前日の月山に引き続き、ハッピーさん太鼓腹さんと3人の山行。5合目の祓川駐車場(標高1180m)より矢島口コースを登る。私の帰りの飛行機便を案じて3時起床、4時出発としていたので暗闇のスタートと思っていたが、この季節、テント撤収する頃にはもう空は白んでおりヘッドランプ不要でした。気合いを入れて出発するが、出だしの祓川ヒュッテを通過した途端に竜ヶ原湿原の美しい木道が現れる。朝ぼらけの幻想的な風景にうっとりしつつ歩を進める。はじめのうちこそ少し登山道があったものの、30分ほどですぐ雪渓に出る。短い登山道と雪渓を交互に数度歩いたあとは長い雪渓歩きに入り、7合目を過ぎた辺りからは傾斜もややキツくなる。七ツ釜避難小屋の少し手前で軽アイゼンを着けた。YAMAPの軌跡と赤テープを頼りにひたすら雪渓を登る…ルートの3/4以上が雪渓歩きだった気がする。7:30大雪渓がようやく終わり登山道に上がると2000m級らしい岩山の風景。高山植物が岩肌に咲き乱れて目を楽しませてくれる。下からずっと山頂と思って見上げながら登ってきた七高山(2229m)に8:10到着。ここまで前にも後ろにも人を見なかったが、ここで初めて別ルートを来た登山者2名と出会いびっくり(おかげで集合写真を撮ってもらえた)。何十年か前の噴火までは七高山が山頂だったらしいが、その噴火で新たに山頂となった新山(2236m)へのルートを眺めると崖と雪渓、格段の強風に晒されていたため登頂は遠慮したものの、気持ちは満足でした。帰りは雪渓に飽きて(?)敬遠し康新道を通ってみた。こちらは山地図に書かれていたとおり風あたりが強く、岩がゴロゴロしている。1時間弱下ったところで一箇所、滑る斜面で下部が雪渓になっている所があり、テープと細引を繋いで貰って下りたが、それ以外はガレ場からお花畑の中を、風を受けて爽快に下る。この道は帽子は飛ばされるのでかぶれませんヨ〜。七ツ釜避難小屋の手前で雪渓に出て、登りと同じルートをYAMAPの軌跡頼りに下りてきた。祓川ヒュッテの前を通るとき管理人さんが居て、親切に帰りの道のことなど教えてくれた上に、12:00駐車場に戻って靴を脱いでいたら、追いかけて花と地図の載ったパンフレットを渡しに来てくれた。そういえば初日、仙台空港から高速への道を尋ねた女性もすごく丁寧に教えてくれたし、東北の方々は親切だなぁ〜。感謝です。このあと弘前へ移動するお2人に秋田空港まで送ってもらい、無事帰路につきました。2日間ともに天候に恵まれ、良きお仲間と楽しい山行ができて最高でした。
祓川駐車場4:10〜(アイゼン装着5:30)〜七ツ釜避難小屋付近5:40〜舎利坂入口(9合目)7:40〜七高山8:10〜(康新道)〜10:30ビューポイント(歌碑あり)〜10:45七ツ釜避難小屋10:55〜祓川駐車場12:00
(ハッピー)月山から秋田県側の登山口の祓川へ、山形自動車道から日本海東北自動車道へ走ってもなかなか、目的の場所に着かない程、鳥海山の裾野が大きい、悪戦苦闘して駐車場へ明日はどうなるか、睡眠に入る、3時半頃に音で目が覚め、起きて山を見ると薄く見えて、雪渓が頂上まで続いている。今日は大変な1日になると、覚悟して登る、殆ど直登で必死に登りアイゼンを外すと頂上であった。東北の独立峰はいつも風が吹いているのか、立って居るのが大変でそうそうに、下山する、山全体が見渡せる所からは、本当にでかい山と認識されました。
(太鼓腹) 鳥海山は,登りのほとんどが長い雪渓歩きであり,しかもかなり急な所もあったので,大変疲れました。 山頂部の七高山(2,229m)からは,最高点である新山(2,236m)が目と鼻の先に見えました。しかし,その頂へ行くには,一旦100mほど下った上で,強風が吹く中で岩場を登って行かなければならず,しんどいな,危ないなと思ったので,7mほど低いものの,七高山に立てば鳥海山の山頂に立ったも同然だと自分に納得させて,新山への登頂を断念しました。 下山については,登りの雪渓にはかなり急な所があって,簡易アイゼンでの下山に不安を感じたので,他のメンバーに対して,別ルートでの下山をお願いしました。その結果,鳥海山の裏側というか,荒々しく,雄大な風景を見ることができ,良かったと思いました。