山行記録

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2024年02月04日(日)・提出

期間 2024年02月03日(土)~2024年02月03日(土)
目的の山域山名 南紀 天瀬谷(子の泊山山塊)
登山方法1 日帰り 登山方法2 -------
目的1 個人 目的2 沢登り
記録
天候:晴のち曇

遡行:

7:45 出発 – 8:50 二俣(左俣へ)- 8:54 15m滝下 (左から巻き行けず、戻って右から巻き)- 9:25 滝上・五ツ釜 – 9:30 グラ直下 – 10:05 連瀑(合計30m程度、左高巻き) – 10:35 最上流のナメゾーン – 右の枝尾根から稜線 – 11:10 815m峰(大休止)

下降:

11:20 出発 – 11:25 主稜線が大きく東を向く場所から右俣へ下降開始 – ナメとガレ沢を交互に繰り返す – 12:00 550m付近のナメ滝(左から歩いて巻き下る)- 12:20 20m滝上 – 左のバンドをトラバース、滝下に繋がるルンゼへ懸垂下降 – 12:45 滝下 – 14:00 二俣(大休止)- 14:20 下山

概念図

出発時、氷点下1度!さすがにどうするか迷いましたが、和歌山から150kmはるばる走ってきましたので、意を決して準備を開始しました(この時が一番つらかった)。歩き始めると結構あったまってきて、膝下まで水につかるまでなら何とか耐えられる。南紀の沢は、やはりこの時期でも水が暖かいです。柱状節理の角張ったゴーロを超えていき、ほどなく二俣へ。今日は左俣を遡行し、右俣を下降します。次いで出てきたのは15mほどのナメ滝。ナメ滝といっても垂直に近く、巻き一択です。最初はシカのふんに導かれて左へ。でも左はグラの弱点がなく、引き返します。気を取り直して右のルンゼを上がっていくと、30mほど上がったあたりでグラの傾斜が緩み、樹林に。根をつかみながら登れました。その上は五ツ釜。滑り落ちて濡れないように慎重に。

ナメと川原を繰り返すうちに、谷は南東を向き、450m付近で巨大なグラが現れます。グラを横目に通り過ぎると、今度は合計30mほどのナメ滝の連瀑が。これは右から巻き上がりましたが、こちらは簡単でした。その後は川原が続き、標高600m程からは舗装道路のようなナメに。ナメが終わった後も、できる限り沢方を忠実に詰めると、732mから主稜線に至る枝尾根に導かれました。枝尾根であることが最初わからなかったのでコンパスを切り、ここが主稜線でないことを確認(主稜線は南北方向、枝尾根は東西方向)。東へ登り、今度こそ主稜線へ。最後に815m峰へ南下し、ひとまず大休止(昼食)としました。

遡行だけならここで気を抜けますが、本日はより難しい下降が控えています。降り口を間違わないよう、慎重に地形図を確認、815m峰の南、主稜線が東西を向き、尾根がぼやけた場所から南の谷に入りました。しばらくするとナメが出てきます。下りのナメ床は滑るので慎重に下ると、まず500mほどの場所でナメ滝が現れました。ここは左から歩いて下降。その後、460mほどにかかる、本日核心部の右俣大滝の下降となります。上からの目測は20m以上。本日のロープは30mなので、直接懸垂だとおそらく届かない。しかも柱状節理の直瀑で、部分的に空中懸垂になりそうで、登り返しは非常に骨が折れそうでした。周囲を見回し、下降方向に向かって左側から滝下にルンゼが下ってきていることを確認、左にトラバースすると、まさに「ここしかない」というような下降ポイントが。ノーザイレンでもいけそうでしたが、単独で事故ると大惨事なので、バックアップまでつけた懸垂下降で。沢床に降り立ち一安心。

その後はゴーロとナメ・ナメ滝を繰り返しますが、どれも巻きは明瞭でした。下部のナメ滝は導水管の巡視路を使わせていただき、安全に通過できました。

沢はじめとしてはなかなかハードな山行でしたが、2024年の沢登りのいいスタートが切れました。

五つ釜

左俣の連滝

舗装道路のような上部ナメ

「ここしかない!」下降ポイント

20m滝横のグラ

大きい

下部滝、巡視路のロープあり

最後の滝上、吸い込まれそうで危ないかも

人工物のような柱状節理の残骸

 

とても立派な炭焼き小屋あとあり

交通費、食糧、その他費用など
自家用車、岩出IC - 紀伊田辺ICまで高速道路使用、以降中辺路経由で現地へ。2時間半。

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