、本をお借りしてテントで一気に読んだ。雨の降る両俣のテントの中、28年前の恐怖を感じながら読むのはリアルだった。 トムラウシの遭難事故はガイド山行で、みんなちりぢりになった末の遭難だったが、この両俣は全員土石流の中、何日も耐え、10時間ほどもかかって仙塩尾根を風雨の中北沢峠まで脱出、一人も被害がなかった。 星さんの的確な誘導と、殆ど全員が大学のワンゲルのメンバーだったというのも助かった理由だろう。若さ、体力、チームワーク、全員で助かるぞという執念。幾つもの大学のワンゲル魂がなしえた奇跡だ。 すごく感動し、星さんを目当てに両俣に通ってこられる人も多いというのが分かった。星さんが翌日も荒れると言われたのも説得力があった。普段は5人泊まったら多い、6人なら繁盛よとからからと笑われたのも爽やかだった。 私も35年前にスーパー林道がまだ開通していないとき、戸台から歩き、甲斐駒、仙丈、から両俣に降り、北岳、農鳥と、縦走したとき、この両俣でほっとしたものだ。山に行った中で一番の大きな山行だった。 この両俣は岩魚釣りでこられている方が半分くらい、行きのバスでお会いした方とお話して食べない分は逃がしてやると言われたので、食べたい~と冗談・・。でも、夜テントに岩魚の骨酒というのをプレゼントしてくださった。ここでもお喋りは役に立った。二匹しか釣れなくて、私達にご馳走してくださり、恐縮するばかり・・。 両俣までの林道はしんどいと思うけれど、考えたら上高地の横尾に行くより楽・・。水の豊富な素晴らしいテント場だ。釣りの好きな人が一緒だといいなあ。でもここから北岳への登りは最高にきついが、今回は野呂川越えから間の岳から廻るつもりだった。いつか塩見から縦走してここに降りたいものだ。 コースタイム 小渕沢ICの南すぐのところでほうとうのお店に入るが、山梨名物ほうとうは美味しかった。その後富士見高原スキー場の百合園を見に行き500万輪の百合に圧倒される。素晴らしい百合園だった。車山スキー場にて車中泊 概念図
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交通費、食糧、その他費用など | |||