2009年11月27日(金)・提出
期間 | 2009年11月22日(日)~2009年11月22日(日) | ||
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目的の山域山名 | 雪彦山 地蔵岳 東稜壁ルート | ||
登山方法1 | 日帰り | 登山方法2 | ------- |
目的1 | 個人 | 目的2 | 登攀 |
記録 | |||
天候:
(メンバー) kiki フォレスト (コースタイム) 11/22 11月22日 kiki・フォレストの2名で雪彦山の地蔵岳へ登攀に行って来ました。 沢沿いの道を登るにつれて傾斜もきつくなってくる。出合からは道無き道を登って行く。岩登りには取り付き点が分かりにくいことが多いらしいが、ここも樹林帯の中へはいると視界がきかずさっぱりわからない。そのうちに岩場に突き当たるだろうとどんどん登って行くが岩場は現れてこない。ちょっとおかしいなと思っていると視界がきく場所から3つの岩峰が見えた。ちょっと右へ来すぎていたようなので出合まで戻って左へ登って行く。 こちらも急傾斜で注意しながら登って行く。やっと岩場へたどり着いた。しかし足下から眺めても岩場の頂上の方まで見えないのでどこの岩場かわからない。取り付き点もわからない。うーん右へ行くか左へ行くかそれが問題だ。とりあえず左へ行ってみる。どんどん行くと岩小屋へ着いたが見覚えのある岩小屋とちょっと様子が違うらしい。なおも進むとこれはちょっと違うなという感じになってきたので方向転換することにする。 右へもどるが、なんかキツネかタヌキににだまされているような。さっき登ってきたあたりまできてさらに右へ行くとすぐに人の話し声が聞こえてきてひょっこり岩場へ出た。ちょうど今やってきたばかりのクライマーが3人。挨拶を交わしさらに右の地蔵岳東稜ルートの取り付き点へ行く。少し登った所の取り付き点にたどり着いてちょっと休憩し登攀の準備をする。 1ピッチ kiki リード 取り付き点でセルフビレイの取り方とかを教えてもらい登攀にかかる。私は確保。すっきりした岩場とかすっきりしたスラブとか聞くが。それがほめ言葉のように使っているようであるが、ここはすっきりし過ぎじゃないかと思う。傾斜のきつい滑り台みたいなものである。アマガエルのような吸盤でもないと登れないのではないかと思った。 2ピッチ kiki リード 次も同じく滑り台なのでkiki氏にリードをお願いする。ここの確保する場所が問題であった。足場が外へ傾斜しているのでセルフビレイを信用して体重を外へかけないと安定して立ってられない。2本もセルフビレイを取っているから絶対大丈夫というがこの錆びた細いボルトが抜けたらお終いだなと思うとどうしても思い切り体重を預けられない。その結果へっぴり腰になってしまう。変な体勢で立っているから足もしびれてくるし、ちょっと体重を後ろへかけてみる。大丈夫だ。足のしびれが直ったらまたへっぴり腰になってボルトへ荷重をかけないようにする。そんなことをやっているうちにビレイ解除の声。 3ピッチ フォレスト リード 少し登って様子が分かってきたし傾斜も緩くなってきたのでリードをさせていただく。しかし最初のヌンチャクをかけるまでは緊張した。一つかけると落ち着いて登れるようになった。ここから先は特に問題もなくビレイ点と思われる場所に到着。下からkiki氏のザイルの残りがあと2mとの声。ここでセルフビレイをとって初めてのビレイ解除のコール。気持ちいいー。 4ピッチ kiki リード 最初は易しそうな所を越えて左の側壁に入り、ビレイ点からは見えなくなった。様子が分からないが最初はザイルは順調に延びていったが10m程進んだあと止まってしまった。と思ったら今度はザイルがゆるんできた。少し引っ張ってたるみを回収する。今度は少し進んで、またストップ。いったいどのような状況になっているのかさっぱりわからない。 グレ釣りで沈め探り釣りをしているときはリールの道糸を張り気味に少しずつ延ばして行くが、糸の出て行く早さで潮の流れとか海底の様子を推測してきた。ザイルも同じことかもしれない。出て行く早さで登攀の困難さが推測できる。グレ釣りなら突然ガツンと来たら喜ぶのであるが、クライミングではガツンと来たら困る。ザイルがするする延びているときは順調に登っているのだろうが、流れが遅くなる程注意が必要だろうと思う。ザイルを張り気味にして緊張感を持って備える。 こちらの番になった。最初は易しくどんどん登って行く。側壁へ回り込んでkiki氏が苦戦していた場所がわかった。あとで聞いたら5級程度らしいが、垂直な壁でホールドも細かい。少し登ったがすぐヌンチャクに手を出してしまう。 で、次もヌンチャク。 で、その次はロープを掴んでやっと壁を越えた。私にはまだここは無理。 5ピッチ フォレスト リード 見るからに易しそうな感じ。フリーで行けそうな所だったが所々ヌンチャクをかけながら進む。すぐにビレイ点に到着。 6ピッチ kiki リード 取り付き点に新しい花の手向けられた遭難碑があり手を合わせたあと登攀にかかる。リードを勧められたがちょっとためらったあとkiki氏にリードをお願いする。左右が切れ落ちたリッジと言うんだろうか。登りやすそうではあるが高度感はあるし、上部の方の様子が分からないのでやめておいた。 7ピッチ フォレスト リード 最終ピッチで頂上が見えている。どこを登るか迷ったが溝状になったところを登ることにする。ボルトは壁の中央の方にあったが自信がないので左よりの易しそうな溝状を選択した。ここも易しくすぐに頂上に着く。頂上の松の木にセルフビレイをとってビレイ解除のコール。 初めてのアルパインクライミング。まさかこのような世界へ足を踏み出すとは1年前には考えられなかった。かがりびへ入会させていただいてこのようなところへ連れてきてもらった。 最近 新田次郎は卒業して、ボナッテイとかボニントンのような登山家の書いた本を読んでいる。 私の場合、山へ向かう動機の中で一番の契機となっているのが好奇心と達成感であるような気がする。 山の世界へ遅れてやってきたので、限られた時間の中で効率よくレベルアップを図りたいと思う。 毎度のことですが、主観的な山行記録で申し訳ありません。 ( フォレスト 記 ) kiki氏の記録 後でインターネット検索でわかりましたが、4ピッチ目は、右側のチムニーがノーマルルートらしいです。 ( Kiki 記 ) 概念図
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交通費、食糧、その他費用など | |||
交通費 5,000 雪彦温泉 700 |